ロードスターヘッドカバー 結晶塗装承ってます

 先日到着しておりましたロードスターのヘッドカバーです。こちらのオーナー様からは以前にもヘッドカバーの結晶塗装をご依頼頂いておりまして、今回はタイミングベルトカバー部分をカットした物を装着されるとの事で再び当店を御利用頂ける事となりました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

こちらがカットされた箇所で、ここも他の部分と同じく結晶塗装を施します。

以前ご依頼頂いた時の画像が見つかりましたのでそちらも紹介させて頂きますね。

この画像の左手前部分をカットした物が今回の状態となります。

尚この時は結晶塗装の赤でしたが、今回はオレンジの結晶塗装で承っております。以前施工したシルビアのヘッドカバーの色がそうですので、そちらも紹介させて頂きますね。

シルビアSR20ヘッドカバー結晶塗装 完成

 素地の状態はポリッシュされていて、また腐食もありますので、今回は「軽めのサンドブラスト」作業も承っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

ロードスターヘッドカバー 結晶塗装 完成

 大変お待たせしました!マツダロードスターのヘッドカバー、結晶塗装の赤で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

状態は比較的良かったので下地処理はリン酸処理のみで対応しています。

画像のヘッドカバー右端にボルトが一個付いていたのでそちらも元に戻しておきました。

 色は鮮やかな赤で、実物だとくすんで見えますが実際はもっと彩度が高くなります。

 今回はこちらのヘッドカバーの他に、190ベンツとコスワースエンジンのヘッドカバーも一緒にご依頼頂いておりまして、色も全て同じ鮮やかな赤で承っています。同色・同仕様であれば複数割引率が上がりますのでお得になります。

 凸文字は研磨後、アルミ素地にクリアーを筆で塗っています。クリアー自体に防錆効果はありませんが何もしないよりかは腐食の進行を遅らせる事が出来ると思います。

 プラグホール部はご希望に応じて塗らなかったり塗ったりが可能です。中古品の場合はここも汚れているので私的にはプライマーまで塗りたく、ただプラグキャップが入り難くなる恐れがあるので結晶塗装では無くつや消しの黒仕上げ(スタンドックスのベースコートのみ)としています。ホースプラグなども同様の考え方です。

他のヘッドカバーも続けて紹介しますね。少々お待ちくださいませ。

ロードスターヘッドカバー結晶塗装 本塗り

190ベンツとコスワースのヘッドカバーと一緒にご依頼を頂いておりますロードスターのヘッドカバーです。他の二つはブラスト処理をしていますが、こちらは比較的程度が良かったので下処理はアルカリ洗浄→リン酸処理のみとなります。

 全体にプライマーを塗布し、プラグホールにはつや消しの黒を塗り、再びマスキングをします。ホースパイプも腐食が酷い場合は同じようにしますが、今回は程度が良かったのでそちらはそのままマスキングをしています。

 そして本塗り完了です。

通常の塗装(2液ウレタン)の場合はコート間に乾燥時間(=フラッシュオフタイム)を設けますが、結晶塗装の場合は最初から最後まで一気に塗りあげます。

後程コスワースのヘッドカバーでもう少し詳しく紹介出来ると思います。

 その後100℃~120℃くらいの熱を掛けると表面に結晶目が現れます。ただし100℃程度では熱硬化型のメラミン樹脂塗料は硬化しませんので、この後さらにパネルヒーターで熱するか、もしくは恒温機(乾燥炉)に入れて140℃程の熱を掛けます。

本当は全部塗り終えてから一度に熱を入れれば効率的なのですが、結晶目は熱を入れるタイミングによっても変わるのでそうもいきません。詳しくは後程コスワースのヘッドカバーで紹介しますね。続きます。

ロードスター・COSWORTH・ベンツヘッドカバー結晶塗装承ってます

road245 先日到着しておりましたメルセデスベンツ190エンジンヘッドカバー、コスワース(ロータスでしょうか)のヘッドカバー、そしてロードスターのヘッドカバーです。3点共に同じオーナー様となります。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

road246結晶塗装は3点とも全て鮮やかな赤(イタリアンレッド)でご指定頂いておりまして、こちらのロードスターは状態が良いので下地作業はリン酸処理とプライマー塗装、凸文字は塗装後に面研して光らせます。

cosworth コスワースのヘッドカバーも状態が良く、現状はつや消し(または半艶)の黒が塗られていますが、一旦剥離してからロードスターと同じように作業を行います。

以前同じ部品を施工していますのでそちらも紹介しますね。

cosworth1調べてみたら7年前に塗装した物で、こちらは元々ゴールドだった模様です。オイルキャップ部分が溶接して埋められているので、ドライサンプ化しているのでは?といったコメントがありました。

benz282 そしてこちらはメルセデス190のヘッドカバーです。

benz283 こちらもW124のヘッドカバーと同様、素材がマグネシウム(寄り)なので経年で腐食が激しく発生するのが特徴です。塗料が垂れているように見えますがそうでは無く、浮いて中が空洞になっています。

こちらは剥離して塗る直すだけでは早い段階で腐食が再発しますので(半年くらいで出るかもといったレベルです)、いつもお世話になっているブラスト専門ショップさんに強力な直圧ブラストをお願いして腐食を根こそぎ削り落として貰い、その後浸透型エポキシプライマーを使っての重防錆仕様とします。

benz284尚オーナー様が裏側の処理を気にされていましたが、こちらのヘッドカバーについては表面と同様に裏側もブラスト処理を行います(ブラスト屋さんに行って頂きます)。既に何かしら作業した跡があるのでオーナー様はお察しだと思いますが、このヘッドカバーは裏側も塗装がしてあって、それもペリペリと剥がれて来るのでとても厄介なんですよね。

尚、裏側にはプライマーは塗りませんが(装着していればオイル漬けになるので大丈夫だと思います)、ご希望される方には裏側へのエポキシプライマー塗装も対応しています。装着しないで飾るもしくは長期保存したい場合は新品時と同様にプライマーの塗装をお勧め致します。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ロードスターヘッドカバー 結晶塗装 完成

road197 大変お待たせしました!マツダロードスターのヘッドカバー、結晶塗装の黒で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。


road184ロードスターのヘッドカバーは元々未塗装なので、経年でアルミ素地が酸化して見た目も悪くなってしまいます。

road198 全体に結晶塗装を施し、凸文字部分は塗装後に研磨してアルミ素地を光らせ、最後にクリアーを筆で塗ってあります。

road199ちょっと判り難いのですが、プラグホールの内側は結晶塗装では無く、プライマーを塗った後に通常の黒を塗装しています。

road185今回のヘッドカバーではタイミングベルトカバー部分がカットされていましたが、通常通りここは塗装で承っています。

road200知らない方が見たら最初からこういう形なのだと思うくらい自然に仕上がっていると思います。

road201結晶目を近くで見るとこんな感じです。塗膜は一見ザラザラしていますが突起している訳では無いのでウェスなどで拭いても繊維が引っかかるような事はありません。ですのでメンテナンス方法としては、塗れたタオルなどで拭いて頂ければ大丈夫です。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!