フリード リヤメッキガーニッシュ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたホンダフリードの純正リヤメッキガーニッシュの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はABS樹脂(プラスチック)に装飾クロムメッキが施されていた物で、

そちらにメッキ素地への塗装でも通常の塗膜と同様の密着性を保持する下地を作り、上塗りを施しました。

塗装前に取り外しておいたパーツは、

同じサイズに両面テープをカットし、

元の通りに戻しておきました。

色は前回ご依頼を頂いたピラーカバーと同様、ホンダ純正色の「MODERN STEEL」(カラーコード:NH797M)となります。

クリアーも前回と同様、高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂き誠に有難うございました!

フリード リヤメッキガーニッシュ 本塗り

先日下準備を行っていたホンダフリードの純正リヤメッキガーニッシュです。

目立つ面を上にした状態で固定しました。

固定はテープだけでは無く自作のワニクリップで固定していて、万が一の場合(激しく垂らしたりした時)はひっくり返して吊るせるようになっています(テープだと熱を入れた時に粘着力が落ちて外れてしまいます)。

まずはベースコートを塗布します。色は前回と同様、ホンダ純正色の「MODERN STEEL」(カラーコード:NH797M)となります。

ベースコートはしっかりウェットに塗り、乾いた時に肌がツルンとするようにします。こうするとクリアーを塗って熱を入れた後でも艶が引け難くなります。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

車体の塗装(自動車補修塗装)の場合は「復元」が基本となるので「新車肌の再現」に注力する必要がありますが、現在行っている小物の塗装では美しさ寄りなので、エアー圧を絞ってガン距離を近づけ、極力凸凹の無い肌に仕上げています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

 

フリードリヤメッキガーニッシュ 下地処理

先日お預かりしておりましたホンダフリードの純正リヤメッキガーニッシュです。その後メッキ素地用の下地処理を行い、サーフェサーを塗布しました。

通常は裏側まで塗る事は無いのですが、フチから剥がれたりしないようプライマー、サーフェサー共にフチから裏側に周り込むようにしておきます。

ライン自体は問題無いのですが、研いでいて下地(メッキ)が露出すると下塗り(プライマー)からの塗り直しになってしまうので、比較的しっかりサーフェサーを塗り込んでおきます(具体的には希釈したサフェを5コート)。

その後一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けておきました(先日紹介したゲームコントローラーのパーツと並行して作業をしていました)。また表面にはガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗ってあります。

最初は柔らかい当て板と#600を使ってサフェの塗り肌を研ぎ落します。

その後は#800→布状研磨副資材(アシレックスレモン)を使ってペーパー目を均します。

裏側も足付け処理を行っておきます。ラッカーサフェと違ってウレタンサフェはベースコートで侵されない為、そのまま塗っても塗料は密着せず剥がれてしまうからです。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フリードリヤメッキガーニッシュ塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダフリード用純正リヤメッキガーニッシュです。こちらのオーナー様は以前同車のピラーカバーハイマウントストップランプの塗装をご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂き誠に有難うございます!

色は以前ご依頼頂いたピラーカバーと同様のホンダ純正色「MODERN STEEL」(カラーコード:NH797M)で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様で承りました。メッキ素地に直接上塗りを行っても十分に密着しませんので(密着剤の類を使ったとしても)、メッキ用の下地処理も行います。

裏側にはゴムと防汚用のクッションテープが貼ってあるので予め剥がしておきます。下地処理が結構激しいのでマスキングで残そうとすると仕上がりが悪くなるからですね。

クッションテープはいつものEPDM製の物が使われていますが、今までにない土台にゴムシートが着いたタイプです。破けず綺麗に剥がせるので両面テープだけ貼り直せば良いというとても便利な製品です。素晴らしい・・・!

