スターレットヘッドカバー結晶塗装 完成

 こちらも先日本塗りを終えていたスターレットのヘッドカバー×2個です。

先ほどのアルファロメオのヘッドカバーと違い、凸部が浅く、また「TOYOTA」の部分は平滑では無い(うねりが強い)為、面積は小さくてもこちらの研ぎ作業は結構大変です。

 さらに周りのフィンが「TOYOTA」の文字と高さが同じなので、ダブルアクションサンダーは使えず、小さい当て板と少ない振り幅で地道に研磨していきます。

研ぎ終えたら、腐食の進行を遅らせられるようクリアーを筆塗りし、さらに熱を掛けて硬化させます。

 そして数日寝かして完成となります。大変お待たせしました!

 色は「結晶塗装の黒」となります。

 今回は珍しく同じ物を同じ仕様で2個承りました。

 プラグキャップが装着される部分とボルトで固定する箇所は、結晶塗装では無く艶消しの黒を薄膜で仕上げています。

 またホースパイプ部もメッキが剥がれていたので、プライマー塗装後に同じように艶消しの黒(スタンドックスベースコート黒)で塗装しています。

 こちらは腐食による深い浸食があったので凸文字の一部にそれが残りましたが、

 こちらの方は状態が良かったので綺麗に仕上がりました。

 パッと見は艶消しっぽく見えますが、近くで見ると艶があるのが判ると思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スターレットヘッドカバー×2 本塗り

 先日サンドブラスト処理を行っていたトヨタスターレットのヘッドカバー二個です。

その後リン酸処理を行い、よく水洗いをして乾燥させ、マスキングをしました。

 まずは全体にプライマーを塗布します。

ホースパイプ部とプラグキャップ装着部、あとボルト取り付け部には結晶塗装を行わないよう、ベースコートの黒を塗っておきます。

ホースパイプ部はメッキが剥がれて腐食していた事、プラグキャップ部は嵌りが甘くならないよう、またボルト取り付け部はゴムパッキンが着くタイプだったので一応結晶塗装は塗らない様にしておきました。ちなみにボルト取り付け部がガスケットより外側(オイルの通り道では無い部分)であれば結晶塗装に塗ってしまって全然OKです。

 その後マスキングを行い、本塗り開始です。

 全体に均一になるよう6コート程ウェットに塗り込みました。

 艶がある状態だと、素地の悪さ(主に腐食して浸食された部分)が良く目立ちます。

結晶塗装はこういった素地のままでも比較的綺麗に見せられる事から、ヘッドカバーなどの鋳造製品に多用されています。

 その後120℃~170℃くらいの熱を掛けると結晶目が出てきます。

最初は赤外線ヒーターで様子を見ながら30分くらい熱を掛け、後日恒温器で二度焼きを行います。

 冷えるとマスキングテープが剥がれ難くなるので、温かい内に全部剥がしておきます。

この後は「TOYOTA]の文字を研磨して光らせ、腐食の進行を遅らせる為にクリアーを筆で塗っておきます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

 

結晶塗装 下準備

 先日お預りしておりましたトヨタスターレットのヘッドカバー×2個です。その後アルカリ洗浄槽に浸け置きをして油汚れを除去しておきました。

ちなみにシルバーが塗られているのは奥のