ポルシェテールランプ スモーク塗装 本塗り

 こちらもお待たせしました!ポルシェケイマンS用社外品LEDテールランプも無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

 濃度は「標準濃度」で、6年前にご依頼頂いた時の画像を参考にして調整していきます。同じオーナー様からのご依頼で違う部品に同じ仕様の塗装をするというのは何だか不思議な感じです。

 スモークの濃さが決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。クリアーは今回のターン、全て「クリスタルクリアー」の仕様となります。

高品位なタイプのクリアーは性能もそうですが「作業性」が良い場合も多く、一般的なクリアーに比べるとレベリング性能が良いのが特徴です

ただその反面、表面が乾燥するまでの時間も長いのでゴミが付着する可能性が高く、また完全に塗膜が締まりきってしまうと磨きが大変と言うデメリットもあるので、環境によっては使い難いクリアーになってしまったりもします。真冬で垂らしたりすると延々止まらないのでまさにナイアガラ状態になったりもしますし…(夏場は気泡を噛んでさらに大変な事に…)。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルXVテールランプ スモーク塗装 本塗り

 大変お待たせしました!スバルXVの純正テールランプ、無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

 ご指定頂いたスモーク濃度は「極薄目と薄目の中間より気持ち薄く」で、また以前施工した「スバルレガシィアウトバックのスモーク塗装の様な仕様で」とも承っていますのでそちらを参考に濃さを調整していきます。

 濃度が決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で、今回のターンは全てこの仕様となります。

細かいニュアンスとして「仕事で自家用車を使用の為、あまりスモークした事に気づかれない程度に」といった事も伺っていますが、まさにその通りに、多分純正の状態を知らなければ塗ったとは思えない程度になっていると思います。これに気づくのは同車両のオーナーだけでは無いでしょうか。

今回のターンではWRX STIのテールランプも塗っていて、そちらはこちらよりも若干濃い仕様の「極薄めと薄目の中間」となっていますので、見比べてみるとスモークの差が判り易いかも知れません。そちらもどうぞもう少々お待ちくださいませ。

尚、今週末からGW連休となりますが、当店は基本的には暦通りの営業となりますので、来週中には完成出来る予定となります。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

F50ブレンボキャリパー 凸部研磨

 先日Ferrariのロゴデータを作成していたF50ブレンボキャリパー一式です。付属品を外しました。

ロゴに関してはオーナー様にご確認頂き、若干ですが修正してこちらで決定となります。

また今回のご依頼ではこのようにキャリパーの一部を加工する作業も承っておりまして、

 今回はこの状態までオーナー様に作業をして頂きました。

板金塗装屋さんなら判ると思いますが、ベルトサンダーは扱いに慣れていないと局所的に削ってしまう為、今回は当て板とペーパーを使って対応して頂くようお願いしました。

結果的にはまだ削り足りないのですが、ここまでやって頂けているだけでも十分助かります。

 ベルトサンダーは局所的に使えるので便利な反面、その特性から傷の入り方も深いので塗装前の作業ではちょっと気を遣います。

昔は3万くらいはしたのですが、今は無メーカー品が安く売っているのでDIYとしては便利な道具ですかね。

 と言う訳で両端の段差だけベルトサンダーで粗研ぎし、

 その後はシングルサンダーを使います。画像の工具は比較的小さなアングルサンダーで、装着しているペーパーは3Mのロロックシステムです。ペーパーと台座が一体になっているのでとても使い易いのが特徴ですかね。ただし嵌め込みが甘いと回転を止めた時に竹とんぼ宜しくビューンと地面を転がって行ってしまうアレですが(元同業者じゃないと判りませんか。笑)。

 径が小さいサンダーなら細かい箇所を削り易く、ベルトサンダー程局所的に掘らないので安心です。

尚、「o」の上当たりに有る「←」のマークを削らないよう、ガムテープの下には薄い鉄板(ブリキ製の色板をカットし物)を挟んであります。ガムテープだけじゃあっという間に貫通してしまいますので(アルミテープでも同様です)。

 その後は当て板にペーパーを貼り、手研ぎでラインを整えます。番手は#120です。

 最後にダブルアクションサンダーとオービタルサンダーで面とペーパー目を均します。基本としては最初にシングル系のサンダーを使い、最期はダブルアクションと言うのがセオリーですかね。

