オークリーサングラス ロゴデカール作成

oakley10 こちらもお待たせしました!オークリーのサングラスフレームも作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

まずはフロントにあるOAKLEYのロゴの再現の準備からですね。

oakley12今回はフレームの色をBMW MINIの純正色「TRUE BLUE」(カラーコード:B17)で、元々プリントされているOAKLEYのロゴはシルバーで入れなおします。ただしこのサイズですから塗装での再現はさすがに無理で、なので今回はデカールにシルバーを印刷してそれを貼り付ける方法となります。

oakley11 今回のロゴは横幅が12ミリとかなりサイズが小さいので、モニター上で見ているよりもプリントアウトしてその中から近い物を探す方法にしています。

oakley13元のロゴに一番近い物を選び、今度はそれを元にデカールを作成します。

alps通常のプリンターではシルバーのインクは使えませんが(勿論業務用の物は出来ますけどね)、ALPSのドライプリンターはインクリボン方式なので、塗装で行なうシルバーよりも箔に近いような印刷が可能です。さらには耐侯性も抜群です。

ドライプリンターに関してはこちらこちらでも紹介していますので宜しければどうぞ。

oakley14 ドライプリントはかなりデリケートなので、使うのは一個だけでも何個な同じ物を印刷してその中から一番出来の良い物を使います。ワンオブサウザンド方式ですね(またか、と。笑)。

oakley15と言う訳でデカールが完成です。

使用方法はと言うと、まずは通常通りベースコート(色)を塗り、その上にこのデカールを貼ります。通常はその後クリアーを塗って終わりですが、今回は艶消し仕上げの為に磨き処理が出来ませんから、一旦「艶有り」のクリアーを塗って完全硬化させ、デカールの段差を研磨して平滑にし、再度全体を足付けして今度は「艶消しクリアー」を塗ります。

ちなみにこれらの作業は最初から想定済みで、今回はその分の費用も計上しております。塗装費用は塗る面積では無く「作業時間」(工数)によって決まるので、今回のご依頼ではサングラスフレームの塗装としては高額な方になっています。

とりあえずこれで既存のロゴは消しても大丈夫ですから、この後は下地処理を行って塗装の準備を行います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

オークリーサングラスフレーム塗装承ってます

oakley 先日到着しておりましたOAKLEYのフレームです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

oakley1 オークリーのフレームは両サイドにこの「O」のエンブレムが着いていて、長年これの構造が謎だったのですが前回ご依頼頂いたオークリーのオーナー様が自らフル分解を試みておりまして、ようやく構造が理解が出来ました。単に両面テープで着いているだけだったのです(苦)。

ただし無理に外そうとすると割れるか傷が付いてしまいますので少々コツが必要です。

oakley2 さらに難易度が高いのがこの蝶番で、通常のメガネであればネジを外せば良いのですが、オークリーは何と嵌め込みです。

これについても前回ご依頼頂いたオーナー様が挑戦して頂いていまして(ただしかなり傷だらけにはなっていましたが・・・)、その後の取り付けは私がやったのである程度構造は理解出来ていました。なので今回は初の分解を行っています(ただし一切の補償は無く、破損した時点で返却と言う形になります。分解自体はサービスですので御理解下さいませ)。

oakley3 と言う訳で、途中で何度か泣きそうになりましたが(笑)何とか分解出来ました。

色々と試してみましたが、どうやら新品のジコラヘラ(画像の白いヘラ)が3個あれば出来ると思います。ただしテコの原理を利用するのと、やはりと言うかフレームも無傷では済みません(故に一度手を出したら後戻りは出来ない感じです)。

oakley4 両サイドに貼ってある「O」のエンブレムは最初にヒートガン(強力なドライヤー)で暖めて両面テープの粘着力を弱め(熱くなると弱まります)、その後隙間から先が細いピンセットを使って剥がします。熱し過ぎるとフレームやこのエンブレムが変形してしまう事と、ピンセット自体で傷を付けてしまうのでその点だけ注意が必要です。

oakley5 フレームの分解で気をつけないといけないのはこの突起を潰してしまわない事で、これが駄目になると使用中に外れてしまうと思います。接合部はバネ式になっているので、隙間からヘラを差し込んで突起を沈めながらさらにヘラを挿して手前に引き出すようにし、そこでツルを畳むとテコで出っ張りの片側だけ外れてくれるので、そこからさらに反対側にヘラを差し込んで引き抜く!といった感じです(意味が判らないと思いますが後で私が参考にする為のメモみたいな感じです)。

oakley8ご依頼頂いた色はBMW MINIの純正色「TRUE BLUE」(カラーコード:B17)で、こちらはオーナー様が所有する車とお揃いになります。あれ、これってどこかで・・・と思ったら、以前の案件でチタン製のメガネフレームをBMWのボディカラーで塗った事がありまして、ただその時は愛車のボディーカラーでは無く当時憧れだったカラーだったんですよね。

尚、今回の仕上げは「艶消し」となります。

oakley7また今回はフロントにある「OAKLEY」のロゴをシルバーで承っています。流石にこのサイズを塗装では難しいですから今回はデカールでの対応となります。

また両サイドの「O」のエンブレムもシルバーで承っておりまして、そちらの色は「MIX818」となりますから、これらは以前行ったBMWパニアケースのカーボンエンブレムの塗装と同じパターンとなります。参考までに画像を紹介しますね。

bmw83こちらの「PRO_Fit」ロゴはMIX818なるSTANDOXの原色シルバーでの塗装で、その下にある「Creative Paint Shop」はドライプリンター印刷によるデカールになっています。今までやって来た事が段々と実用出来るようになって来ました。ようやくです(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