反対側はクッションタイプでは無くゴム板になっています。こちらも綺麗に剥がせたので両面テープだけ貼り直せば再利用が出来ます。

 クリップなども外しておきました。

残った両面テープは溶剤(シリコンオフ)だけだと剥がせないので、ある程度はカッターで切り落としておきます。剥がしやすいようドライヤーを使う場合もありますが、メッキ製品の場合、熱を掛け過ぎて素材(ABS樹脂)とメッキとの間で層間剥離を起こしてしまい表面がブクブクと膨れる(ブリスター)という、まさにこの世の終わりみたいな状態になってしまう事もあるので、手間は掛かりますが安全な方法で行っています(他にシリコンオフに一日浸け置きしておいたら同じようにメッキが浮くという事も経験したので、ここで楽をしようとは思わなくなりました)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度も当店をご贔屓頂き誠に有難うございます!

ホンダストリーム内装パーツ19点 本塗り

 先日下準備を行っておいたホンダストリーム用の内装カバーパーツ19点です。

 全て片手で持って塗れるようボール紙の芯棒を固定し、台に挿せるようにしています。

 置いて塗るとフチの塗装が甘くなり、いざ取り付けてみると「色が入っていない!」(透けている)と言う事があるので、360度満遍なく塗れるようにしています。

 芯棒用のスチール台(新装開店などで花を飾る台)が足りないので、普段は保管時用として使っている自作の台も動員しています。100円ショップで売っているMDF板で作った物ですが、非常に使えています。

 フチまでしっかり足付け処理を行っています。

 素地が露出した箇所もあるので、まずはプラスチックプライマーを塗布します。

 そしてベースコートを塗ります。

 まずは青系の適当な色(余った塗料)を下色として1コート塗り、その後ご指定を頂いているスバル純正色「WRブルーマイカ」(カラーナンバー 02C )を2~3コート塗っています。

 ベースコートの肝はドライコートにならないようにする事で、塗り方もそうですが、その日の気温に合わせて希釈用のシンナーを選択します。

 ベースコート時でもゴミの付着には注意をしていますが、それでも着いた場合は、よく乾燥させてからペーパーで削ったりタッククロスで擦ったりして取り除きます。

 揮発が遅いタイプのシンナーに変え、さらにウェットコートで塗ると、ぱっと見は乾いているように見えても内部に溶剤が残っている場合があるので、ベースコートは追っかけて塗るような事はえず、1コート毎に十分な乾燥時間(フラッシュオフタイム)を設けて塗り重ねていきます。実はクリアー塗装よりこっちの方が時間が掛かっていたります(そして気も遣います)。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。大変お待たせしました!

 製品自体の歪は仕方無いですが、元々塗られていたデロデロ肌は払拭出来たと思います。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

 クリアーに使う硬化剤・シンナーもそれぞれ気温や塗装面積によって使い分けます。遅くし過ぎると垂れてしまい、早くし過ぎると肌が荒れます。

 また肌を無くすような塗り方をする場合、クリアーの表面に極小さいピンホールが発生する事がありますが(ワキ)、それはガン距離が遠すぎるからで、これの対策としてはスプレーガンと被塗面までの距離を5cmくらいまで近づければ解消出来ます(ただリスクが高いのでお勧めはしません)。

自動車ボディの肌(新車肌)とは違い、小物を塗装する場合は極力テロテロに塗るようにしています(デロデロとは違います)。

時々「鏡面仕上げ」といった言葉を聞きますが、塗装ではどうしても肌が残るので鏡のような完全なフラットには仕上がりません。誤解を招くので私的にそういった言葉は使わないようにしています。

他に似たような事では「ピアノブラック」といった言葉もありますが、ピアノの黒い塗装が特別艶があって漆黒と言う事でもありませんので、これも私的には殆ど使いません。

さらに塗装の現場では「焼く」といった言葉もよく使いますが、実際に焼き付け塗装を行っている訳では無く、そもそも自動車ボディの塗装に使うアクリルポリウレタン塗料は、熱を掛けてもせいぜい80℃くらいです。

インターネットが普及した今なら簡単に調べられる事でも、昔は働いている会社の中だけが世界の全てみたいなところがありましたから、周り(親方)が焼く焼く言っているとつい変な覚え方をしてしまうんですよね(勿論私経験済みです)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!