 ちなみにマスク用にドレン穴に嵌めたネジですが、こちらは前回キャリパーの「赤」を塗った時の塗料がそのまま着いていて、ほぼ今回のキャリパーと同じ色なのが判ると思います。

ただこれでも今回のF50キャリパーの場合は若干朱色(オレンジ)が強く、こういった比較が出来るよう仕事の合間に色の採取をしています。塗装屋は歳を取るとどうしても技術のレベルが落ちてしまいますが、せめてこういう事を拾い上げて少しでも延命していこうかと(苦笑)。

 工場一階での作業光景はこんな感じで、作業場は決して広くはないので大抵は正座をして作業をしています(それが一番腰に負担が無いです)。

と言う訳で凸部は綺麗に削れました。場合によってはエポキシパテの使用も考えていましたが、これなら必要無いと思います。

この後はいつも懇意にして頂いているブレーキ屋さんにて「サンドブラスト処理→洗浄→マスキング」まで行って頂く予定で、その間にロータスのヘッドカバーも進めていこうと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンズ関係 本塗り前準備

 先日に引き続きテールランプ等のレンズ関係の下準備を行っています。被塗面全てに足付け処理を行いました。

 テールランプによってはそのまま置いても大丈夫な物もありますが、ポルシェのテールランプはレンズ部分が当たってしまうので下面に支えとなる物を貼っておきます。今回は空研ぎペーパーを使い終わった後の芯棒です。

 こんな感じで少し浮くようになる為、本塗りの時にレンズのフチまでしっかり塗れるようになります。

 またスバル系のテールランプはL字型の形状をした物が多く、やはりそのまま置くとレンズの角が台に当たってしまう為、こちらはマスキングテープを使い終わった後の芯を貼っておきます。

 こうしておけば本塗り時は勿論、塗り終わった後に恒温機(乾燥炉)に入れて熱を掛ける時にもレンズがトレーに着いたりしません。

 今回のターンではNワゴンのみクリアー抜き(クリアー残し)のマスキングがある為、それのマスキングシートを作成しておきます。塗装の付帯作業となるマスキングシートの作成やデカールへの印刷、レーザー加工などは工場二階のこのスペースで行っています。

足付け処理を行った面にマスキングシートを貼ると、余りにも密着し過ぎてシートの糊が被塗面に残ってしまう!と言う恐ろしい事が起こる為、これを貼るのは本塗り当日となります。

尚、テールランプ関係を本塗の前にF50のブレンボキャリパーの方を先に処理し、それが終わったらいつものブレーキ屋さんに送ってその間にテールランプを塗ろうと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

レンズ関連透過性塗装 下準備

テールランプ等レンズ関連も作業着手しておりますのでどうぞご安心下さいませ。

マスキングの前には泥汚れを清掃しておきます。一部のテールランプは裏側に隙間があって水が入ってしまうような物もありますが(特にBMW系は…)、ロードスターのテールランプは密閉型なので水洗いが可能です(と言ってもドレン口があるので気を遣いながら行います)。

ZX-14Rのウィンカーレンズはフロント側は先ほどの車用テールランプと同様に密閉タイプとなっていますが、リヤ側はレンズ単体なので裏側にマスキングを行う必要があります。

ただここを普通にマスキングしてしまうと光が通らなく、またマスキングテープの色(黄色)が影響して塗装中の色味(濃さ)が判らなくなってしまう為、こういった場合は透明ビニールを使うか、今回のように反射フィルムを貼って反射板のようにしておきます。

ちなみに使っている反射フィルムは赤外線ヒーターなどの熱を反射させる為の物で(3M熱反射マスキングフィルム 6808)、アルミホイルと違ってソフトなので塗装面やレンズに直接貼っても安心です。普通はしませんが、ドラミラーやヘッドライト、テールランプなどを着けたままボディパネルを塗装した際、赤外線ヒーターでプラスチックが熱で変形するのを防げます。

ポルシェのテールランプは社外品の為、レンズにはランナーから切り離した個所のバリ(と言うか欠け)が酷い為、先に均しておきます。

当て板とペーパーを使い、#120→#180→#240→#320→#400で空研ぎをします。

こんな感じで均しておき、続けて全体の足付け処理を行います。

予定としては今週中に本塗りを行い、GW中に磨いて寝かし、連休明けに完成出来ればと考えております。どうぞもう少々お待ちくださいませ!