メガネフレーム塗装 完成

megane81 そしてこちらも無事組み付け完了しまして本日完成となります。お待たせしました!

megane99 こちらのメガネはレンズの厚みが凄くて、しかもフレームのサイズが小さい=レンズも小さいですから、とにかくフレームに入れるのが一苦労でした。

megane94予めレンズは周りを削っておき、フレームにギリギリ収まるかどうかといった調整はしていますが、ただ緩かったらマズイので、もうここは入るか入らないか(塗膜がエグれるのかエグれないのか・・・)といった具合で押し込んでいます。

megane95 ちなみにそのまま入れようとしても確実に塗膜は削れてしまうので、レンズを入れる時にはママレモンなどの洗剤を掛けて潤滑油代わりにしてスムースに入るようにしています。本当はレンズに力を入れて曲げたいのですが、今回のはこれが全く撓まないのでもう駄目かと思いました。無事入ってくれて本当に良かったです。

megane96 ちなみにこちらのオーナー様曰く、以前メガネの塗装をご依頼頂いた時はレンズはメガネ屋さんで入れて貰ったとの事で、その場合は裏側から強引に押し込んだらしいです。当然塗装はエグれたらしいのですが、裏なので見えないからそれで構わない(?)と言う事でした。

megane97 ただ今回はレンズも後から送って頂き、それの装着も含めてのご依頼となりました。

ちなみにレンズには茶色の色がうっすら入っています。

megane98カシメの部分は飾り金具になっているのですが、今回は(と言うか今回も)ここは特に気にせず塗り潰しでのご依頼となっています。前回ご依頼頂いた時も同じ仕様なのでこれは特に問題はありません。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度もご贔屓頂き有難う御座いました!

メガネフレームTycoon 本塗り

megane63 こちらは以前も2セットご依頼頂いた事のあるお客様で、前回までは艶消し(または半艶)の黒でしたが、今回は「艶有りブラック」で承っています。

蝶番を固定しているカシメの部分は前回同様そのまま塗り潰してしまう内容で承っています。

megane64 テンプルは歪みが強かったので最初に#240を使って平らに研ぎつけ、その後#320→#400→#600→#800と均してあります。

megane65 本塗りは最初にプラスチック用プライマーを塗布し、続けてベースコートの黒、そしてクリアーを塗布します。クリアーは2コート塗るのを基本にしていますが、レンズが入る部分は最後の1コートのみとして塗膜を厚くしないようにしています。事前にレンズを削って(何とか)スムーズに入るようにはしていますが、塗膜が厚ければその分ズルっと剥がれてしまう可能性が高くなりますからね。

megane66 クリアーは全てクリスタルクリアーを、そして軟化剤を添加してあります。

megane67ブツ切りマスキングを綺麗に仕上げる点で重要な事は「塗ったら直ぐ剥がす」と言う事で、これは紙のマスキングでも液体でも多分変わりは無いと思います。

ちなみに液体マスキングは事前にテストもしていまして、メッキ面への塗布ではかなり簡単に剥がれる事を確認していますから(むしろ直ぐに剥がれるので注意が必要)、その点は難しくは無かったです。あれだけ厚く塗っておいたのでその上に重なった塗膜に侵される事も無く綺麗に剥がれてくれました。

久しぶりに使った液体マスキングは実際のところどうなのかと結構不安な面もあったのですが、予想以上に上手くいってくれたので是非今後も色々試してみたいと思います。私的には木工用ボンドと混ぜるとさらに良い感じがするので是非それも試してみたいです。

尚、レンズの組み付けは慎重を要するので、かなり長めに寝かして硬化させたいと思います。どうぞもう暫くお待ちくださいませ!

メガネフレーム 下準備

megane57 実はうっかり紹介し忘れていたフレームがありまして(すいません・・・!)、ただそれも含めて3セット同時に作業進行しておりますのでどうぞご安心ください。

ちなみに着いていたレンズは一番最初に調整(研磨)済みでして、本塗りも無事終わっております。「俺のメガネはどうなっているんだ!?」と心配されいましたら大変失礼いたしました・・・!

megane58 メガネのセルフレームを塗装している人は多分相当珍しいと思いますが(聞いた事がありません・・・)、如何せん作業内容はかなりややこしくしかもリスキーな仕事なので、一度試しにやってみたとしても多分二度とやりたくなくなるのだと思います。メガネフレームを塗る場合は、塗装する為の固定方法一つとっても結構色々考えないといけないのですが、私的にはそれが結構楽しいので、半分くらいは好きでやっていたりするんでしょうね(ただもう時間ばかりが掛かってしまって・・・)。

megane59 蝶番のマスキングは今までも結構苦労していたのですが、今回は何と、今まで何度も煮え湯を飲まされて来た「マスキングゾル」(液体マスキング)をもう一度使ってみる事にしました。今まで何回か使った経緯はあったのですが、その度に「二度と使わないぞ・・・!」と思っていたのですが、いい加減あの非常にやり難い蝶番部分のマスキングを、どうにかならないかとずっと考えていたんですよね。

megane60 液体マスキングの困るところは、プラモデル用の塗料などと違って自動車用補修塗料だと塗ったマスキングゾルの皮膜を溶剤が侵してしまい、いざ剥がそうとしても凄く剥がし難いといった事が多かったのですが、、それの解決策として「とにかく厚く塗る!」と言う方法で挑む事にしました。ただ如何せん厚く塗ったマスキングゾルの乾燥には10時間くらい掛かるので、急いでいるような時にこの方法は全く使えません。さらに今回はそれを二回に分けて行いました(だから普通はやらないんですよ)。

画像は一日目の塗布で、一度に綺麗に塗ろうとは考えず、とりあえず食み出ないようにしてタップリ塗っています。

megane61翌日、昨日塗ったマスキングが十分に固まっていたらフチの部分に丁寧に液体マスキングを盛っていきます。ちなみに付属の筆は固くて大きいので使ってはならず、とにかく細い面相筆を使います。直ぐに筆先が固まるので一個塗る毎に水洗いが基本ですかね。

megane62そしてさらに翌日、直ぐにスタンドに立てられるよう各々を固定し、残りの部分を今度はマスキングテープを使って養生しました。

既に全部本塗り完了しておりますのでそちらは各々改めて紹介致します。

メガネフレーム塗装承ってます

megane52 先日再到着しましたメガネフレームです。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

こちらのオーナー様は以前にもメガネフレームの塗装をご依頼頂いていまして、その時は艶消し(と半艶?)でしたが、今回はこちらのフレームを「艶有りの黒」で承っております。

尚一度到着したのですがレンズが無かったので一旦返送し、新たにレンズを作製してそれを着けた状態で送って頂きました。上の画像はそれを分解した状態です。

megane53フレームの蝶番を固定しているカシメの飾りは各部にありますが、今回は(多分前回も)特に気にせず一緒に塗り潰してしまいます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度も当店をご利用頂き有難う御座います!