メガネフレーム(テンプルのみ) 本塗り

megane23 納期指定(オプション)で御依頼頂いていましたのでこちらでの紹介はしないつもりだったのですが、もしかしてオーナー様が見ておられるかと思いましたので紹介させて頂きますね。

上の画像は既に本塗りが始まった状態で、手前が塗装前、奥がベースコートの黒を塗った状態です。下地としては足付け処理~プラスチックプライマーを塗布しています。

megane24ベースコートの黒を塗り終えたら「半艶クリアー」を塗って本塗り完了です。今回のメガネはレンズごとお預かりしていますが塗装を御依頼頂いたのはサイドフレームの左右テンプルのみでして、また装飾品なども付いていましたが「全て黒で塗り潰して」との事でベタ塗りとしています。

既に強制乾燥も終えていますので、後日組み付けを行って週末には完成出来ると思います。

同じくやはり紹介はしていませんが、キャノンレンズフード(こちらはレンズと同色のベージュホワイト艶消し仕上げ)の塗装も完了しておりますのでこちらも組み付け次第完成となります。同じく週末辺りには出来る予定です。どちらももう少々お待ち下さいませ!

メガネフレーム×2 塗装完成

megane18 大変おまたせしました!メガネフレーム二個は本日完成となります。

恐らくこちらは元々はサングラスだったフレームに、度を入れたレンズを入れて作成したメガネだと思います。私もそのパターンで何個か作りましたので。最近は安くなりましたが昔は一個作るだけでも5万とか掛かってましたよね。

megane19 今回色はどちらもブラックで、クリアーのみを「艶有り」と「艶消し」で分けています。

ちなみにフレーム自体は同じ物ですからフロントとテンプルをそれぞれ替えてみるというのも可能かと思われます(そんな事しませんか・・・)。

megane20 私の場合はメガネ新しくする時に大体二個一緒に作りますが、結局どちらか一個だけしか使わなくなってしまうので、このパターンは中々良さそうですね。その日の気分に合わせて気軽に使い分けられそうです。

megane21 テンプルのフレームには飾り金具が付いていましたがそちらはそのまま一緒に塗り潰しています。通常はこんな事はしませんが、メガネフレームのこれに関してはどうにもならない所がありますし(マスキングも脱着も)、見た目的には全然変では無いので私的にはこの方法で宜しいかと思います。

megane22私的に思うこととしては、いずれメガネフレームも「自宅で3Dプリント」が可能になると思います。一般的にはフレームに合わせてレンズを削りますが、スキャナーの精度が高くなれば「レンズをスキャンしてそれに合わせたフレームデータを作成する」と言う事が近い将来身近になるのでは、と思う次第です。と言うかそれ以上に3Dプリンターは身近にやってくると思いますので。

ちなみに3Dプリンターでも着色は可能ですが、塗装の仕上がりにはやはり適わないと思います。そもそも着色樹脂の技術・製品は以前からある程度は確立されていて、ただそれでも塗装された物と樹脂素地そのままの物では質感も美観も全く違います。

この辺りを考えると3Dプリンターの普及は塗装にとって危惧される事では無く、これからもっと需要が高まるのでは、とも思っています。3Dプリントを使って自宅で手軽に一品物の制作は出来ても、これが塗装までとなると中々難しいですからね。職業でほぼ毎日やっている私でさえ上手くいく事の方が少ないですので・・・。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

 

メガネフレーム 組み付け

megane17先日塗り終えていたメガネ(サングラス)フレーム二個を組み付けました。細かい分部のマスキングも良い感じに出来たと思います。上の画像は「艶消し」の黒い方ですね。

megane16そしてこちらは艶有りブラックです。元々これが白かったとはとても思えませんよね。

megane20そしてレンズを付けて完成となります。明日完成の画像を撮影してアップ致します。

どの作業も想定以上の時間が掛かってしまうので、今はそれを補うべく労働時間でカヴァーしている所もあるのですが、これは自営業でやっている方は皆さん同じですよね。傍から見ると大変そうに見えるかも知れませんが本人は意外と楽しくやっていたりするので長い労働時間でもそんなに苦ではありません。何よりも仕事が出来る環境がある事が一番幸せですので。これに尽きますよね。ああそういえばそろそろ月末なので家賃払わなければ・・・(笑)。

