フラッグポール 代替塗料(顔料)

flag9フラッグポールに採用する予定だった シンロイヒ社の反射塗料は残念ながら実は使い物にならない事が判明しまして、この度新たに代替材料を用意する事にしました。それにしてもせめて説明書には「艶は出ません」「艶を出そうとしてその上にクリアーを塗ると効果がなくなります」「無色透明では無く白い粒子が肉眼で見えてしますので濃い色には使わないように」等の記載をしてくれると助かるのですが・・・。事前に黒の上に塗る旨は相談している筈なんですけどね。

と言うことで新たに用意したのはDupont社のガラスフレークで、こちらは以前から何度も使っているものなので特に注意点も判っていますから安心です。パウダー状でクリアーに直接混ぜて使う事もでき、また顔料単体なのでメーカーも特に選ばずSTANDOXの塗料にも利用可能です。

flag10 その中身はと言うとその名の通りまさにガラスの粉末で、元々鉱物と言うこともあって粒子の色は黒系ですから白の上に塗ると黒いツブツブが見えてしまいますが、メタリック系であればそれと同化するので変に見える事はありません。黒の上に塗るとメタリックっぽい感じですが違和感も無いので黒い部分も一緒に塗る予定です。イメージとしては道路の交差点でキラキラ光るアスファルトのアレと同じ様な感じですかね。

flag11ちなみにこちらはキャンディーレッドを試し塗したインスタントコーヒーのキャップで、これ自体でも透過性の赤の下には粗目のメタリックが輝いているので普通の赤に比べればアピール度は高いです。今回はこの上にさらにガラスフレークとクリアーを塗って輝かせようと言うことですね。

反射塗料については残念ながら今回は企画倒れに終わりましたが、アフターフォローまでして頂いた塗料販売店(メーカーではありません)の担当者の方と、アドヴァイスを頂いた塗装屋さんにはこの場を借りてお礼申し上げます。あのまま強行していたら危うく廃棄物にする所だったかと・・・(恐)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

フラッグポール 下準備

flag3 先日「キャンディーレッド」と「ブラック」に塗装しておいたフラッグポールです。十分に完全硬化しましたのでそろそろ次の反射塗装を行う準備を始めました。ちなみに画像左側にあるGPSホルダーは反射塗装では無い違う色で、現状は「下塗り」が施されている状態です。

flag4 そして今回の為に準備したシンロイヒ社製の反射塗料を確認して見ると・・・、何だか随分と粘度が高い感じがします。何か嫌な予感が・・・。

flag5当初より何かしらテストをしてから使うつもりではありましたので、丁度先日フラッグポールのキャンディーレッドを塗装した時に一緒にサンプルとして塗っておいた「インスタント珈琲のキャップ」で試し塗りをする事にしました。ちょっと勿体無い気がしないでもありませんが同じ色ですからこれなら確実かと思いますので。

flag6が、再び嫌な予感です。と言うかあの状態からしてある程度予測はしていましたが、塗料中に入っているガラスビーズの粒子が大き過ぎてペイントストレーナー(濾紙)を通りません。何かの間違いでは無いでしょうか・・・。

flag7 という事ですが、ピッチドロップ実験よろしく数分待って下に落ちて来た塗料で実際にテスト塗りをしてみました。えーと、この塗料はハケ塗り専用でしたっけ(苦笑。ちゃんとスプレーでの使い方がマニュアルに記載されてます)。

説明書を見ると、ドライコートに塗ると表面の荒れてしまうとの注意書きがされていますが、もうそんなレベルでは無い気がしますが・・・。実際に塗ってみた仕上がりは粗めのペーパーが出来上がったような感じです。スケートボードの滑り止めに使えそうです(壊)。

flag8ちょっとマズイ気がしたので急遽「黒」をベースにした色見本も作る事にしました。突起は何とか抑えるにしても(ここまでになると無理ですがもっとウェットに且つ控えめに塗るなどで対策を)、それよりもマズイのは粒子が見えてしまう事です。説明書には「高性能透明反射塗料です」「背景色は自由に選定出来」と書いてあるので「透明」の筈ですが、どうも白っぽい粒子が見えてしまうような気がしまして・・・。さすがにこの状態ではそれも判りませんので、後日表面を研磨して通常のクリアーを塗って確認しつつ並行してメーカーにも一度問い合わせてみます。しかし私が何か使い方を間違っているにしても限度と言う物があるかと思いますが・・・(工夫したからといってとてもまともに塗れるとは思えません)。

どうかもう少々お待ち下さいませ・・・!(GPSホルダーは先に塗れる予定です)。

フラッグポール 反射塗料

flag2先日入荷しました反射塗料です。現在お預かりしておりますフラッグポールに塗る為に取り寄せました。メーカーは蓄光塗料で有名なシンロイヒですね(これは持っています)。

まだ中身は見ていないのですが、塗料の状態としてはクリアーそのものらしく無色で、中に特殊な微小ガラスビーズが入っているらしいです。それに光が当たると鏡のように反射し、今回の場合は周りに走る車などから自分の存在をアピールする、と言う使い方になります。

このガラスビーズについては特に真新しい物と言う訳では無く、シールタイプのものは良く見かけますし缶スプレーなどでも売っていますが、今回の物は2液ウレタンクリアーに直接パウダーを混入したタイプなので塗膜性能としては良いと思います。と言ってもクリアーは大日本塗料辺りな気がしますが・・・(苦笑)。粉のまま売ってくれれば良いんですが何か理由があるのかも知れませんね。

容量は主剤の丸い缶が1リッターで、費用としてはスタンドックスのクリスタルクリアー(5リッター)よりも高いです(苦)。ただ余った塗料はこちらで引き取ると言うことで、実質オーナー様には6割の材料費負担で御願いする事になりました。使うのは私も初めてですが、せめてこの材料費相応の効果が得られれば・・・と願うばかりです。単にクリアーに混ぜて値段を上げている訳では無い事を期待しています。

