ブレンボキャリパー凹み文字部塗装承ってます

先日到着しておりましたバイク用ブレンボキャリパーです。こちらは硬質ブラックアルマイトが施された状態で、塗装をご希望されているのはキャリパー本体では無く、bremboの凹んだ文字部のみとなります。

これはどこかで見たような・・・と思う方はその通りでして、以前にも同じ施工を行った時のオーナー様から、今回はその時とは違うキャリパーで新たに御依頼をいただきました。まずはその時の画像を紹介しますね。

この時とはキャリパーが違いますからロゴのサイズも変わっていますので、今回もマスキング用のデータ作成からのスタートとなります。ロゴの色は前回と同様、VWのキャンディホワイト(LB9A)の艶あり仕上げとします。

施工方法も前回と同様、まずbremboの凹み文字部だけをサンドブラストで素地調整(足付け処理)し、プライマー塗装→ベースコート(白)→トップコート(クリアー)とします。塗装屋さんなら判ると思いますが、ワンミスで大変な事になりますので、出来れば避けて通りたい作業ではあるかと思います。

「だったら塗料を流し込めば良いんじゃ?」と思う方はいらっしゃるかも知れなく、実際私も近年よく見かける「ガンコート」や「セラコート」「パウダーコート」等の焼き付け型塗料であれば強い密着性を謳っているので、そちらを採用しているショップさんであれば対応してくれるのでは?と思いましたが(実際オーナー様に進言しました)、今回当店に再び御依頼頂けたので、他の方法は考えられなかったのかも知れませんね。ちなみに費用は塗料を流し込むような方法に比べると20倍くらいの金額になっていると思います。それでもこれをやろうと思う塗装屋さんは居ないのではと思いますが…。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ハーレーエンブレム塗装承ってます

先日到着しておりましたハーレー2023年ストリートグライドのエンブレム2点です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

素材は金属製で、

メッキが施された上に、凹んだエンボス部分に黒とグレーで着色されています。

御依頼内容としては、現状メッキとなっている凸部をトヨタ「グレーメタリック」(カラーコード:1G3)に、

凹部をトヨタ「ブラックメタリック」(カラーコード:205)の2トーンカラーに、艶あり仕上げクリスタルクリアー仕様で承っています。

このような組み合わせになる感じですね。

裏側に貼ってある両面テープは一旦剥がすので、

型を取ろうと思って直接エンブレムをスキャナーで読み込んだのですが、形状が湾曲しているのでその部分が暈けてしまいますから、

一旦両面テープを剥がし、本体から型を取る事にします。

ちなみによくやっているスバルのエンブレムであれば台紙のフィルムに色が着いているのでそのままスキャンできるのですが、今回のハーレーのエンブレムはこれが透明なのでそれが出来ないのです。塗ってしまう事も考えましたが、こちらは最後に再利用したいのでそれはしないでおく事にしました。

両面テープをしっかり剥がします。

ちなみに今回のエンブレムは同じ様に見えて実は左右が決まっていて、シールを剥がした時点でリューター等で印をつけておこうと思っていましたが、両面テープを剥がすとちゃんと記載がありました!こちらはⓇで、もう一方がⓁとなります。

両面テープを剥がしたエンブレムの裏側にマスキングテープを貼って、鉛筆の芯を当てて輪郭をトレースします。

それをスキャナーで読み込み、ベクターデータ作成ソフト(Illustrator)で輪郭のラインを作成します。

実際に作ってみて判りましたが、今回のエンブレムは左右対称では無く微妙に形が違っています。

まずは形の確認の為、カッティングプロッターでマスキングシートをカットします。

実際に合わせてみて細部を修正し、再びカットして確認します。比較的しっかりとしたラインからの作成だったので二回の修正のみで大丈夫でした。

出来上がったデータを基に、今度はレーザー加工機で両面テープをカットします。

「最初からカッティングプロッターで切れば良いんじゃ?」と思うかも知れませんが、厚みがあり糊の着いた両面テープは普通のカッターでは簡単に切れないので、レーザーで焼き切る!という方法で行っています。ハサミが一番楽なのですが、それだとどうしても綺麗な形に切れないので今のところはこの方法がベストですかね。

尚、今回は形の違うタンクに貼り付けるとの事で、エンブレムのテープの上に、さらにもう一枚両面テープを貼って隙間を埋めたいとの事ですから、2セット分を作成しています(有料)。

ちなみに時々「両面テープだけ作って販売して欲しい」というお問合せがありますが(結構あります…)、こちらはあくまでも塗装の御依頼の付帯作業と言う事で、これ単体ではお受付しておりません。同じような感じで、「自転車フレームの塗装の剥離だけを」や「色は自分で塗るので下地処理だけ」といった事もお受付しておりません。何卒御理解頂けますようお願い申し上げます。

尚、2色それぞれを塗り分ける方法としては、こちらのBRABUSエンブレム塗装の記事が判り易いかと思います。

こういった凹凸形状をマスキングで塗り分けるのは非常に難しいのですが、二回に別けて塗り分ける事で比較的現実的な方法で作業が可能です。

ちなみに「非現実的な方法」としては、例えばこれ一つの為にマスク型を作るような感じで、これに関しては以下の動画が判り易いかと思います。何百個も塗るならこうする方が断然お得ですが、当店のように毎回違う物を塗るとなると大赤字です。

また今回は「出来るだけ仕上がりを良く」との事ですので、一度仕上がってからもう一度全体を足付け処理してクリアーだけを塗る作業も承っております。本来であれば磨き処理が出来れば良いのですが、形が形ですのでそれは出来ず(あっという間に下地が露出します…)、なのでクリアーの二度塗りで対応させて頂きます。以前施工したホンダのオイルキャップ&フューエルキャップの時と同じような感じですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

Kawasaki ZRXテールランプ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたカワサキZRX1200 DAEGの純正テールランプ塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はクリアーレンズだった物に、

透過性の赤=レッドキャンディー塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

元々配線はタイラップで固定されていたのですが、塗装する際に邪魔だったので一旦外しておきました。元の通りに取り付けてありますのでご安心くださいませ。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

カワサキZX-14Rテールランプ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたカワサキZX-14Rの純正テール塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はクリアーレンズだった物に、

透過性の赤=レッドキャンディー塗装を施しました。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

Kawasaki ZRXテールランプ 本塗り

先日下準備を行っていたカワサキZRX1200 DAEGの純正テールランプです。被塗面を#800~#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン~オレンジ)で足付け処理してあります。

 

よく脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばしたらプラスチックプライマーを塗布します。

 まずはベースコートとして透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。

4コート程塗ってしっかり赤くなったら、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

こちらのパーツは今回の透過性塗装のターンで最後に届いた物なのでタイミングよく早めに塗れましたが、もう少し遅れていれば他の案件が纏まるまで待つ事となり、3カ月以上掛かっていたかも知れません。この辺は他の御依頼品(ご依頼者様)のご都合によって変わる事なので、当方としては読めない所なんですよね。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!