ノート用スポーツホーン 本塗り

先日お預かりしておりましたノート用の日産スポーツホーンです。

ブレーキキャリパーは数日前に下塗りを行っていて、先日はブレーキディスクのプレートの本塗りも終えています。

今回は色替えの塗装と元のようなロゴ入れも承っておりまして、元々プリントされたロゴは平面の箇所だったので直接スキャナー台にそれを置いて読み込む事にしました。

スキャンして読み込んだ画像です。NISSANのロゴは元々持っている物があるので、

新たにSPOTS HORNのロゴデータを作成しました。

実際にプリントアウトしてサイズを確認し、良ければこれを基にデカールを作成します。

そして本体を塗装する為の作業を行います。

塗らない部分をマスキングし、

ロゴのプリントを削り落とし、全体を#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理をします。

よく脱脂清掃し、樹脂素地が露出した箇所にプラスチックプライマーを塗布したら、

ベースコートを塗布します。キャリパーとローターにも使ったニスモレッド(カラーコード:LA10)ですね。

その後場所を工場二階に移動し、用意したデカール(シルバー)を貼り付けます。

元の画像を見ながら同じ位置に配します。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。クリアーは艶消し仕様となります。

時間が経過すると艶が消えます。

艶消しならデカールの段差も目立たなくなるのでは?と思いましたが、

 やはり気になったので、強制乾燥完全硬化後に、

表面を研磨して均し、再度全体に足付け処理を行って、

もう一度クリアーだけを塗りました。

デカールはシールに比べると非常に薄い物で、今回のようにエンジンルーム内に隠れてしまう物ならそこまで気にする必要は無いのかも知れませんが、出来上がって届いたそれを手に持って眺めた時に段差がはっきりと判ってしまうと残念な気持ちになってしまうと思いますから(少なくても私はそう思う派です)、「完璧」という物は無いにしても、出来る限りスッキリした気持ちになれる仕上がりにしたいと思っています。

一回目の塗装に比べるとデカールの段差は殆ど感じられなくなりました。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。次はブレーキキャリパー本体ですね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!