ロボット「Robi」&「Q-Bo」黒系パーツ 本塗り

先日下準備を行っていたディアゴスティーニ社製のロボット「Robi」の外装パーツ一式の内の「黒系パーツ」です。

 黒系パーツは全部で22個となります。

 ギアーが入る穴はマスキングをしておきます。

 全体を良くエアーブローしたらプラスチックプライマーを塗布します。

続けてベースコート(黒)を塗ります。

塗装屋さんなら判ると思うのですが、ABS樹脂は溶剤に弱い物もあって、ベースコートをウェットに塗り込むと素材の表面が溶剤に侵され、ペーパー傷が広がって目立つようになったり、成型時の模様(ムラ)が生じたりします。この場合はベースコートだけでは綺麗に仕上りませんので、クリアーの塗装が必要となります。自動車部品のABSだと結構大丈夫なのですが、パソコン部品のABSパーツは弱いように見受けられます。

尚、淡い色のメタリック(シルバー)だとクリアーを塗ってもそれが残ってしまう(見えてしまう)事がありますが、ソリッドカラーであればこれくらいなら大丈夫です。メタリックの場合もドライコートで塗れば抑えられたりするので、磨き前提で(ドライコートだと艶引けするので)控えめに塗って対応したりします。

そして艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

 いつもの艶あり仕上げよりは控えめにしますが、同じように2コートで塗り重ねます(1コートだけで終らせるとダマやムラが出ます)。

 その後一時間くらい経つとしっかりと艶が消えてくれています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロードスターRF シートバックバーベゼル&フューエルキャップ塗装承ってます

 先日到着しておりました、マツダロードスターRFのシートバックバーベゼルとフューエルキャップです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ロードスターRFは屋根が電動で開くタイプで、この部品はシートの後ろにある、搭乗者を護る為のバーに被さるパーツのようです。てっきり前を向くのかと思っていましたが後ろ側になるみたいですね。凄く綺麗なのですが塗装では無く着色樹脂のようです。金型の出来もそうですが、樹脂が冷却して収縮する際に出来る歪も殆ど見られないのが凄いです。ちなみに素材はPC(ポリカーボネート)です。

ご依頼内容は、ボディ同色の「スノーフレイクホワイトパール」(カラーコード:34K)への塗装で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で承っております(オプションで同社STANDOXイージークリアーから変更可能です)。

こちらのフューエルキャップは以前も何度か施工したハイオク仕様の塗装で承っております。完成画像を紹介させていただきますね。

 イエローはハイオクをイメージして作製した色で、ロゴは黒に近いグレーとなっています。こちらもクリアーはクリスタルクリアーの仕様となります。

尚、シートバックバーベゼルの方は素地がツルツルなのでそのまま塗っても艶のある仕上りになりますが、こちらのフューエルキャップは素地表面がザラザラになっていますので、「研磨→火炎処理→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑な下地を作ってからの上塗りとなります。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!