ヘッドカバー サンドブラスト処理

 先日お預かりしておりましたロードスターのヘッドカバーです。

アルカリ洗浄槽に浸け置きしてオイルを洗浄しておいたのでサンドブラスト処理を行います。

 全体的に腐食が出ていたので、こちらは「標準」のサンドブラスト処理を行いました。プラグホールの内側とホースパイプ部もサンドブラストを掛けていますが、こちらは後にプライマーの塗装と、艶消し黒を塗っておきます。

 こちらはジムニーのヘッドカバーで、同じくアルカリ洗浄槽に数日浸け置きしておきました。

先ほどのロードスターのヘッドカバー程に腐食は酷くありませんので、こちらは「軽め」のサンドブラスト処理となります。

同じくプラグホール部とホースパイプ部は結晶塗装では無く艶消し黒に塗装しておきます。

 こちらは結晶塗装では無く艶ありの2トーンカラー塗装でご依頼頂いている日産のL型ヘッドカバーで、洗浄~下地処理は他のヘッドカバーと同様平行に作業しています。

ちなみにこちらは比較的綺麗ですが、念の為サンドブラスト(軽め)も承っています。

サンドブラスト作業は任意で、ご指定が無ければ行わない場合もあります。

ただし化成処理(リン酸処理)だけでは、粉を噴いたような腐食を除去しきれませんので、そういった場合は物理的に表層を削り落とすサンドブラスト処理をお勧め致します。

特にヘッドカバーなどの鋳物は腐食で浸食されやすく、見た目は錆が取れていると思っても根深く残っていて後で再発するといったケースが見受けられます。

以下の自転車フレームは、当初発生した腐食を鈑金塗装屋さんで修理して貰ったにも関わらず一年程でこのような状態になってしまったとの事です。

↓作業内容を纏めて施工例にしていますので宜しければご参照下さい。

cannondale system six carbon frame

各パーツはこの後リン酸処理を行い、ロードスターとジムニーのヘッドカバーは結晶塗装を、L型のヘッドカバーはまず凸部天面の白を下塗りとして全体に塗装します。一旦真っ白のヘッドカバーになるという訳ですね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロードスターヘッドカバー結晶塗装承ってます

 先日到着しておりましたロードスターのヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

状態としては全体に腐食が出ていますので、素地調整として「標準のサンドブラスト処理」を、結晶塗装は「鮮やかな赤」で承っております。

以前施工した同じ仕様の画像がありますのでそちらを紹介させて頂きますね。

こちらは今年の2月頃に完成したヘッドカバーで、恐らく今回の物と同じ部品だと思います。

仕様は同じく結晶塗装後に凸文字部を面研して光らせてクリアーを筆塗りしておきます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ロードスターヘッドカバー結晶塗装 完成

 こちらもお待たせしました!ロードスターのアルミ製ヘッドカバー結晶塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々ポリッシュされた状態の物に、

サンドブラストを掛けてから、

 リン酸処理→プライマー塗装→結晶塗装を行っています。

 色はオレンジで、

 ホースパイプの部分と、

 プラグホールの内側はプライマー塗装後に艶消しの黒を塗っています。

側面のタイミングベルトカバー部分は元々カットされていて、

そこも結晶塗装を施してあります。

遠目で見るとザラザラとした感じですが、実際に触ってみるとシットリとしていて、ウエスなどで拭いても繊維が引っかかって丸まったりはしません。汚れたら濡れウエスで拭き取れば綺麗になります(ブラシなどは使わない方が宜しいかと存じます)。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店後を御利用頂き誠に有難う御座いました!

ロードスターヘッドカバー 本塗り

 こちらも先日サンドブラスト作業を終えていたロードスターのヘッドカバーです。

今回のターンではトヨタ86のインマニとこちらの2個を塗装しました。

 まずは全体にプライマーを塗り、その後ホースパイプ部とプラグホール周りにベースコートの黒を塗ってマスキングを行います。

 続けて結晶塗装のオレンジを塗ります。

塗り方としては一般的なクリアーと同じような感じで、ただしそれを立て続けてに6~7コート塗り重ねます。普通だと垂れる程の量ですが、ここを何とか上手く凌ぎます。

 その後140程の熱を掛けて塗膜を硬化させると結晶目が出て来ます。しっかり塗った分、はっきりとした結晶目が出てくれたと思います。

ヘッドカバーなどに結晶塗装を塗る場合のスプレーパターンはかなり狭く、最初はノズルパターンを一番細くした状態で塗り難いところを(この場合はタイミングベルトカバー側端のネジ穴の隙間)塗り込み、その後は少しだけパターンを開いて(多分1/4くらい)下から上に行くような感じで塗り込みます。方向は8方向から、それぞれスプレーガンに角度を付けて影になる個所を無くすような感じで塗り込みます。

こちらも後日もう一度恒温機で焼き付けます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

サンドブラスト作業

 先日お預かりしておりましたトヨタ86の樹脂製インテークマニホールドです。本日より作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

 まずは各部を養生(マスキング)します。ちなみにこれはサンドブラスト用で、本塗りの時にはもっとキッチリと貼り直します。

 ブラストキャビネット(箱)に入れ、

専用のガンで 箱の底にある砂(アルミナなどの研磨粒子)を吸い上げ、対象物に当てていきます。イメージとしてはペーパー(研磨紙)に塗着される前の研磨粒子を、凄い勢いで当てていくような感じです。

当店にあるのは吸い上げ式で、直圧ブラストに比べると比較的威力は弱いですが(主に足付け処理用です)、それでも露出した肌に当てると怪我をするレベルです。時々自家塗装なので野っぱらでやっているような光景を見ますが、ちょっと信じられないです(恐)。

 続けてロードスターのヘッドカバーです。ポリッシュされていてパッと見は綺麗なのですが、凹み文字部など磨き難い部分には腐食が出ています。

 と言う訳でブラスト作業完了です。ちなみにホースパイプ部にも腐食が出ていたのでそこにもブラストを当て、本塗り前にプライマーと艶消し黒を塗っておきます。

 そして先日色の確認を終えていたチタン製のメガネフレームフロント部です。こちらは塗装の剥離と同時に足付け処理も行います。

ちなみにですが、金属(に限らず塗膜も)艶々したまま塗ると以下のような事になります。

メガネチタンフレーム塗装 完成

 サンドブラスト処理後、シンナーで洗い流すようにして脱脂清掃を行いました。続けてプライマー塗装の準備も行います。

鼻当ての部分は予備用のネジを挿し込み、ネジ山が埋まらないようにしておきます。

 早速台にセットして、

プライマーも塗っておきました。

それではそれぞれまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!