スマートキーカバー ロゴ入れ下準備

key79 先日ベースカラーとなるホワイトパールの塗装が完了しましたトヨタランクル用のスマートキーカバーです。

その後さらに追加で(!)ロゴ入れのご相談を受けまして、ただそちらはさすがに塗装では難しそうなので改めてデカールの検証をしてみました。

key14ちなみにこちらは先日テスト的に作成したメタル調のデカールですが、ちょっと見た目がケバ過ぎるのと、デカールにプリントされたインクの構成が「青→緑→赤→メタリック」と4層構造になっている為強度的に不安なので却下としています。

key112 と言う訳で今回は普通のシルバーをドライプリントしたデカールを貼ってみる事にしました。デカールは以前作製して余った物で、今回はこれを使ってテストします。

key113 ベースがホワイトパールなので文字のシルバーが埋まってしまうかと思いましたが、一応確認はできます。

key114 ただ見る角度によってはやはり目立ちません。ちなみに極小トヨタエンブレムは6種類の色を作成していますが、これでも一番明るい物となります。ブラックメッキ風に作っている3コートメタリックなので、透かしはかなり黒くなるのが特徴です。

key115 と言う訳で結局デカールはやはりイマイチっぽいので、ここは初心に帰って先日作成しておいたレーザーカットマスキングテープを再び出して来ました。

key116車のイラストは縦が4ミリくらいのサイズなので線の幅は 0.5ミリも無いと思いますが、何とか塗装に使えそうです。自分で作っておきながらこれはちょっと凄いな…と思いました(私が凄い訳では無くレーザー加工機の精密さがです)。

key117 ちなみにボタンのイラストに使う色に関しては、先日新たに導入したSTANDOXの原色SPFシルバーを使おうと思っています。上のカラーサンプルの左側がそうで、右側はその前の前に導入した同じくSTANDOXのMIX818です。

key118ちょっと判り難いのでコンパクトカメラでマクロ撮影をしてみました。

右のMIX818でも比較的粒子が細かいと思っていましたが、左側のSPFシルバーは段違いに粒径が小さく、これなら高級感のあるシルバーが表現できそうです。

これに小量の黒を入れてガンメタを作成し、ボタンのイラストと一緒にさらに同じ色でトヨタの極小エンブレムも塗り直そうと考えています(またなのか…と)。

ただリモコンキーサイドにあるボタンに入れる「●PUSH」のロゴはさすがにマスキング&塗装では難しく、ここはデカールで対応するか、或いは文字を無くして「●」だけにするかなど再度ご検討を頂こうと思います。そして今回新たに追加でご検討を頂いているロゴも塗装では難しいので、そちらもデカールにするか、またそうなるとボタンのイラストの方もガンメタでは無くシルバーにして統一した方が良いのか等、色々検討する必要がありそうです。

どうぞご確認の程よろしくお願い致します!

トヨタスマートキーカバー 仮組み

key106 先日本塗り(実際はまだ下塗り)を終えていたトヨタランドクルーザー用のスマートキーです。

塗膜が完全硬化したので早速仮組みをしてみました。

key107 実は結構大変な事になっていまして、組み付けてみたら塗料の厚みでスイッチが動かない!と言う事態になっていまして、ただこれはスイッチと本体カバーが接触する個所をペーパーで研いで対応しておきました。装着してみればまるで見えない個所ですのでご安心下さいませ。ピッタリ作り過ぎてしまった模様です。

key108 色はランドクルーザーのボディカラーと同色で、トヨタ純正の「ホワイトパールクリスタルシャイン」(カラーコード:070)となります。

まだ途中ですが最初の状態も紹介しますね。

key4 元々はこんな感じで、正面のボタンは一段下がったような感じになっていました。恐らくは誤作動防止の為と思います(そちらも十分理解した上で今回の施工となります)。

