BMW R1200RSトップケース・パニアケース塗装承ってます

 先日到着しておりましたBMW R1200RSの純正トップケースカバーと左右パニアケースカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼内容は、こちら3点を全てをBMWライトグレー(カラーコード:M21)への塗装で、またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様で承っています。

以前の施工画像がありますのでそちらを紹介しますね。

一見ソリッドカラーの白に見えますが、メタリックやパールなどが入ったちょっと変わった塗色です。

以下のページで他の画像も見れますので宜しければご参照下さいませ。

BMW R1200RS Top Box & Side Cases

製品は新品では無いのでちょっとした傷がありますが、今回は簡易的な補修(ラッカーパテ)にて対応するようにいたします。

それでは作業進行次第また紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

BMW R1200RTトップケース&パニアケースカバー塗装承ってます

 先日到着しておりましたBMWR1200RTの純正トップケースカバーとパニアケースカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 トップケースカバーは傷も無く良い状態に見受けられますので、足付け処理をしてそのまま上塗りを行う予定です。

 パニアケースカバーは一部に傷があり、オーナー様自ら自家塗装もされた跡がありますので、そちらも含めて下地処理をしてからの上塗りとなります。

尚、色はこちらのパニアケースの白=BMWアルピンホワイトⅢへの塗装で承っていますが、残る反対側のパニアケースとの色違いが懸念される為、今回は調色作業も承りました。

ちなみに色を確認する場合、例え配合データがあっても一旦色を作ってテストピースに塗装しなければ確認しようが無いのですが、幸いにして今回は先日塗装したBMW R1200RSのパニアケースがあった為、それと色を比較する事が出来ました。

左側が先日完成したパニアケースで、右が今回ご依頼を頂いているパニアケースです。どちらも同じアルピンホワイトⅢですが、色が違うのが判ると思います。

これは配合データが違っていると言う訳では無く、そもそも車体に塗られた色は固体毎に違っているので、通常はデータから色を作った後に目調色(微調色)を行ってから塗装を行います。私が車体を塗っていた時は100%それを行っていましたし、それが普通です(ただし現在はそれを毎回やると非常にコスト高になってしまうので別に分けました)。

車体の塗装は例え同じ色でも時期や製造工場によって色が微妙に(と言うよりかなり)違っていて、また今回のように「車体」と「オプションパーツ」では当然別の工程で塗装されるので、色が違っているのは普通によくある事です。

4輪車で「バンパーの色がボディと違う!」と言うのもこれと同じで、新車時は勿論、事故などで修理した際も、国産車の場合は最初から塗装されたバンパー(カラードバンパー)の使用が基本ですから、修理から戻って来た車体のバンパーと車体で色が違う!なんて事は普通にあります(殆どの方は気にしないと思いますが・・・)。

以前知り合いの塗装屋さんから、「どうしても納得の行かないお客さんが居て、新品バンパーを何個か取り寄せて目の前で梱包から出し、好きなの選んでくださいって言って仮組みまでし、どれも色が違っていてようやく納得して貰えた」なんて事も聞きました。外車の場合はプライマリー(色が塗っていないプラサフ塗装済み)のバンパーが基本なので調色をしてから塗りますから、そこまで色が違うなんて事は無いのですが、国産のカラードバンパーではあるあるの話です。

ちなみに上記の対処法としては、新品のカラードバンパーを調色済みの色でわざわざ塗り直したり、もしくは隣接するパネル(ボンネット・左右フロントフェンダー)に色を暈して前回り全部再塗装!なんて事もあります(どちらも経験済みです)。

実際にあった話では、「仕事柄どうしてもそこが気になってしまう」と言うお客様がいらっしゃいまして(美術学校の先生でした)、「可能であれば一緒に調色してみたい」と言う事で、私の仕事が終わってから一緒に調色作業をした事がありました。塗装屋さんなら「ボディ側に色を暈さないと絶対無理でしょ」と思う筈ですが、それはしたくないと言う事だったのです。

と言う訳で仕事が終わった21時くらいから一緒に調色を行いまして、その時のご感想としては「青を入れたからって青くなるわけじゃないんですね!」と言う事で、結果的に色が違ってもご納得は頂ける事となりました。通常あり得ない事ですが、私的にも勉強になった事であります(そういった事もあり、最後までお付き合いをする【最高仕上げコース】を設ける事にしました)。

と、話が反れましてすいません!

