ホンダジェイド内装パーツ9点 サフェ入れ

 先日素地調整を行っておいたホンダジェイドの内装部品9点です。

 黒い部分がプラスチック素地(ABS樹脂)で、茶色い部分は塗膜です。木目柄の凸凹は素地では無くプリントで表現されていました。

エアコン吹き出し口は格子部分も艶あり黒に塗りますが、無用にサフェを入れて肌を荒らしたくなかったのでマスキングをしておきます(画像だと既にマスキングがされていて判り難いのですが、後の画像で判るかと思います)。

 エアコン吹き出し口は密着性の悪いPP(ポリプロピレン)樹脂の為、

脱脂処理をした後には念の為ガスプライマーを使って火炎処理を行っておきます。主に足付け処理がし難い裏側や側面を重点的に行います。

プラスチックプライマー塗布後にサフェーサーを4コート程塗り、格子部分のマスキングを剥がし、再びプラスチックプライマー塗布後、

 さらに全体にサフェを2コート塗ります。

 ドアパネルはサフェをウェットで6コート塗りました。

フロントのインテリアパネルも同様に6コートサフェを塗っています。

内装パネルは全て逆アールのラインになっているので艶あり黒になると歪が目立ち易く、サフェ研ぎでこのラインの修正をしっかり行う為サフェは多めに塗ってあります。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて強制乾燥硬化を行います。進行次第また紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ホンダジェイド内装パーツ9点 素地調整

 先日お預りしておりましたホンダジェイドの内装パーツ9点です。

 裏側に白いクリップが付いていて、普段ならマスキングで行いますが、今回は大分派手な作業になりそうなので、

 外しておく事にしました。返しがあるのでそのままだと外せませんが、ピックツールを使って爪を起こしてあげると外せます(製品によって割れる恐れがある場合にはマスキングで行います)。

 ドアのインナーパネルはシルバーのモールを外すのが難しいのでマスキングで対応する事にしました。傷が付かないようマスキングテープを貼った上にガムテープを重ねます(直接ガムテープを貼ると糊が残るのでNGです)。

 ある程度まではダブルアクションサンダーを使い、

 モールの際は手研ぎで行います。

 ただある程度作業を進めていると「ちょっと待ってこれはかなり厳しいかも・・・」と言う事に(今更)気付き、

 改めてオーナー様に確認し、モールを外す事をご理解頂く事にしました。固定個所が多いのでリスクが高いかと思いましたが外した方が間違いがありません。

樹脂同士が溶け込んでいる訳では無く「カシメ」のようになっているだけなので、頭の部分をベルトサンダーで削り、

マイナスドライバーで抉るようにして押し込むとポリっと取れてくれます。

 こんな感じでパネル1枚につきおよそ10カ所程を削ってモールを外しました。

無事4枚とも外して一安心です。

 外したモールは工場二階の安全な場所に保管しておきます。

 その後は全体の木目柄を削り落とし、ペーパーを当てない個所(モールが付いていた個所等)は#320相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)で足付け処理を行っておきます。何にしてもサフェが掛かる箇所は足付けが必須です。

そしてこちらは梨地のエアコン吹き出し口パネルです。先ほどの木目パネルはABS樹脂でしたが、こちらはPP樹脂となります。

ダイヤル部にあるマークは凹み状になっている為、ここはパテで埋めてデカールで再現します。ロゴデータは先日作っておきました。

 パテで埋めると言ってもマークをそのまま残す訳では無く、まずベルトサンダーで完全にロゴが無くなるまで根本まで掘り込み、その後ダブルアクションサンダーと手研ぎで足付け&均します。

 よく脱脂清掃したらガスプライマーで火炎処理を行い、プラスチックプライマーを塗布してからパテを塗ります。このパテはプライマーを塗らなくてもOKな製品なのですが(PPでも!)、10年後もとなると信用出来ないのでやれる事はしっかりやっておきます。

 その後熱を掛けてパテを硬化させ、掘り込んだ部分を平滑に削ります。番手は#120→#180→#240となります。

 続けて全体の足付け処理を行います。PP樹脂は塗料の密着が悪いのでウォッシュコンパウンドを使って細部までしっかりと足付けします。

裏側にも塗料を飛ばすのでこちらもしっかり行っておきます。

この後良く脱脂清掃したらサフェーサーの塗装となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ホンダジェイド エアコンダクトロゴマーク作製

先日お預りしておりましたホンダジェイドの内装部品9点の内の、エアコン吹き出し口のパーツとなります。作業自体はまだ当分先になりますが、いざやろうとした時に手が着けられないのが嫌なので、先にロゴマークのデータだけ作製をしておきます。

今回はこれらのパーツを艶ありの黒でご依頼を頂いておりまして、ただこの凹んだロゴマークをそのまま残すと言う事は難しい為、新たにデカールで再現するようにします。

 それらしいロゴはありそうで無かったので一から作製しました(左の〼は似たような物があったのですが、線の太さを変えるくらいなら自分で作った方が早かったです)。

 実際にプリントアウトしてサイズの調整を行います。

 一辺が5ミリくらいと小さいので、ちょっと線が太いだけでも結構違って見えたりしてしまいます。

中心位置は穴と同じで、隙間をそれぞれ測って後で同じ位置に戻せるようにします。

サフェーサーを塗る作業が溜まって来ていますので、

ホンダジェイド内装パーツ9点塗装承ってます

 先日到着しておりました、ホンダジェイドの内装パーツ9点となります(画像では一つ写っていませんが後程紹介いたします)。

こちらのオーナー様は昨年ステンレス製のドアガーニッシュと、ミラーウィンカーのスモーク塗装をご依頼頂いた方で、今回もこれらの内装部品を艶ありの黒への塗装で承りました。この度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座います!

 こちらはフロントパネルで、

 素材はプラスチック(ABS+PC)ですが、表面は木目調の模様になっています。

 恐らくは樹脂素地に木目の様な模様があり、その上に木目柄の薄い被膜を転写しているのだと思います。

 ベースカラーには茶色を塗っているのが判ります。

 フチは所々でチヂレが発生しているので、

 上から半艶クリアー等をコーティングしているのだと思います。

上塗りの前にまずこれらを平滑な下地にする必要があり、結構大変な作業になりますが、以前施工したBRZのインパネカーボン調シートの時に比べれば全然マシだと思います(あれは酷すぎます・・・)。

 そしてこちらはドアパネルです。

 フチのシルバー部分は残すようにご指定を頂いておりまして、

 ただ今回は下地処理(「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」)の作業があるので出来れば外したかったのですが、

 中々エグイ溶着(熱カシメ)で固定されている為、今回はマスキングで対応しようかと思います。

 こちらはナビモニターの下に装着されるパネルです。同じく木目調模様になっているのでこちらも下地処理を行ってからの上塗りとなります。

 そしてこちらはエアコン吹き出し口です。塗るのは外側周りの枠部分のみとなります。

 ただしこちらの格子部分は枠と一体の為、こちらも一緒に艶あり黒の塗装で承りました。表面はザラザラとした梨地なので木目柄と同じく下地処理を行ってからの上塗りとなります。クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

尚、エアコン吹き出しには凹み状の開閉マークが施されていますので、こちらは下地処理の段階で埋めてしまい、新たにデカール(白)で表現するよう承っております。

以前施工したレガシィの内装パーツの時と同じような感じですね。

尚、今回このマークのロゴデータを作製しますので、以後同じような案件でもデータ作成費は掛かりません。XVのインパネなども同じようなロゴが凸状に入っていて、これまではロゴを削り落とすだけでしたが、デカール作製&貼付け費のみで対応可能です。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。この度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座います!