カワサキZX6Rテールランプ&ウィンカー枠 本塗り

先日レンズ部のスモーク塗装を行っていたカワサキZX6Rの純正ウィンカー一式です。その後60℃40分程の熱を二回程掛けておきました。

周りの黒い部分はレンズと溶着成型された一体物で、これをレンズだけで塗ろうとすると綺麗には塗れそうも無かった為、一旦枠も含めて全体の塗装を行い、改めてこの枠部分だけを塗装する事にします。

レンズ部分をマスキングします。

この後#800~#800相当で足付け処理を行います。

台にセットし、よく脱脂清掃をしたら本塗り開始です。

 今回塗装した物とは別に、ウィンカーの土台部分にレンズが装着された物を見本としてお預かりしまして、これの土台部分に合わせるようにします。土台部分は艶消しになっていて、レンズが半艶なので違和感があるのが判ると思います。

ベースコートの黒に直接ハードナーと、艶消し効果のある原色(MIX008)を添加しています。

最初は原色黒のまま塗っていたのですが、色味が全然違ってしまったので、その後オーカー、オキサイドレッドを入れて調整しています。

最初の状態に比べて艶が抑えられて違和感が減ったと思います。

この後は再び60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

カワサキZX6Rテールランプ&ウィンカー 本塗り

先日下準備を行っていた、カワサキZX6Rの純正ウィンカーレンズとテールランプです。

レンズと枠は溶着されて一体構造となっていて、このレンズだけを塗ろうとするとマスキング際で仕上がりが汚くなってしまいますから、今回はまず枠も含めて全て一緒に塗ってしまい、後日枠の部分を艶消し黒で塗る方法とします。

ウィンカーは全て同じ濃さでスモーク塗装を行いますが、塗りながら濃さの判断がし易いようそれぞれマスキングの方法を変えています(透明&反射フィルム)。

よくエアーブローし、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

濃度は「極薄めと薄目の中間」で承りました。

どちらも同じ製品で、同じようにスモークを行っていますが、濃さが違って見えます。

右側の反射フィルムでマスキングした方を見ると十分な濃さに見えますが、左の透明フィルムで見るとまだ少し足りない感じなので、もう少しだけ濃くする事にしました。

テールランプの方はこの時点で丁度良い感じだったので、ベースコート(スモーク)はここでストップとします。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

枠は後日つや消し黒で塗り直します。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。ウィンカーの枠はチヂレ防止の為、二度焼き後に塗ろうと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

カワサキZX6Rテールランプ&ウィンカー塗装承ってます

先日到着しておりましたKawasaki ZX6Rの純正テールランプ&ウィンカーレンズ一式です。こちらのオーナー様は以前Nワゴンのテールランプをご依頼頂いた方で、今回も当店をご贔屓頂き誠にありがとうございます!

ご依頼内容は「極薄めと薄目の中間」の濃度でのスモーク塗装で、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

ウィンカーはレンズと枠がくっついた状態で、

周りの黒い枠がレンズに被さったような形状になっています。

このままでも塗れない事は無いのですが、だったらという事で一旦枠も含めて全体をスモーク塗装してしまい、後から枠だけを艶消し黒で塗る事にしました。

枠の黒は少し艶があって、

今回一緒にお預かりしたウィンカーASSYとして見ると、本体側とレンズで艶が違うのが判ると思います。

という事もあり、無理に黒素地(樹脂素地)をそのまま残すより、新たに艶消し黒で塗ってしまった方がより純正に近くなる(違和感が無くなる)と思う次第です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

Kawasaki ZX-6Rテールランプ塗装 ほぼ完成

ninja10 こちらもお待たせしました!カワサキZX-6R、通称ニンジャ(で良いんですよね?)のテールランプもほぼ完成となります。来週月曜日以降で発送可能となります。

ninja11 元々はクリアーレンズで、それにレッドキャンディー塗装、さらに薄くスモークを掛けて深みを出しています。純正の赤よりはちょっとドス黒くなった感じですかね。

ninja12ちなみに本日も恐らく同型のテールでレッドキャンディー仕様のお問い合わせがありました(ZXのニンジャとは聞いたのですがもしかすると形は違うかも知れませんが)。4輪車でクリアーレンズが駄目な方は結構いらっしゃいますがバイクでも同じように考える方が増えているのかも知れませんね。

