アウディR8エンブレム 艶消し黒 下準備

先日「□+R」のエンブレムに艶ありのブルーメタリックを塗装しておいたアウディR8の純正エンブレムです。

次は「R」と四角の枠部分を艶消し黒に塗るのですが、判り易いよう最初の画像も紹介しますね。

元々はこのような状態で、艶ありの黒を「つや消しの黒」に、そして艶ありの赤を「艶ありのブルーメタリック」します。純正は塗装では無くシールなので難しくは無いのですが、塗装で艶ありと艶消しを混合させるのは非常に手間が掛かり、しかもこのサイズでそれを行うのはかなり難易度が高くなります。正直なところ、塗装屋人生で出来れば避けて通りたい事でもあったりします(なんといってもワンミスでやり直しが効かなくなるので…)。

マスキング用のシートは予め作成しておきましたが、新たに塗ったブルーメタリックの塗装によってサイズが変わっていて、改めて修正し直しました。

そこからさらに0.1mm小さくしたシートを作成します。足付け処理処理用の為の物ですね。

塗り分け用のマスキングシートそのままを貼って足付け処理をすると、どうしてもその際の処理が甘くなりがちですから、その為に少し小さめのシートにしておくという訳です。

最初は布状研磨副資材を使ってある程度研磨し、その後ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。

その後、マスキングシートを剥がします。塗装しない部分が艶が残り、これから艶消し黒に塗る部分は艶が消えているのが判ると思います。自転車フレームの塗装などでは塗装工程毎にこの足付け処理をしないケースが多く見受けられ、それのせいで最初は良くても経年でペリペリと剥がれるんですよね。

そして本塗り用のマスキングシートを貼り付けます。足付け処理をした時より0.1mm大きくなっているので、塗装するフチまでしっかり足付け処理がされている!という事になります。塗装屋さんならこのスッキリとした気分が判って頂けるかと…。

こういった細かい作業はいつもは蛍光灯を下まで吊るした明るい作業机で行っていますが、今回は水を使うので流し台の上で行いました。

ただ天気が悪い時は窓からの光だけでは明るさが足りないと感じる事があったので、

新たにここの上にも照明を取り付けました。

近年はLEDが全盛になったからか、元々高価な埋め込み式のHf蛍光灯が破格の値段で投げ売りされているので、ある程度の数を買って明るさが足りない箇所に取り付ける事にしました。手元まで明るく見れて作業がし易く、もっと早くからやっておけば良かったですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!