フリードフロントグリルメッキモール塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダフリードGB5純正フロントグリルのメッキモールです。こちらのオーナー様はつい先日同車のリヤメッキガーニッシュをご依頼頂いた方で、この度も当店をご利用頂き誠に有難うございます!

素材はABS樹脂の上に装飾クロムメッキが施された物で、このまま上塗り(色・クリアー)を行っても十分には密着しませんから、別途下地処理を行ってからの塗装となります。

色は前回と同じホンダ純正色「クリスタルブラックパール」(カラーコード:NH731P )で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ホンダフリードリヤメッキガーニッシュ塗装 完成

先日本塗りを終えていたホンダフリードGB5の純正リアメッキガーニッシュです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、元々貼ってあったクッションテープを取り付けます。

ゴムもプラスチック同様そのまま両面テープを貼っても剥がれてしまう為、プライマーを塗布します。刷毛で塗ったりするタイプもありますが、今回は段ボールに固定してスプレーで塗布しました。一回目が塗って乾いたらテープを剥がして端も塗っておきます。

新たな両面テープを貼り付け、剥がす前の状態の画像を見ながら元の位置に戻します。

そして完成です。お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はABS樹脂に装飾クロムメッキが施された物で、この状態のまま密着剤(スプレー糊のような物)を塗って上塗りしてしまえばかなり楽に出来るのですが(わざわざクッションテープを剥がす必要もありません)、その場合「点」では無く「面」で抑えているだけなので、経年劣化や何かのきっかけ(飛び石や高圧洗浄)で塗膜がペリペリと剥がれてくる可能性が高いです。

色はホンダ純正「クリスタルブラックパール」(カラーコード:NH731P )となります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

黒・青・緑系の原色に、極少量のブルーパールが含まれた配合となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ホンダフリードリヤガーニッシュ 本塗り

先日サーフェサーを塗っておいたホンダフリードGB5の純正リアメッキガーニッシュです。です。その後60℃40分程の熱を入れて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。ガイドコートは研ぎ忘れの防止や、ラインの確認の為ですね。

ライン自体は問題ありませんが、最初に塗ったプライマーとその上に塗ったサーフェサーの肌が凸凹としているのでそれを平滑にしています。気を付ける点としては、メッキ素地を露出させない事ですね。

最終番手は#1500の水研ぎと、フチは当たりの柔らかい布状研磨副資材(アシレックスレモン)を使って足付け処理しています。

片手で持って回しながら塗れるように、また裏側からも塗り易いようスペースを大きく空けて固定しています。筋交いはアルミ板と市販のクリップをリベットで固定した自作品で、ひっくり返しても落ちません。

よく脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばしたら本塗り開始です。

まずはベースコートを塗布します。色はホンダ純正「クリスタルブラックパール」(カラーコード:NH731P )となります。

ベースコートは着色がその目的ですが、この時点で肌を荒らすといくらクリアーを綺麗に仕上がっても後で艶引けしてしまう為(そしてムラも生じる為)、しっかりウェットに塗ってツルンとした平滑な肌にしておきます。一般的にはクリアーの方が難しいと思われがちですが、塗装を続けていくと実際にはベースコートの方が気を遣う事が多いのに気づきます。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

ライセンスランプ周りの穴のフチは表側からだけだと綺麗に塗れない為、最初に裏側からも塗っています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

メッキパーツ 下準備

  先日お預かりしておりましたホンダフリードの純正リヤメッキガーニッシュです。

装飾クロムメッキへの塗装は普通の方法(金属への塗装または樹脂への塗装)で行うと密着性が低いので、通常の方法とは違った内容で下地を作ります。

素地調整を行った後にプライマーを塗り、

その後は通常通りサーフェサーを塗布します。

ここでのサーフェサーは微妙なラインを形成するというより、下地を露出させない為の充填に重きを置いています。なので平面よりはエッジやパーティングラインを多めにコートしています。

両面テープを貼る箇所も同様に、裏側まで回り込むようにして塗っておきます。

こちらは8月にお預かりしていたスバルの純正エンブレムです。恐らくはインプレッサ用で、アクリルプレートのサイズがフロント148mm、リヤ114mmの物となります。枠を艶ありの黒、アクリルプレートを表側からキャンディーブルーで承っています。

元々貼ってあった両面テープは再利用が出来ない為、こちらは剥がした後に廃棄し、

既存のデータから同じサイズの物を選び、

元々貼ってあった物と同様のタイプの両面テープをレーザー加工機でカットします。

そしてこちらは9月にお預かりしておりましたフォレスターのスバル純正エンブレムです。

こちらは元々両面テープが剥がしてあったのですが、完成時には貼り付けるよう承っておりますので、後日改めて両面テープを作成しておくようにします。アクリルプレートのサイズはフロントが168mm、リヤが141mmとなります。