メガネフレーム×2 本塗り

megane9お待たせしました!メガネ(サングラス)フレーム二個は無事本塗り完了しておりますので御安心下さいませ。現在階下で強制乾燥中です。

本来であればネチネチとしたマスキング作業は前日の夜にやっておく筈だったのですが、昨夜に何をやっていたのか全く記憶が無いので(苦)本日朝からマスキング作業に勤しみました。まあ日中の方が暖かいので細かい作業も向いてますしね。

megane10二階の作業台が置いてある壁には窓はあるのですが開けると手が届く距離に隣の廃工場の壁があるくらいなので採光がありません。風通しは良いんですけどね。なので日中でも結構な照明を点けての作業になります。これを見ていた元同僚で間借り人のライターさんが「なんか工房っぽくて良いね」みたいな事を言ってましたが、いやみたいなじゃ無くてまさに工房と言うか作業場そのまんまなんですけど(笑)。

megane11マスキングが終わったら昼食をとって午後から本塗りになります。何だかんだマスキングに時間が掛かったのでもう夕方くらいになっていますが・・・。

ちなみに今回のフレームは二個とも同じ型の製品なので、フロント部とサイドのテンプルは混ざらないように印を付けてます。多分問題は無いと思いますが、組み付ける時に迷うのは嫌ですからね。時間を掛けないといけない時は掛けて、不要な所はサクサク進めるのが宜しいかと思います。

megane12そして本塗り完了です。こちらは「艶有りブラック」の方ですね。クリスタルクリアーのフレキシブル(軟化)仕様で承っております。

megane14気になったサイド部分の飾り具は流石にマスキングをしても綺麗には仕上がりませんのでそのまま同色で塗り潰すよう承っています。特段変では無く良い感じですよね。

megane15同じように見えますがこちらは「艶消しブラック」の仕様です。ベースコートの黒自体は当然同じで、その上に塗るクリアーをそれぞれ違う仕様で塗っています。ブースは一応広く造ってあるので端に寄せれば一緒のタイミングで塗っても問題ありません。ブース内の風の向きに気をつければ多少色が違う物でも一緒に塗る事が可能です(小物に限りますが)。

という事で、こちらは組み付けもあるので硬化にはいつもよりお時間を頂きまして、約一週間後くらいには組み付けられると思いますので作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!(艶が消えた画像が無いですが撮れたら紹介します。そちらも格好良いですよ)。

メガネフレーム×2 下準備

menageこちらもお待たせしました!メガネフレーム二個も作業着手しておりますので御安心下さい。

ちなみにこのメガネはどちらも同じ型のようでして、だとすると分解してバラバラにしてしまうとどっちがどっちの部品だったかどうかが判らなくなってしまうので、予め各部品に印を付けておいてから分解しています。特にレンズはもしかしたら度数が違う可能性があり、それが左右バラバラで付いたら問題ですよね。ツルにしても組み合わせてから調整しているかも知れないのでやはり元の通りに戻しておいた方が間違いは無いかと思います。

megane5レンズについては現状のままだとフレームに装着する時に塗膜をエグってしまうので、その膜厚分を予め削っておきます。特に今回のレンズはこの厚みですから(!?)ちょっと心配ですよね。

ただ実際にはこの作業が凄く大変で、削り過ぎてしまったり当たりが悪くなってしまうと上手く装着出来なくなるので、少し削ってはそれがあっているのかを確認する為に装着してまた外して削ってを延々繰り返します。最後のレンズはそれ一枚だけで1時間くらいは削っていましたからね・・・。

megane6ちなみに片方のレンズは元々ちょっと緩い感じがします。右側の方はキツいくらいだったので削って丁度良かったですが、左のフレームは一枚は全く削ってもいません。そのままでも簡単に外れてしまう程なのでこのままで塗装する事にします。

ちなみにレンズはかなり削り易く、#320程度のペーパーでサクサクと削れていきます。その後#400、#600、#800、#1200と番手を上げていき傷を消していきます。最初はそんな事をしても大丈夫かと思いましたが、メガネ買った時はどれも最初にグラインダーでかなり削られていますから結構普通の事だと思います。ちなみに先程も紹介したように片方のフレームのレンズの加工は精度が余り宜しく無い感じです。違う時期に買ったとかでしょうか。

megane7そして鼻当て部分をマスキングしたら全体の表面を足付け処理 します。脱脂清掃まで行っておいたのであとは本塗りのタイミングが読めたらマスキングを行います。予定しているタイミングとしては週末辺りですかね。本当は黒系で一気に全部塗りたいのですがメガネフレームの塗装は異様に神経を使いますので(苦)、出来れば単体で塗りたいのです。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!