オデッセイフォグカバー 下準備

先日お預かりしておりましたホンダオデッセイ純正メッキフォググリルです。

こちらの製品は裏側に防汚用のスポンジテープが貼ってあって、これを剥がさずそのまま塗装する事も可能なのですが、メッキ素地への塗装の場合は下地処理の段階で非常に汚れ易く、またプライマーの塗装がメッキを覆うようフチから裏までまでしっかり塗りたいので、

一旦全部剥がすようにしています。これが結構大変なのですが(慣れていても一時間以上掛かります)、残したままだと絶対にストレスになるので剥がした方が気持ち良いです。

ちなみにここで溶解力の強い溶剤(シンナー )を使うとABSと装飾クロムメッキ(実際にはその下地の銅メッキ)との間で剥離が起きてしまう場合があるので(湯口の所からですね)、通常の作業と同様シリコンオフを使って作業をしています。

穴の周りにはグレーメタリックの塗装が施されているので、それも剥がしておきます。メッキのままだとフォグの光が反射して無用に散乱するのを防ぐ為でしょうか。

その後メッキの素地調整を行い、まずは裏側にプライマーを塗布します。

続けて表側にもプライマーを塗布します。このプライマーの役割としては密着性なので極薄膜で構わないのですが、この後のサフェ研ぎを行った際にメッキ素地が露出するとまた塗り直しなので、それを防ぐ為に3コート程塗っておきます。

ある程度表面が乾いたら続けてサーフェサーを塗布します。ウェットオンウェットですね。

ライン出しでは無いのでサフェは薄膜で良いのですが、先に塗ったプライマーと同様、それ自体で凸凹とした肌が出来てしまう為、後のそれを研いで平滑にする際に下地を露出させないようしっかり塗っておきます。こちらは4コートです。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させたら研ぎ作業を行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!