メガネフレームTART OPTICAL塗装 完成

megane82 そしてこちらのメガネフレームも無事レンズが嵌って完成となります。お待たせしました!

megane87 こちらのレンズは薄かったので一見嵌め易そうかと思ったのですが、レンズのサイズが小さいので撓みが無く、これも組み付けにはかなり難儀しましたが、無事問題なく装着する事が出来ました。

megane90蝶番を止めているカシメの飾り金具は全部残して欲しいとの御希望でしたので、そこは一旦黒に塗ってから面研して金属素地を露出させ、その後全体にクリアーで覆っています。

megane88綺麗に残せましたのでオリジナルの雰囲気も残せたと思います。

最初の状態も紹介しますね。

megane76最初はこんな感じで透明のグレーっぽい色のフレームでした。

megane91 裏側も綺麗に塗れていると思いますので、メガネ屋さんが見てもまさかこれが塗装した物だとは判らないと思います。

megane92 蝶番のマスキングはテープだけでは難しかったので今回はリキッドタイプの液体マスキングを使いました。ちなみに普通のプラモデル用です。

megane93テンプルの飾り金具も綺麗に残せまして、また幸いにしてフレームの端に彫刻されていたメーカーロゴも綺麗に残っていました。きっと彫りが深かったんでしょうね。良かったと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

メガネTART OPTICAL 本塗り

megane76 うっかりお預かりした時の紹介を忘れておりまして大変失礼致しました!またこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ちなみにこちらはTART OPTICALなるメーカーのメガネフレームで、ジョンレノンやレディーガガも愛用するような伝説的なメガネメーカーらしいです。詳しくはオフィシャルサイトをご確認くださいませ。

megane77今回のオーナー様の御希望としては、蝶番を固定しているカシメの反対側にある飾り金具を残して欲しいと言う事で、一応側面はあるのでマスキングでも出来ない事は無いのですが、仕上がりとコストを考えて今回は「削って素地を露出させる」と言う方法での対応としました。ちなみにクリアーは最後に一緒に塗ります。

megane70 足付け処理は金具の部分も同様に行っています。とくにフチの部分はナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを併用ししっかり処理しています。

megane71 テンプルにも同様の金具があって、こちらも同じ様に残すように仕上げます。

megane72 まずは普通通りにベースコート(黒)まで塗布し、それが十分に乾いたら金具の周りをマスキングしてあとはペーパーで削ります。

megane73 最初は#320で金具の上に乗った塗膜を全部削り落とし、その後#800、#1200と番手を細かくして表面を整えます。

megane75よくエアーブローして研磨粉を飛ばしたら、金属部分には密着剤を塗って(透明な金属用のプライマーは無いのでこれはもう仕方ないです)、クリアーを塗ったら本塗り完了です。

megane74テンプルも同じ方法で、良い感じに仕上がったと思います。

こちらも最後にレンズを嵌めこみますので、それまではいつもより長めに寝かしてからの作業とさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

メガネフレーム 下準備

megane57 実はうっかり紹介し忘れていたフレームがありまして(すいません・・・!)、ただそれも含めて3セット同時に作業進行しておりますのでどうぞご安心ください。

ちなみに着いていたレンズは一番最初に調整(研磨)済みでして、本塗りも無事終わっております。「俺のメガネはどうなっているんだ!?」と心配されいましたら大変失礼いたしました・・・!

megane58 メガネのセルフレームを塗装している人は多分相当珍しいと思いますが(聞いた事がありません・・・)、如何せん作業内容はかなりややこしくしかもリスキーな仕事なので、一度試しにやってみたとしても多分二度とやりたくなくなるのだと思います。メガネフレームを塗る場合は、塗装する為の固定方法一つとっても結構色々考えないといけないのですが、私的にはそれが結構楽しいので、半分くらいは好きでやっていたりするんでしょうね(ただもう時間ばかりが掛かってしまって・・・)。

megane59 蝶番のマスキングは今までも結構苦労していたのですが、今回は何と、今まで何度も煮え湯を飲まされて来た「マスキングゾル」(液体マスキング)をもう一度使ってみる事にしました。今まで何回か使った経緯はあったのですが、その度に「二度と使わないぞ・・・!」と思っていたのですが、いい加減あの非常にやり難い蝶番部分のマスキングを、どうにかならないかとずっと考えていたんですよね。

megane60 液体マスキングの困るところは、プラモデル用の塗料などと違って自動車用補修塗料だと塗ったマスキングゾルの皮膜を溶剤が侵してしまい、いざ剥がそうとしても凄く剥がし難いといった事が多かったのですが、、それの解決策として「とにかく厚く塗る!」と言う方法で挑む事にしました。ただ如何せん厚く塗ったマスキングゾルの乾燥には10時間くらい掛かるので、急いでいるような時にこの方法は全く使えません。さらに今回はそれを二回に分けて行いました(だから普通はやらないんですよ)。

画像は一日目の塗布で、一度に綺麗に塗ろうとは考えず、とりあえず食み出ないようにしてタップリ塗っています。

megane61翌日、昨日塗ったマスキングが十分に固まっていたらフチの部分に丁寧に液体マスキングを盛っていきます。ちなみに付属の筆は固くて大きいので使ってはならず、とにかく細い面相筆を使います。直ぐに筆先が固まるので一個塗る毎に水洗いが基本ですかね。

megane62そしてさらに翌日、直ぐにスタンドに立てられるよう各々を固定し、残りの部分を今度はマスキングテープを使って養生しました。

既に全部本塗り完了しておりますのでそちらは各々改めて紹介致します。