key109 オーナー様のご希望としては「まるで陶器のようにツルントした」と言う感じで、大分それに近づいて来たのでは・・・と思います。

ちなみに各ボタンにあった文字やイラストは元の通りに戻す予定で、一応は塗装で再現出来るよう検証済みですが、実際にテストしてみて最終的な判断をしたいと思います。

key110そして裏側のトヨタエンブレムですが、こちらもいよいよ佳境に入って来ました。

あの窪みには複製して塗装したトヨタの立体エンブレムを取り付け、さらにそこに樹脂を注いでカバーパネルとツライチに仕上げ、最後にもう一回全体にクリアーを塗装して琥珀よろしく完全一体化を目指します。ここで気泡が入ったらさすがに立ち直れそうもありませんので、一度何かでテストしてから本番に挑もうと思います。

尚、その前にどの色のエンブレムを使うかも決めなければならないのですが、これに関しては先ほどのボタンに入れる文字&イラストの色と併せるので、もう少し検証が必要です。

key111トヨタのエンブレムに使っている塗装は黒を下に敷いてその上にパラっと高輝度メタリックを塗った「ブラックメッキ風」の塗装となっている為、光に当たった時と当たらない時の色変化が激しいのです。

先ほどの画像だと比較的シルバーが強く感じますが、光が無いと上の画像のようにかなり黒く見えます。同じ物とは思えませんよね。金属特融のフリップフロップ性に似た感じになっています。

と言う訳でロゴ&文字入れにはもう少し検証が必要ですが、作業進行次第改めて紹介しますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

トヨタスマートキー 本塗り

key87 いきなりの紹介ですが、地道に下地作業は進行していましたのでその間の作業内容を紹介させて頂きますね。

上の画像は先日も紹介した物で、リモコンキー内部に基板とシリコンカバーを入れてボタンの出づらを合わせたところです。

key90 その後分解し、サフェーサーを塗布します。まずはプラスチック素地が出た個所にプライマーを塗布します。

key89実際にケース内部に基板を入れてみるとボタンの出過ぎていたのでかなり削っています。グレーの部分が後から貼ったABS板で、もう少し濃く緑掛かった物はポリパテです。

key91 後から届いたスペアキーです。金属製のシャフト部分をマスキングし、外側に出る黒いプラスチック部分の梨地を削っています。

key92 そしてサフェーサー塗布完了です。こちらのカバーは確か今回で3度目です。

key93 ボタンのサフェは二度目ですね。

key94 ザラザラの梨地だった取っ手もサフェーサーで下地を作って艶々にします。

key95 その後熱を掛けてウレタンサフェーサーを完全硬化させ、ガイドコートとして全体にパラパラと黒を塗って水研ぎ開始です。

key96 外側はもちろん、内側も綺麗に研いでおきます。

key97 スペアーキーの内側も同様です。

key98 各パーツの水研ぎを終え、再度内部に基板とシリコンシートを入れて仮組みし各部を確認します。

key99カバーにある窪みの部分にはこんな感じでトヨタエンブレムが嵌り、さらに透明な樹脂を流し込んでカバーの面とツライチに仕上げる予定です。

standox-1-1トヨタのエンブレムは各色の仕様で作っていて、ボタンに入れるロゴの色に合わせて選ぶ予定です。車型の方は色サンプルとして作った物で、これらは余り結果が芳しくなかったので現在新たに検証中です(まだやるのかって感じですが…)。

key100 そして本塗り準備完了です。ちなみに今回はベースカラーとなるホワイトパールだけで、ロゴについては後日別作業として行います。

key101 カラーベースの白を塗り、パールベースを塗ったらクリアーを塗って本塗り完了です。

key102 こちらのカバーについては窪みにトヨタエンブレムを嵌めて透明樹脂を流し込んだらツライチにしてもう一度クリアーを塗ります。

key103 このカバーに関してはこれで完成になるかも知れません。それも想定してクリアーは全てクリスタルクリアーを使っています。

key104 ボタンに関しては再度研磨してロゴを入れてもう一度クリアーを塗ります。ロゴに関してはマスキングシートをレーザーでカットして塗装で行う予定ですが、如何せん未知の領域でもあるので失敗した際はシンナーで拭き取れるようクリアーまで塗っておきました。

key105こちらのスペアーキーに関してはこれで完成になる予定です。

ちなみに今回塗装した色の「トヨタホワイトパールクリスタルシャイン」(カラーコード:070)は何種類か配合データがありましたので、その中からJAPANの2016年のNo.999615を使用しています(自分用の備忘録的な事です)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させていただきますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