ちなみに当初はフラッグポール自体を黒に、その上にこの塗料で目立つようにと考えていたのですが、下地が黒だと殆ど効果が無いそうです。一番反射効果が得られるのが白との事で、ただしこのポールを取り付けるキャリアカーにその色では似合いませんから、だったらという事でキャリアカーの配色にも使われている「赤」、さらに輝き効果が得られるようにと今回は「キャンディーレッド」になったのです。レッドの下には粗目のメタリックがありますからそれで多少は効果が上がってくれるのでは、と期待しているのです。

またフラッグポールはよくしなると思いますから購入したのは軟化仕様になっています。ちなみに1液タイプや着色タイプもあるようです。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。

フラッグポール&GPSホルダー 下塗り

 flag7こちらもお待たせしました!本塗りと言う訳ではありませんが、取り敢えずは下塗りとなるキャンディーレッド&ブラックの塗装まで完了しておりますので御安心下さい。

御依頼頂いているフラッグポールは自転車のキャリアカーに立てる旗のポールとして使う物で、その用途から視認性向上の為にと言う事で今回は初の「反射塗料」での塗装を採用する事になりまいた。そちらは後日改めて塗装するという事で(STANDOXでは無いので別工程での塗装にします)、まずはいつも通りの塗装を行います。反射塗料は見た目は透明の単なるクリアーなのでその下には好きな色が塗れるのですが、黒のような暗い色だと効果が非常に弱いと言う事で今回は少しでも明るい色&キャリアカーの配色に合わせての「キャンディーレッド」で承ってます。

flag 良く見ると素材の状態が余りよくなかったのでペーパー削っておきました。右側が最初の状態で左側がそれを削った後です。見た目だけはそんなに酷く感じなかったのですが触ってみると結構ボコボコでして・・・。

flag1 フラッグポールと一緒にご依頼頂いているのがこちらのGPSホルダーで、こちらも本塗りと言う訳では無くまずは下塗りとなります。素地の表面が若干ザラザラとしているのでこのまま塗っても艶は出ませんが、かといってサフェーサーでは彫った文字が埋まってしまう&研げないので本塗りを二度行うような感じで艶を出すようにします。梨地の目が粗いと逆効果ですが(ひどく汚い仕上がりになります)、今回程の細目であれば硬化的です。前回ご依頼頂いたエアーホーンと同じですね。

flag2 フラッグポールは3本で1セットです。「挿した状態で塗れば一本分の費用で出来るのでは」なんて思いそうなところですが、こうやって作業工程を画像で見ればそれが難しいのは判りますよね(勿論このオーナー様からはそんな事は言われていません)。

flag3 今回御依頼頂いている色は「キャンディーレッド」で、こちらも単なる赤よりはこの方が目立つのでは、といった考えからです。塗り方は先日こちらでも紹介したゼンハイザーのマイクと同じで、まず最初に隠蔽力の高い細かいメタリックを、そしてその上に粒子が大きく輝きの強い粗めのメタリックを塗っています。そしてその上に透明なレッドを塗り重ねていきます。

flag4 キャンディーレッドが完了したら今度はジョイント部分に黒を塗ります。キャンディーレッドを自然乾燥で一時間くらい放置した後そこをマスキングし、黒を塗ったらマスキングを剝がします。

flag5 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。ただしこの後に反射塗料を塗るので、この塗膜が完全硬化したら再度足付け処理をしてもう一度塗装を行います。

flag6こちらは梨地だったGPSホルダーです。ザラザラだった素地の影響を受けてクリアーは艶が引けてしまいとても残念な仕上がりになっていますがこれは「下塗り」なので問題ありません。ただし今回の梨地は目が細かいのでこれでもまだマシな方で、もっと粗い梨地の場合は下手に艶を出してしまうと本当に見れない仕上がりになってしまいます。だとしたらそれを残したまま「艶消し」にした方が少ないコストでよく見えると思います。

それでは後日反射塗装を行いましたらまた改めて紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!(エアーホーン固定具も無事到着しておりますので御安心下さい)。

フラッグポール&ナビマウント塗装承ってます

flag こちらもすっかり紹介が遅れまして失礼しました。前回は自転車用のエアーホーン×3個を御依頼頂きまして、引き続き今回はフラッグポール(3本1セット)とGPSナビのマウントの塗装を御依頼頂いております。この度も御贔屓頂き有難う御座います!

フラッグポールの色については今回は色々あってかなり特殊です。まとめてみますと、

【ポールの白い部分】
・キャンディーレッド
・反射塗料使用

【ポールのオレンジの部分】
・ブラック

となっております。「反射塗料」についてはその名の通り光を反射させる塗装で、自転車で引く「トレーラー」に立てる旗のポールの視認性を高める為に今回採用するに至りました。勿論使った事もありませんので色々未知数なところはあるのですが・・・。詳しくはまた紹介したいと思います(ちなみに材料費はかなりお高いですが今回の為に買って頂きました・・・)。

flag1GPSナビのマウントはプラスチック素地のままで、前回もこれと同じ様な状態だったエアーホーンが塗装により艶々になったのを気に入って頂けたようで今回も同じ様にと承っております。その時の画像をちょっと紹介させて頂きますね。

air1元々こんな感じだったエアーホーン3個を塗装で御依頼頂きまして、

air42 最終的にはこんな感じになりました。今回のGPSナビマウントはこの画像の真ん中にあるホーンの黒(ROVERCARS  JAVA BLACK )で承っております。前回と同じく二度塗りで艶々になるようにします。