オークリーサングラスフレーム塗装 完成

oakley9 こちらもお待たせしました!オークリーのメガネフレームは艶消し黒への塗装で完成となります。付属品は全て問題なく装着出来ましたのでご安心下さいませ。

oakley2 元々は艶有りのブラックメタリックで、分解はオーナー様自ら行って頂けました。

オークリーのサングラスフレーム塗装のお問い合わせは結構多いのですが、中には複雑な構造をした物がありますのでそのままの状態ではお受付が出来ません。型番や画像などをご案内頂いてもこちらでは全く判りませんので、今回のようにオーナー様ご自信で分解して頂くか、専門のショップさんなどで対応して頂けますようお願い申し上げます。なのでオークリーは今回が初めてなんですよね。ちなみにテンプルを初めて外すのは相当勇気が必要だと思います(折れるんじゃないかと・・・)。

oakley10 一般的なメガネはフロントとテンプルがネジなどで固定されているのですが、今回のオークリーは単に嵌め込まれているだけなのでそれが逆に難易度が高いと思います。取り付ける時も半泣きでしたので・・・(イメージ的に。笑)。

oakley12 今回大きな収穫だったのは各部の構造と、このエンブレムが両面テープで付いていた事が判った事で、それらが判らない以上部品を外す際に壊してしまう可能性が高いですから、今後は同じフレームに限り分解も対応出来るかも知れません。ただし対応出来たとしても全く同じフレームだけで、もし破損してしまっても補償がありませんのでその点はご了承下さいませ(これはいつもの事なのですが、もし破損や不具合などを懸念される場合はご依頼をされませんようお願い致します)。

oakley13 レンズ自体は薄くてよくしなってくれましたので取り付けは問題ありませんでした。一応エッジをペーパーで丸めて嵌める時に塗膜を抉らないようにしておき、中性洗剤を使って簡単に取り付けられました。この点では度の入ったメガネよりサングラスの方が楽ですかね(ただしテンプルの取り付けが・・・笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

サングラスフレーム塗装 完成

porsche16 大変お待たせしました!長らくお預かりしておりましたPORSCHE DESIGNのサングラスフレームは白の艶有り仕上げで完成となります。

porsche17 レンズ自体は非常に薄い物で、溝に填めて固定するのでこの点は楽でした。通常のセルフレームだと結構強く填め込むので塗膜を削り易いんですよね(故に塗装前にレンズ自体を削る調整が必要になります)。

porsche18サイドフレームに関しては稼動部分が通常の蝶番とは違うタイプなのでこれがちょっと難しかったのですが、コツが判れば塗装自体は楽になるかも知れません。埋め込まれた蝶番をマスキングするという手間は省けますからね。良い経験になったかと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

 

サングラスフレーム 本塗り

porsche12大変お待たせしました!先日分解を終えていたポルシェデザインのサングラスフレームは無事本塗り完了しておりますので御安心くださいませ。上の画像は塗装前の状態で、色が黄味掛かったグレーなのが判ると思います。よく脱脂をしてエアーブローをしたらプラスチックプライマーを塗布しいよいよ本塗り開始です。

porsche13そして無事本塗り完了です。下地が白に近いので隠蔽性はよく、ベースコートの白は3コート、クリアーはいつも通り2コートですがレンズが嵌る箇所や稼動部などは塗膜が付き過ぎないように注意しています。またスプレーガンは通常1.3mm口径を使っていますが(ベースコートもクリアーも)、メガネフレームのような細かい物は大抵1.0mmのガンを使っています。ちなみにクリアーに使うのはどちらも低圧ガンで、これのメリットとしては使用する塗料量を減らせる事と被塗面への塗着効率が良いことです。塗料がスプレーガンのノズルから出て被塗物に届くまでの間に溶剤が揮発する分が非常に少ない(らしい)のです。結果、溶剤分を多く含んだ塗膜はその後のレベリングも良く(平滑になろうとします)仕上がりも良くなるという事です。反面「垂れ易い」という事もあり、特にこれからの寒い時期は一旦流れ出すともう止まらなくなるので見事なナイアガラ(=激しいタレ)を生じるのです。これはクリアーに限らずベースコートでも起こるので注意が必要です。

porsche14ちなみに日常的に「タレ」が生じるのは技術不足だけが原因と言う訳ではなく、やはり「出来る限り良い肌を」と言う事でついついがんばり過ぎてしまうのです(笑)。逆にタレるのを怖がって荒れたような肌で終わらせ、「後は磨きでどうにかすればいいや」といった事だとどうしてもレベルが落ちてしまいます。気付いた時にはもう働く場所が無かった・・・なんて事にならないように、ある程度のリスクはあっても理想の肌を追い求める事は必要だと思います。まあ私の場合は磨き作業が好きでは無いので出来るだけ塗りの時点で肌を作っておきたいと言うだけでもあるんですけどね(苦笑)。

porsche15元の色と比べて劇的に変わった、という事ではありませんが、「一旦気に入らなくなってしまうとどうしようも無くなる」と言うのは判る気がします。昔はこういった事を大きな声で言うと変人扱いされた気がしますが(笑)、最近だとこういった事は周りからの理解もありますし、そこに拘っている自分をむしろ誇らしいとさえ思えたりするのではないでしょうか(私的見解ですが。笑)。

ちなみに今回のクリアーは軟化仕様ですので硬化にいつもよりお時間を頂きたく存じます。既に熱は入れてありますがもう少し時間をおくか、或いは他の被塗物を強制乾燥させる時に一緒に並べられればと思います。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!