ちなみに私のカブのウィンカーとテールランプもスモークに塗っていますが、粗悪品な社外品パーツだったせいか塗装で溶けました(苦)。どうやら素材はアクリルでは無くポリスチレン、所謂カセットテープやCDケースに使われているような素材だったようです。一応対処方法はあるので何とか塗り上げましたが当時のスモークは今よりも透明感が劣るので機会があれば新しい物に交換して塗り直したいと思います。

まあ単に塗り直すのもアレですから、ブレーキが灯火すると文字が浮き出るとか何か試してみようかと思います(まあ文字はちょっと微妙ですが・・・)。

それではこちらの後ほど完成予定のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

Kawasaki ZX-6Rテールランプ 本塗り

ninja6 こちらもお待たせしました。カワサキNINJAの純正テールランプですね。サイズは小さいですが四輪自動車同様に良く出来ています。土台部分をマスキングしたら足付け処理を行います。

ちなみにバイクのレンズだと未だにレンズカバーだけが外れるタイプがありますが(現在お預かりしているウィンカーレンズ6個がまさにそうですね)、だからといって裏から塗るような事はありません。スプレー塗装で均一の膜厚に仕上げる為には、エアーの流れがスムーズである事と、塗装面に垂直で塗れる事が条件なので、お椀状の形をした内側を均一に塗るなんて、最低でも直径30cmくらいのサイズは必要では無いでしょうか・・・。

なので時々「レンズだけ外れそうも無いのですが・・・」といった御相談はありますが外す必要は全くありませんので(と言うか普通外したらマズイですよ。笑)今回のようにそのままの状態で全く問題ありません。

ninja7 そして本塗り準備完了です。

先程紹介したようにムラ無く塗るには「塗装面に対してスプレー方向は垂直」が基本ですから、これで難しいのはランプ上部のダイヤモンドヘッドになる箇所です。これもセオリー通り面に対してスプレーガンが垂直になるように塗るのが基本ですかね。意識しないで塗ってしまうと大変な事になりますので(谷の箇所に最後まで赤が入りません・・・)。

ninja8 そしてレッドキャンディーが完了です。これだけだと純正そのもの?でちょっと物足り無いのでさらに一つ手を加えてのスモーク、といった感じでしょうか。

ninja9全体的に薄くスモークを塗ったらクリアーを塗って本塗り完了です。

ちなみに今回使用しているクリアーは全てクリスタルクリアーです。昨日塗り終わってから直ぐに熱を入れられなかったのは「ワキ」の発生が懸念されたからで、これが通常使う「イージークリアー」(どちらもSTANDOX社の製品です)であればその心配も無いのでその後の雑務を行っている内に強制乾燥も終わっていた何て事が可能なので、その辺も含めての割増料金なんですよね。材料費だけならそんなに割増頂く必要は無いですので(イージークリアーが凄く安い物、と言う訳ではないんですよ。値段だけ見ればもっと下はありますので)。

ちなみにこの「イージークリアー」は同じ名前で何度かマイナーチェンジが行われています。といっても名前が同じだけで実は中身は全く違う(と言う私的見解)フルモデルチェンジだとは思いますが、新しく出たばかりの材料は時々原因不明のトラブルが起きたりするので直ぐには使いません。なので私が使っているこのイージークリアーも初期の物で、当然もう販売はされていませんが最後に買い占めておいたので(笑)まだ残っているのです。スタンドックスユーザーなら判ると思いますがその後のイージーは酷かったですよね。そもそも初期のイージーは品質自体はかなり良い物なのにそのネーミングのせいで随分と虐げられてしまったような気がします。なので無くなると聞いた時に1ダース(5L缶×12個)を買い溜めしたんですよ(笑)。かなり前ですが、当時デュポンを使っていた時もクリアーと硬化剤がハイパーキュアになった時は相当煮え湯を飲まされた経験があります。当時の高品位クリアー690Sが696Sになり、硬化剤が250から256になりましたが、日本の湿度には促進反応が極端過ぎましたので色々トラブルが発生しました。メーカーに相談しても大抵は「いやー、タカハタサンの所だけですよ、そんな事が起きているのは」なんて回答しか返って来ませんからもう当てにはしないのですよ。自分の身は自分で守るしか無いのです。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ちくださいませ!