SHUREワイヤレスマイク 本塗り

 大変お待たせしました!SHUREのワイヤレスマイクBLX24/BETA58は無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。一日では大変なので本塗りは二日に別けて行っていました。

画像は 先日作成した柄のデータからカッティングプロッターを使ってマスキングシートを準備しているところで、シートは白のマスキング用と赤のマスキング用、さらに修正用の予備と全部で3種用意しました。

 また今回は使用するスプレーガンも少し変更します。

こちらは少し前に導入したSATAのエアーブラシで、ノズルには口径0.5ミリを取り付けていたのですが、今回の使い方に合わせて1.0ミリに変更する事にしました。スプレーガンはキャップ・ノズル・ニードルを変える事で口径を変更する事が可能です(出来ない物もあります)。

ちなみにエアーブラシとしては口径1.0ミリはかなり大きい方ですが(一般的には0.3mmくらいなのでこれは通常あり得ないサイズです)、これで試し吹きをした時に良い出方をしていたので今回の塗装に使ってみようと思った次第です。

マイク本塗り時の固定方法としては、当店にあった予備のグリルボールを嵌めて、それを台に固定する方法にしました。

通常グリップ部分のカバーは外した状態で塗装しますが、今回は柄が繋がるのでこれを締めた状態で一緒に塗装します。中にはミストが入っても大丈夫なようマスキングをしています。

 先程の状態から足付け処理を行い、ボタン部分のマスキングを貼り直し、念の為プラスチック樹脂素地が露出している可能性がある上下の断面や継ぎ目の隙間にプラスチックプライマーを塗布しました。

 スペーサーは本体と同じく艶消し黒に塗られているのでこちらも表面をペーパー掛けして足付け処理をし、グリルボールはスコッチとナイロンブラシ、ウォッシュコンパウンドを使って網目の入り組んだ箇所までしっかり足付け処理をおこなっておきます。

まずはマイク本体を白で塗ります。色はいつものVWキャンディホワイトを採用しました。

 その上に柄のフチだけをカットしたマスキングシートを貼り付けます。

柄の位置については、マイク本体にあるボタンとパイロットランプを上手く避けられるよう、丁度良い位置を見つけて合わせました。パターン自体はオリジナルを極力残すようにしています。

 継ぎ目の部分に差し掛かる柄はスペードが二個で、またそのままの状態だと綺麗に仕上がらない恐れがあるので一旦剥がして位置を修正する事にしました。画像の状態だと尖った部分が隙間の段差に掛かっていて、これでは絵柄が切れてしまいます。

 スペードを1ミリくらい下げて、尖った部分が隙間から外れるように配しました。

また他にハートが一個同じように隙間の上に重なる物があったのですが、そちらは位置を調整して継ぎ目の上に掛からないようにしました。柄の仕上りを綺麗に表現したかったので隙間の中には色を入れないようにしています。

 まずはハートとダイヤの内側を赤で塗ります。周りに色を飛ばしたく無いのでここでは口径0.3ミリのエアーブラシを使い、3コート塗り重ねます。

赤は鮮やかさ且つシックさのあるフェラーリのロッソコルサ(カラーコード:300)を採用しました。

 赤く塗った部分がテープフリーな状態になったら、ハートとダイヤの内側が埋まるようマスキングシートを貼ります。

尚ここで使うマスキングシートは塗装用とは別に作った物で、柄のフチの外周より0.5ミリ内側にオフセットしたサイズにしています。

 そして最後に黒を塗ります。ここで先程紹介した口径1.0ミリのエアーブラシ(手前)の登場となります。

ちなみに今回ベースコートに使ったスプレーガンは、奥から「白=口径1.0ミリIWATA低圧ガン」、「赤=口径0.3ミリSATA」、「黒=口径1.0ミリSATA」のガンとなっています。

 そして黒のベースコートをマイク全体に塗布します。と言っても単にべた塗りをした訳では無く、塗りたい個所を丁寧にトレースしながら色を塗り重ねています。余り気にせず黒をそのままべた塗りしてしまうと無用に膜厚が付き過ぎてしまい、柄の際がガタガタになって醜い仕上りになってしまいます。大きい面積であれば目立たないのですが、今回のような小物となるとどうしてもそういった個所が気になってしまいます。

しかしかといって口径が小さいガンを使うとドライコート気味になってしまい、今度は「密着不良」と言う問題が起きます。ガラスケースの中で飾るような物であればそこまで気にしなくても良いのかも知れませんが、マイクのような実用的な物となるとこちらこそが重要な事となり、その点今回使用した口径1.0ミリのエアーブラシはまさに丁度良い具合でした。

