W124メルセデスベンツ ワイパー&プラグカバー 本塗り

先日三度目のサーフェサーを塗っておいたW124メルセデスベンツのインジェクションカバー(プラグカバー)です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

最初は#320の空研ぎである程度のライン出しを行い、その後#600~#800の水研ぎ、最後は布状研磨副資材(アシレックスレモン)と#1500でペーパー目消しを行いました。

裏側をマスキングし、台に固定して本塗り準備完了です。持って塗れるよう、中心に塩ビパイプを固定しました。

ワイパーアームカバーは#800の空研ぎで足付け処理を行っています。プラスチックプライマーを塗布します。

まずはベースコートを塗布します。色はメルセデスベンツ純正の「アズライトブルー」(カラーコード:366)となります。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。大変お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

マグネシウム素材は経年による浸食や歪が激しいので、アルミ合金に比べてとても手間が掛かります(比較的程度の良い製品でしたがまさかここまで手間が掛かるとは思っていませんでした・・・)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

W124メルセデスベンツヘッドカバー 本塗り

先日サーフェサーを塗っているW124メルセデスベンツのインジェクションカバー(プラグカバー)です。こちらとワイパーアームカバーは「アズライトブルー」(カラーコード:366)の艶あり塗装で承っておりますので、ヘッドカバーとは別工程で作業を行っています。

そしてこちらのヘッドカバー本体です。プラグカバーと同様、専門店にてサンドブラストを施工して貰いました。

このヘッドカバーは元々裏側にも塗装が施されていて(マグネシウム合金の場合は保管している間に腐食してしまう為)、今回はそれと同じ様に裏側にもプライマーを塗装します。

作業するまでに腐食が進行しないよう、敢えて洗浄はしないようお願いしていて(エアーブローのみ)、作業前に溶剤槽の上に吊るし、上からシンナーをスプレーガンで吹き付けて洗い流すようにして脱脂清掃しています(そして零れたシンナーは再び剥離作業の為に再利用されます)。

まずは全体に浸透型エポキシプライマーを塗布します。

ただしスプレー塗装だとその特性からして入り組んだ箇所の奥まで塗料が届かない為、

希釈率を上げたプライマーを筆で塗っていきます。

その後もう一度全体にスプレーして刷毛目を均します。

この後60℃20分程熱を掛けて半硬化させ、

ひっくり返して表面の塗装となります。

ネジ部にたっぷり塗ってしまうと山が埋まってしまうので、

希釈率を上げたプライマーを薄くスプレーします。

その後60℃20分程熱を掛けて半硬化させます。

その後ネジ部やオイルシール当たり面をマスキングします。

そして全体にプライマーを塗布します。

同じくこちらもスプレーでは届かない箇所を、筆を使って虱潰しに塗っていきます。

この後再び60℃20分程の熱を掛けて半硬化させておきます。

その間に色を作ります(うっかり濃くし過ぎて捨てる方が多くなってしまいました・・・)。

ヘッドカバーはメルセデスベンツ純正色の「マーブルグレー」(DB7201)に似た色の結晶塗装で承っていますので、色見本を見ながらそれに合わせます。

それを全体に均一な膜厚になるよう且つしっかり塗り込んで本塗り完了です。

本塗り後、120℃~170℃程の熱を40分程掛けると、

結晶目が現れ、無事本塗り完了です。

ここまでは赤外線ヒーターを使っての焼き付けで、この後は恒温機を使って120℃40分程の熱を掛けて二度焼きを行います。

ただこれだけの為にそのエネルギーを使うのは勿体ないので、他に熱を入れる物が出来たら一緒に行います。最初の設定温度を120℃にセットして、その後熱が下がって70℃くらいになった時点で扉を開けて他の物を入れると、その後一時間くらい60℃の熱が掛けられるという寸法です。

プラグカバーの方はこちらのヘッドカバーより数倍下地に時間を掛けていますが、艶ありの塗装は結晶塗装のようなプレッシャーはないので安心です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

W124メルセデスベンツヘッドカバー 下準備

先日2度目のサフェを塗っておいたW124メルセデスベンツのヘッドカバーとインジェクションカバー(プラグカバー)です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

そのままでもいけない事は無さそうだったのですが、念のためもう一度サフェを塗る事としました。なのでペーパー目を気にする必要は無く、#180~#240で研摩してラインを整えます。

マグネシウム合金素地を露出させないよう余裕を持って研ぎは終了とし、よく脱脂清掃を行いました。

再びサーフェサーを塗布します。ウェットに5コート程塗りました。

良い具合にラインも整ってきて、次は本塗りに行けると思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

W124メルセデスベンツヘッドカバー 下準備

先日プライマー&サーフェサーサーを塗っておいたW124メルセデスベンツのヘッドカバーとインジェクションカバー(プラグカバー)です。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、巣穴にエポキシパテ(3Mパネルボンド)を塗り、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

全体を#240で粗研ぎします。

マグネシウム合金は腐食し易い為、それを露出させないよう研ぎ作業は控えめにしています。

よく脱脂清掃し、

サーフェサーを塗布します。今回もしっかりウェットで5~6コート程塗っておきました。

恐らくはこれでも足りないと思うので、もう一度今回と同じ作業を行う予定で、その間にヘッドカバー本体の方(結晶塗装)を進めようと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

W124メルセデスベンツヘッドカバー 下準備

先日溶剤槽に浸け置きをして旧塗膜を剥離していたW124メルセデスベンツのヘッドカバーとインジェクションカバー(プラグカバー)です。その後サンドブラスト専門の会社にブラスト処理をお願いし、戻って来ました。

今回ヘッドカバーは結晶塗装、プラグカバーは通常の塗装(艶あり塗装)の為、それぞれ別作業で行います。

まずは時間の掛かるプラグカラーからです。

予めシンナーで洗い流すようにして脱脂清掃してあります。

まずは裏側に、耐蝕性の高い浸透型エポキシプライマーを塗布します。

スプレーでの塗装では入り組んだ箇所に塗料が入り難く、そういった部分は筆を使って塗り込みます。

その後60℃20分程の熱を掛けてある程度塗膜を硬化させました。

それをひっくり返し、次は表側に同じく浸透型エポキシプライマーを塗布します。

鋳造製品の為、全体的に凸凹しているのが判るかと思います。

続けてウレタンサーフェサーを塗布します。

完全硬化してしまうと足付け処理をしなければ塗膜同士は密着しませんが、半生の状態で塗り重ねる事でそれぞれの塗膜が食いつくようになります(ウェットオンウェット)。

サフェは十分な膜厚を塗り込んでいますが(ウェットに5コート)、浸食された箇所が結構残っているので、研磨後にはもう一度サフェを塗る事になるかと思います。スピードと利益を優先するならばスプレーパテを使うところですが(膜厚の充填力がまるで違います)、不飽和ポリエステル樹脂(ポリパテ)は熱に弱い特徴がある為、今回のようなエンジンパーツでの使用は避けるようにしています。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!