トヨタスマートキーカバー 下準備

key83 引き続き下準備が続いておりますトヨタランクル用のスマートキーカバーです。先日予備用(本物)と、それに差し込むスペアキー?が届きましたので早速調整を行います。

key84と言うのも、実はこの内部に入る基板スイッチが今まで無くて(見た事も無くて)、一体どういった構造になっているか不明でしたので今回内部の部品が入った本物を送って頂きました。

実際に見てみるとやはりと言うかスイッチが付いている(当たり前ですが)構造で、これが無いとスイッチの出ヅラが判らなかったのです。

key85 と言う事で早速スイッチ基盤を組み込んでみると、かなりテンションが掛かった状態で遊びは全く無く、やはりと言うかボタンはかなり飛び出ます(苦)。

key86 と言う訳でこの状態で#320で削りました。ちなみに内部には防水用のシリコンカバーが入るので研ぎ粉が出ても大丈夫です。

key87そしてこんな感じで面出し完了です。折角塗ったサフェーサーは殆ど消えて無くなりました(苦笑)。

ただこれでようやくボタンとカバーのツライチが確認出来ましたので安心して作業を進行出来ます。

key88尚、本体に差し込むスペアキー(?)の根元の部分もボディーと同色のホワイトパールで承っていますので、ここも梨地を研磨して調整した後にサフェーサーを塗って平滑な下地を作っておきます。

一歩進んで三歩下がるような感じですが(笑)、作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スマートキーカバー 下準備

key76 先日ボタン部分に切り出した0.8mm厚のABS板を接着し、パテで面出しをしておいたトヨタランドクルーザー用のスマートキーカバーです。

内部にさらに鍵を入れるのかボタン用の電子基板を入れるのかちょっと構造が判らないのですが、とりあえずそのまま(中身が無いまま)で自然な感じになるようにボタンの出ヅラを削って調整し、サフェーサーを塗布する事にしました。

key78 一旦外します。

key80 カバーパネルは既に梨地を研磨してサフェーサーを塗布していたのですが、今回のボタンのツラ合わせの為に一緒に削ってしまったのでこちらも再びサフェーサーを塗布します。

key81 プラスチック素地部分に専用プライマーを塗布し、続けて2液のウレタンサフェーサーを塗布します。

key82 同じくボタンにも塗りました。

key42ちなみに反対側のカバーにはこんな感じでトヨタのエンブレムバッジが埋め込まれる予定です。

key67こちらはブラックメッキ風な感じの色で承っていまして、新たに入手したピンバッジからシリコーン型を作成し、ポリエステル樹脂を流し込んで複製した物に6種類の塗装を施しています。どれを使うかはボタン部分に入れるイラストロゴの色と合わせて検討中です。

key69ボタン部分に入れるイラストロゴは普通の塗装(2コート塗装)ですので、それで対応出来る塗色のサンプルも作成して色々試しています。

車の形をしたサンプルの一番奥の物が先日新たに入荷した新色MIX819で、 メタリック粒子は粗いのですが輝きが強いのでこれに黒を足してエンブレムと色を合わせようと思っています。

サイズの割にやる事が盛り沢山で(苦笑)、しかも今回は窪みに嵌めたトヨタエンブレムを透明レジンで固めよう!と言うご依頼も承っておりまして、現在真空脱泡器の準備中です。
これが少々問題はあるのですが既にテストは完了していますので、後は材料を手配し(せっかくなので透明エポキシレジンを使う事にしました)、そちらも並行して作業を進行させていく予定です。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!