これらの枠もフリードのリヤガーニッシュと同様ABS樹脂に装飾クロムメッキが施された物なので、一緒に作業を行っています。

同じように素地調整を行い、プライマーを塗布します。

続けてサーフェサーを塗布します。

装飾クロムメッキへの素地調整は特殊な事をやっている訳では無く、あくまでも基本の応用となります。

ただかなり面倒な作業と、多少なり荒々しい作業が必要な為、部分的な処理が出来ません。パーツ一つに対して単色ベタ塗りが基本で、「この部分のメッキを残して」という事は殆ど出来ない物と考えて頂ければと思います。普通の金属=スチールへのメッキならサンドブラストが使えるのでマスキングが出来る溝などがあれば出来ない事はありませんが、樹脂へのメッキはそれが出来ないので難しいのです。

 見た目は金属のようでも骨となるのはプラスチックで、またメッキは柔軟性が無いので力を掛けると結構簡単にひび割れしてしまいます。メルセデスベンツのスリーポインテッドスターを外す際、慣れない人が行うとやってしまうアレですね。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダフリードリヤメッキガーニッシュ塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダ フリードGB5のリアガーニッシュです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

素材はABS樹脂の上に装飾クロムメッキが施された物で、これにそのまま(密着剤などを使って)上塗りを行っても塗膜は密着しませんから(いずれ経年でペリペリと剥がれます)、通常の塗装と同様の密着が得られる下地を作ってからの上塗りとします。

色はホンダ純正色の「クリスタルブラックパール」(カラーコード:NH731P )で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様への変更で承っております。

裏側にはビビリ音防止の為のゴムとクッションテープが貼ってあるので、

それらを剥がします。

大変なのは残った両面テープの処理で、そのままだと厚すぎるので溶剤等を使っても剥がれてくれませんから、ある程度の所までは爪やヘラを使ってネチネチと剥がします。

こういった両面テープを剥がす工具(両面テープトレーサー)もあるのですが、小物パーツでそういった物を使うと簡単に破損してしまったりするので、基本的には全て手作業です。先日は両方の親指が深爪になって大変でした・・・。

尚、こちらのパーツは以前施工事例がありますので、そちらも紹介させて頂きます。

この時はの色はホンダ純正の「MODERN STEEL」となります。

ちなみに装飾クロムメッキへの塗装について、かなり昔に紹介していた記事を見つけましたので、そちらも紹介させて頂きます。先日社外記で紹介したキャメルトロフィー仕様のMINIの時に紹介していたようです。

ローバーミニのバンパーはスチールに装飾クロムメッキが施された物で、素材(母材)は違いますが被塗面としては今回のフリードのリヤガーニッシュと同じ物となります。

以下より記事中の文面となります。


メッキが施された物には通常塗装は難しい事です。簡単に剥がれたりします。メッキにも色々と種類はありますが、ミニのバンパーへの塗装は既に塗装工程が確立されています。密着性の基準としては、JIS碁盤目テストをクリアーしています。

【JIS碁盤目テストとは】
カッターナイフで一定間隔で碁盤目を入れた試験片上の塗膜に「JIS Z1522」に規定する幅18mmまたは24mm、粘着力2.94N/10mm{300gf/10mm}以上のセロハン粘着テ-プをはり(私の場合はガムーテープです)、はがした後の塗膜の付着状態を観察するテストです。
塗膜のはがれ具合によって、塗料の付着度合いを0~10点で点数評価します。10点とは、切り傷1本ごとが、細かくて両側が滑らかで、切り傷の交点と正方形の1目1目にはがれが無い状態をいいます。(画像内参照)

ポリエチレン素材への塗装と同様、メッキへの塗装方法はまだ公には出来ないのですが(経営上の理由で)、いつか皆様に公表したいと思っております。 理論的に考えれば解明出来る事なのですが、やはり通常使わない材料も使用しますので、これが見つけられれば難しい事では無いと思います(しかしポリエチレンへの塗装は相当難しく面倒です。また、どちらも非常に高コストな作業でもあります・・・)

ちなみに、メッキ・ポリエチレン共に、「密着剤」を使用している訳ではありません。密着剤を使用してもある程度は食い付く(密着する)のですが、経年数により剥がれたり、今回のバンパーの場合は飛び石により簡単に無数の飛び石傷が出来てしまったりします。


といった感じになります。知り合いの塗装屋さんには普通に内容を教えているのですが、不特定多数で見れてしまうウェブでの紹介は一応控えています。何卒御理解頂ければと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います。