それでは作業進行次第改めて紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

BMW R1200RSパニアケース塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたBMW R1200RSの純正パニアケース蓋の塗装、本日完成です。

最初の状態も紹介しますね。

元々はグレーメタリックの艶消し仕上げで、左右共に傷があったので、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を整えてからの上塗りとしています。

 今回は土台部分に着いた状態でお預りしましたので、

元の通りに組み付けて完成となります。

尚、分解組み付けに関してはサービスで行っておりますが、その際に生じる破損や不具合に関しては保証も補償もありませんのでご注意下さいませ。ご懸念の場合には予め分解した状態にしておいていただけますようお願い申し上げます(パニアケースの場合は別途部品保管費が必要となります)。

 色はBMW MOTO純正のアルピンホワイトⅢ(カラーコード:300)となります。

 また今回はクリアーを高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 「STANDOXを使って塗っている」と言ってもクリアーはピンからキリまであって、先日使用したVOCプラチナクリアーのように非常に磨き難く、出来れば普段は使いたく無いような物から、とても柔らかくて作業者の負担が少なくて済む!(その代わり傷が付き易い)なんていうクリアーもあります。

 画像はどれもサイズの縮小以外は未加工です。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMW R1200RSパニアケース 本塗り

 先日サフェーサーを塗っておいたBMW R1200RSの純正パニアケースカバーです。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、全体に黒をパラパラと塗ってガイドコートとしています。サフェは艶が無いのでそのまま研ぐと段差やラインなどが判らないのですが、これをする事で目でみて表面の状態が判るようになります。

 最初は空研ぎ(ダブルアクションサンダー)にするか悩んだのですが、今回は粉っぽくなるのが嫌だったので最初から水研ぎでいきました。まずは#400からです。

 その後#600→#800の耐水ペーパーでサフェを研ぎ、最後に当たりの柔らかい(研磨粒子のサイズが均一な)布状の研磨副資材(アシレックスレモン)でペーパー目を均します。

 その後裏側のマスキングの一部(主にフチ周り)を貼り直し、台にセットして本塗り準備完了です。

 脱脂処理→エアーブロー→脱脂処理→エアーブロー→スプレーガンの準備→エアーブロー→着替え→エアーブローと、とにかく何度もエアーブローを繰り返して埃を飛ばします。

 そしてベースコートを塗布します。色はBMW純正色の「アルピンホワイト」(ALPINWEISSⅢ カラーコード:300)です。

 黒とオーカーの入る白ですが、それでも隠蔽は余り良くないので、ウェットで4コート、最後にミッドコートで合計4.5コートくらい塗っています(最後にウェットで塗ると前に塗った色が流れて角の黒が透けてしまう!と言う事が起こる為です)。

 その後十分にセッティングタイムをおき(主にそこで昼食休憩にします)、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 ブース内の雰囲気温度は12℃くらいで、最初の1コート目は比較的早めのハードナー(MS5-25)ですが、二回目は少し遅め(MS15-30)にしています。クリアーは二回目の方が垂れにくいので、出来るだけ塗り肌を綺麗に仕上げたいという理由からです(ただし垂れ易くなるリスクも大きくなりますが)。

この後は一晩(以上)自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

今回は組み付け作業もあるので完成までは少し長くなるかも知れませんが、出来上がり次第改めて紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW R1200RSパニアケース サフェ入れ

 先日分解作業を行っていたBMW R1200RSの純正パニアケースカバーです。

 塗装しない個所を、養生紙(ロールマスカー)を使ってマスキングします。フチが見えるので昔のパニアケースと比べるとちょっと厄介ですかね。

擦り傷は凹みと違い、見た目よりも損傷範囲が大きい場合が殆どです。

見た目は大丈夫そうでも怪しい部分は後で問題が出るので(ブリスター)、研磨範囲はどうしても大きめになります。

 #120→#180→#240→#320(クッションパッド使用)といった順番で傷のあった個所をダブルアクションサンダーを使って研磨し、さらに全体を#320相当(アシレックススカイ)で足付け処理します。

 よく脱脂清掃し、エアーブローをしたら、

 素地が露出している箇所にプラスチックプライマーを塗布します。

その後、傷があった個所にはサフェーサーを5コート程、軽くペーパーが当たっている個所は2コート程ぬります。

元の傷からするとかなり大きな範囲になっていますが、飛び石や擦り傷の修理では大体このような感じになります。車(四輪車)の場合だと、ボンネットにある小さな凹み一つの為に、それとは関係の無い飛び石傷全てを修理して研磨~サフェーサーはボンネット全面に!なんて事も珍しくはありません。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

尚これとは別件の、NDロードスターの内装パーツも並行して作業していますので、そちらの後程紹介しますね。