 そしてマスキングシートを全て剥がします。綺麗に出来ているように見えますが、まだここからが結構時間が掛かります。

 塗装が食み出たりガタが出来た個所は、予備用として作成しておいたマスキングシートを使い部分的に補修していきます。

最初に白を塗っていたガン(IWATA低圧1.0mm)だと塗料が出過ぎるので、ここでは赤を塗っていた口径0.3ミリのエアーブラシを白に入れ替えて使っています。

細かいところの修正が終わったら取っ手の部分を外します。またパイロットランプのマスキングは確認の為一旦剥がし、新しい物を貼り直しました。前回はここも一緒にクリアーを塗りましたが、今回は最後までマスキングをして行います。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

 ネジ部分のマスキングはクリアー塗装後に直ぐに剥がしました。

 先に黒を塗ってから白→赤と塗った方が仕上がりが綺麗になるかとも考えていましたが、今回は最後に塗る黒を丁寧且つ薄く塗る事で、塗膜の段差も少なく美しい仕上がりに出来たと思います。

 こちらはグリップ部分です。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

 グリルボールは単色の黒で、

その下に着くスペーサーリングも同様に黒のべた塗りとなります。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、マイク本体は磨き処理を行ってさらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHUREワイヤレスマイク デザイン確認

昨年末にお預りをしておりましたSHUREのワイヤレスマイクBLX24/BETA58です。

ご指定頂いた柄をプリントアウトし、実際にマイクに巻き付けてみます。

当然ですが継ぎ目では柄が上手く繋がらないので、

重なり合う付近の柄の配置やバランスを修正し、

プリントアウトしては修正を繰り返します。

ちなみにマイクは完全な円柱では無く、上と下で若干太さが変わっているのでそれにより柄にもズレが生じます。

最終的に継ぎ目の部分はこんな感じで収まり、

 マイクの下部分に印を付け、4方向から撮影した画像をオーナー様に送り、ご確認を頂きました。

あとはスイッチとパイロットランプを避ける為に調整を行いますが、

 こちらでOKを頂きましたので作業を進行致しますj。

作業工程としては、最初に全体を白く塗装し、その後柄をカットしたマスキングシートを貼り付けてハートとダイヤの赤い箇所を塗装、さらにそこをマスキングして最後に黒を塗ってマスキングを剥がす、と言う内容を想定しています。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ゼンハイザーE945マイク(from埼玉)塗装承ってます

先週到着しておりましたゼンハイザーE945ボーカルマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

現在こちらと同じE945のマイクを3本お預りしておりまして、それぞれ区別が付くようにタイトルに都道府県名を付けさせて頂いております。またそれぞれの製品は作業内容書と共に個別に分けて作業・保管をしますのでご安心下さいませ。

こちらの内容は、


・マイク全体をキャンディホワイト(グリルボール部も含む)

・「SENNHEISER」のロゴをグレーシルバー

・クリスタルクリアー


となります。

以前施工した時の画像がありますのでそちらも紹介をさせていただきますね。

「SENNHEISER」のロゴは白に埋もれないよう、シルバーに若干の黒を入れた「グレーシルバー」の仕様としていて、今回もこれと同じようにする予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

AUDIX OM11マイク塗装 完成

 大変お待たせしました!AUDIXのボーカルマイクOM11の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は艶消し黒の塗装が施されていて、本体の素材はアルミでは無く真鍮のようです。ブルース・スプリングスティーンやレッド・ホット・チリ・ペッパーズが愛用するメーカーのようですね。

 色はキャンディーレッドで、シルバーの上に透明な赤を塗り重ね、最後にクリアーでコーティングしてあります。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

AUDIX OM11マイク 本塗り

 昨年中にお預りをしておりましたAUDIX OM11のマイクです。本体は#800で空研ぎ、グリルボールはペーパーだと網目の奥まで足が付かないのでナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを併用しています。

 台にセットし、グリルボールの方は念の為密着剤も併用します。足付け処理が仕切れない網の内側に塗料が付着した時の為とかですね。

 今回はキャンディーカラーでのご依頼の為、まずは下地にシルバーメタリックを塗布します。

最初に隠ぺい力の高いシルバーを(具体的にはVW社のリフレックスシルバーLA7W)、その上にメタリック粒子が粗く輝きの強いSTANDOX原色MIX598を塗布します。

 その上にバインダーで薄めた透過性の赤=キャンディーレッドを塗り重ねていきます。一度に塗ると濃淡でムラが出来てしまうので含有量を減らし(バインダーに対して赤を10%程)、塗装を重ねて色の深みを出していきます。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 シルバーは3コート、赤は4コート、クリアーは2コート塗っています。通常の2コートメタリックより手間と時間が掛かるのでその分割増費用が必要となります。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!