フレームに接着されていたスポンジが無事取れたので塗装前の下地処理として足付け作業を行います。足付けの作業は昔ながらの耐水ペーパーを使う訳ではなく、最近は空研ぎ専用の物があるので今はそれらをメインに使っています。ちょっと前であれば目詰まりして使い物にならなかったのですが最近の研磨材は本当によく出来ていて助かります。画面左側にある黄色いシートが＃８００相当の物で、その奥にあるオレンジ色の物が＃１５００相当になります。業界では有名な「アシレックス」なる製品で、これのお陰で水研ぎが必要な場面が相当減りました。こんな卓上で作業が出来るのもこういった優れた副資材製品のお陰ですね。

よく脱脂して洗浄したら本塗りに備えてセッティングを行います。いつもだったら既存のネジ穴を使いますが今回のフレームは打ち込まれたシャフトのみなのでいつもとは少し勝手が違います。

ツル（サイドフレーム）は丁度良いサイズの精密ドライバーを穴に差込、フロントフレームの方は数ミリ出ているシャフトをワニクリップで掴みます。ちょっと不安定そうに見えますが４個しっかり掴んでそれを広げるように間に詰め物をすると良い感じに固定できました。ブンブン振ってみて取れないようならＯＫです。

メガネフレーム程度なら二階作業場でも塗れそうですが、まだビニールカーテンが用意されていないので周りのホコリを集めてしまいそうですから今回は塗装ブースで塗ることにします。と言うか工場の現場を使っているのは私一人ですから塗装ブースはいつも空いているのでわざわざ二階で塗る必要も無いのでして・・・。

色は「白」で承っておりますので今回はSTANDOXの原色の白そのままで塗ります。一応は「ニュートラルな白」と言う事ですかね。どうぞもう少々お待ち下さいませ！

大変お待たせしました！とりあえず工場の移転作業も落ち着いたので リハビリがてら徐々に実作業を開始していきたいと思います。

こちらはPORSCHE DESIGNのサングラスで、フレームカラーは白く見えますが実際はクリーム色というか黄色いグレーな感じです。こちらを今回「白」への塗装を承っております。到着したのが随分前なので私も何色にするのかすっかり忘れてしまっておりましたが・・。メール内容を再確認しておりますので御安心下さいませ。

ネックだったヒンジ部分のシャフト打ち込みですが、実はこれは外さなくてもフロントフレームとサイドフレームは分解出来ました。と言うか横にある「CARRERA」の青い部品を後方にスライドさせて摘むと簡単に取れる構造だったのですね。恐らくそうやって脱落防止のストラップを取り外し出来るようになっているのだと思います。ポンチまで用意してやる気満々でしたが必要なかったようですね・・・。

そしてそれよりも本当にネックなのが、各部に張り付いた「スポンジ」です。両面テープなら良かったのですが見ての通り接着材が食み出ていますから、これを無事に活かせて外せるかどうか・・・といった所でしょうか。さすがにこれをマスキングでやろうとは思いませんので（とんでもない仕上がりになります）とにかく再利用出来るように丁寧に外す必要があります。まあこういった作業も嫌いでは無いんですけどね。

とりあえず鼻当て部分以外のスポンジは取れました。これらは比較的コシのあるスポンジなのでそんなに難しくはありません。ただ引っ張ったら切れてしまいますから根元を丁寧に起こす感じですかね。今回はプラスチックのヘラでは無くポンチを使っています。力が逃げない分こちらの方がやり易かったです。

そして無事鼻当てのスポンジも取れました。既に劣化している感じもあったので無理をすると本当に千切れてしまうような状況でしたが、根元の部分をデザインカッターでネチネチと切って外しました。接着材が付いた一皮だけを残して切り取った感じですかね。結構疲れました・・・。

作業環境としてはかなり明るい状態ですが、それでも時々影になって細かい作業がやり難いところがあるのでこれはちょっと後日改善しておきたいと思います。BMWのフィラーキャップの作業はかなり長時間のマスキング作業になると思いますから極力ストレスの無い環境にしておきたいと思います。今からでもあの作業を想像するとゾッとしますので・・・（大変です・・・）。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。ちなみに次の本塗りはＢＲＺの内装パーツ一式（８点）を予定しています。どうぞもう少々お待ち下さいませ！