F50ブレンボキャリパー塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたF50新品ブレンボキャリパーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様な状態で黒い塗装が施されていた物を、

既存の塗膜を全部剥がし、サンドブラスト処理で下地を整えた後、

BNR34ブレンボキャリパーのゴールドに似た色で塗装を施しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

こちらのキャリパーは鋳造時の梨地の凸凹が大きいので、

目立つ正面=ロゴ周りのみエポキシプライマーとサフェで素地を均しています。

ロゴの赤はフェラーリロッソコルサ(カラーコード:300)を採用しています。

ボディ当たり面やシャフトを通す穴の内側などには膜厚がつかないようクリアーは塗らず、プライマーとベースコートの黒のみに留めています。

大抵再塗装の際にはここは塗らずアルミ素地そのままとなってしまうのですが、そうなると腐食が出てしまうので現在はこの部分にもプライマーだけは塗るよう、ただしそのままだと格好悪いので黒アルマイト風に艶消し黒にしています。また黒だと隠蔽力が高いので極薄膜に出来るというのも理由の一つです。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMW RnineTヘッドカバー 下準備

先日お預かりしておりましたBMW R nineT2バルブスタイルシリンダーヘッドカバー一式です。この間にも何件かお問合せがあったのですが(主にディーラーさん)、現在は納期が未定=六か月くらいとなっていますので、車体に着いている物となると難しいようでご依頼には至っていません。予め塗っておいてそれを販売するという事をすれば結構需要がありそうですが、販売前の中古車の塗装よろしくそれだとどうしても身が入らないので(仕上がりよりもスピードと金額を重視しなければならないので)好きじゃないんですよね。気を付けてはいても知れず知らずのうちに「まあいいや」みたいなのが癖になりそうでして…。

ヘッドカバーの裏側は当たり面にプライマーが塗られているので、それを傷つけないよう保護用にマスキングをしておきます。

今回は鋳造時に出来た粗があるので、

リューターで削り落としておきました。

また今回はフィン部を研磨して光らせるよう承っていますので、塗装前にこの部分を粗削りしておきます。

まずはシングルサンダー#120で丸まった先端を平にしつつ、各フィンの太さを合わせていきます。この部位は型から抜けるようテーパー状になっているので、深く削るとラインは太くなり、また部分的に削り過ぎてしまうとグニャグニャと格好悪くなってしまうので、その辺りに気を付けて削っています。

シングルアクションでの粗研ぎが終わったらダブルアクションサンダー#120で研磨します。

シングルアクションの方が切削力は強いのですが、部分的に抉ってしまったり深い傷が入ってしまうので、その後ダブルアクションで均すようにします。

ただしダブルアクションサンダーだとエッジが尖らない傾向にあるので、塗装後の研磨では当て板を使って手作業で削るようにします。

その後全体の足付け処理の為、サンドブラストを行います。

通常の塗装の足付け処理としてはサンドブラストは粗すぎますが(もしくはその場合はウェットブラストを使ったりしますが)、結晶塗装では素地の粗さを目立たなくしてくれる効果があるので、よりしっかり細部まで処理してくれるサンドブラストを利用しています。

この後は良く洗浄し、いよいよ本塗りです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダN-VANメッキフォググリル塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたホンダNVANの純正メッキフォググリル塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのようなABS樹脂に装飾クロムメッキが施された物で、

そのまま上塗り(今回の場合はつや消し黒塗装)を行っても塗膜は十分に密着しない為、

メッキ素地用の下地処理を行った上で塗装を行っています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

ぱっと見はつや消し黒ですが、

若干量の白を入れたグレーとなっています。

今回見本としてお預かりしたプレートに仮合わせをしてみました。

今回は簡易的な色の作成(5分程度の作業で無料)と、艶具合についても「当店規定の艶消し」での対応となっています。

これも「出来る限り見本に合わせて欲しい」となると、別途調色費(2時間2万円~)と、艶調整費(色板塗装3枚2万円~)が必要となります(ただしこれらを行っても完全に同じ色になる訳ではありません)。

ただ今回のパーツであれば簡易的な色の作成と既定の艶消し仕上げでも違和感のない仕上がりになっているかと思いますのでこちらで十分かと思う次第です。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

NDロードスター内装パーツ塗装承ってます

先日到着しておりましたマツダNDロードスターの純正内装パーツです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としてはこちらをマツダ純正色の「ジルコンサンドメタリック」(カラーコード:48T)への塗装で、

ただし素地の表面は凸凹としたシボ模様になっていますから、上塗りの前には「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理も行います。またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています。

尚、以前同型の製品の塗装を行っていますので、参考までにその時の画像を紹介します。

この時は艶あり黒の塗装で承りました。

また今回は色見本キーホルダーの制作も承っています。そちらも紹介しますね。

この様な感じで、通常色見本として使っている物をキーホルダー化した物を作成します(塗装のご依頼を頂いた方のみ対象となりますのでご了承くださいませ)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

マツダリモコンキーカバー塗装 完成

先日本塗りを終えていたマツダの純正リモコンキーカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はこのように白系で塗装が施されていた新品部品に、

マツダ純正色「レーシングオレンジ」(カラーコード:A8X)で塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

そしてこちらは今回一緒にご依頼頂いた色見本キーホルダーです。

同じくマツダ純正色「レーシングオレンジ」(カラーコード:A8X)で、

裏側にはオーナー様ご指定のロゴをデカールで入れました。文字色は黒となります。

ちなみにこの色見本は、元々壁に飾る色見本のうちの立体的に色を見る為だった物を、

裏側の部分も形を整えて複製し、

さらに数が必要となったので遠心注型機を作成して、

キーホルダーとして持ち運べるようにしました。

さらに裏側に色名等の情報を記載した文字入れ(デカール)をして販売用商品にしたりもしましたが、仕事でこれを行うと一個5万円くらいと現実的では無いコストになってしまったので、塗装のご依頼を頂いた方向けのサービスとして制作するようにしました。ちなみに塗装費よりもロゴ入れの方が高額になる事が殆どです(一緒に単に塗るだけと、これ専用にロゴ入れ作業を行うのとでは時間が数倍になってしまう為です)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!