ジェイド内装パーツ9点塗装 完成

 大変お待たせしました!組み付け作業を終えたホンダジェイドの内装パーツ9点、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は木目柄(凸凹アリ)にプリントされていた純正内装パーツですが、

「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理で被塗面を平滑にして、

 艶ありの黒に塗装しました。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

逆アールの曲面ラインが多かったので研ぎ作業には気を遣いました。

 ドアパネルも殆どが逆アールのラインで形成されています。

 結構大変でしたが、モールを外して正解でした。

   エアコン吹き出し口は木目では無く、表面がザラザラとした未塗装の樹脂素地状態でした。

こちらも最初の状態を紹介しますね。

こちらも内装パネルと同じように「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で下地を平滑にしてから上塗りを行っています。

またダイヤル部にあった凹みマークは、同じようにロゴをデータで作成し、サンダーで削り落として樹脂用のパテで平滑に仕上げています。

ベースコートの黒を塗装後、ロゴのデカールを元々あった位置に貼ってからクリアーを塗装しています。

手作業で行っているとは思えない仕上りに出来ているかと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!

ジェイド内装パーツ9点 組み付け

 先日シルバーのモールを溶着&接着で取り付けていたホンダジェイドのドアインナーパネルです。

パーツの周りにはビビり音防止の為にフエルトテープが貼られていて、厚いタイプは綺麗に剥がせたのですが、

 薄いタイプは綺麗に剥がせなかった為、こちらは同じような物を使って貼り直します。

こういった副資材につては以下リンク先の記事で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

クッションテープ

 こちらはフロントパネルですね。外してあった白いクリップも全て元通りに取り付けておきました。

 各部は取り外し前に撮影しているので、それを見ながら元に戻していきます。

 こちらはエアコン吹き出し口です。

こちらも元の通りに組み付け、各可動部も問題無いか確認しておきます。ダイヤル部は干渉も無く、とても良い感じになっているかと思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ジェイド内装パーツ9点 組み付け

 先日本塗りを終えていたホンダジェイドの内装部品9点です。

塗装の為に取り外しておいたドアインナーパネルのモールを取り付けます。

 元々溶解してカシメてあった個所をベルトサンダーで削り落としていて、それを元に戻そうと言う作業です。

 使うのは樹脂補修用の半田ごてと溶接棒で、

 モールをガッチリとクリップで固定し、

 突起部分の半分だけを溶着します。また余り盛り過ぎると何かに当たって装着出来なくなるかも知れない為、固まる前に押して潰しておきます。

 このような感じで、削った個所全てを固定しました。

 表にひっくり返し、マスキングテープを剥がして問題無いか確認します。

 そして残り半分は、こちらの構造用エポキシ接着剤を使って固めます。溶着の着きが甘かったとしても、これだけでも十分固定してくれるようにですね。

 また忘れてはいけないのがプラスチックプライマーです。樹脂同士を溶かして着ける分には必要ありませんが、塗料や接着剤・パテを使う場合にはこれは必須です(ただ最近はこれの必要が無いパテや接着剤などもあるようです。私は完全には信用していませんが)。

 こちらも「接着」と言うよりかは、削り落とした部分に頭を着けるような感じでの点付けとなります。もしまたこれを外さないといけない場合でも対応出来るようにですね。

と言う感じで外したモールは無事元に戻せました。

次は周りに貼ってあったフエルトテープを元に戻します。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ホンダジェイド内装パーツ9点 本塗り

 先日サフェ研ぎまでを終わらせていたホンダジェイドの内装パーツ9点です。

台にセットし、脱脂処理を行います。

ブースのファンを回して空気が流れるようになったらエアーブローをして埃を飛ばします。

 プラスチック素地が露出している個所にはプラスチックプライマーを塗っておきます。

まずはベースコートの黒を塗ります。

 ここで肌を荒らすと、幾らクリアーを艶々に塗っても、時間が経ってから(熱を入れた後にも)艶引けが起きてしまうので、しっかりウェットに塗り込んでおきます。

 ベースコートを3程塗って十分に乾燥させたら、

 パテで埋めたエアコン吹き出し口のロゴマークをデカールで再現します。

 予めデータを作って印刷をしておいたデカール用紙です。使う部分をカットしておきます。

 貼り付ける位置を確認後、デカール用の接着剤(マークセッター)を塗布します。

 木工用ボンドを溶かした水にデカールを浸けて台紙を剥がし、

 既定の位置に貼り付けます。

 左右とも同じになっているかチェックします。

ダイヤルの穴が綺麗な長方形では無いので(真ん中辺りで横に膨らんでいます)中心が取り難いのですが、デカールは位置の調整がし易いのでこういう時に助かります。

 そして再び一階に戻り、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは裏側から回り込むようにしてフチまでしっかり塗り込んでいます。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

 難しい逆アールも美しく仕上がっているかと思います。

 デカールは厚みがあるので、こういった平面に貼るとその段差が目立ちますから、最後に磨き処理を行ってそれも目立たないようにしておきます。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を脅威乾燥硬化させます。

この後は外した部品を組み付けますので、少し長めに寝かしておく予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ホンダジェイド内装パーツ9点 サフェ研ぎ

 先日サフェーサーを塗っておいたホンダジェイドの内装パーツです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラとドライコートで塗っておきました(研ぎの目安となります)。

 サフェを水研ぎします。

 3次元逆アールは非常に研ぎ難く、固い当て板を使うと角が当たってスジ状の傷を掘ってしまいますが、最初に研ぎをする時点ではそれも仕方なく、小さい砥石とペーパーを使ってしっかり研いでいきます。

 同じ場所で同じ動きはしないようにして、面では無くエッジ部を使い、表層をカットするようにして研ぎ付けていきます。

 最後はスポンジパッドを使ってスジ状の傷を均します。ライン出しの際、当て板無しでは殆ど意味が無いので、ペーパーだけ(手だけ)を使って研ぐと言うのは最後の最後の均しの場合だけです。

 エアコン吹き出し口のパネルも、パテが入っている個所は当て板を使ってしっかりと平滑に研ぎ、格子状の部分は#800相当の布状の研磨副資材(アシレックスレモン)を使って研ぎ付けます。

 塗装作業の中でサフェ研ぎが一番手間が掛かるのですが、ここをしっかり行っておかないと仕上がった時の美しさや耐久性に影響が出るので、とにかくネチネチと作業を行います(頸椎の調子が悪くなったのは多分この作業のせいですかね・・・)。

研ぎ汁をよく洗い流して乾燥させます。

それぞれの部品を手で持って塗れるよう、筒状になったボール紙製の芯棒を取り付けておきます。万が一(クリアーを塗り過ぎて流れる場合)には逆さにして吊るせるよう、しっかり固定をしておきます(これがかなり有効です)。

この後は本塗り時まで安全な場所に保管しておきます。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!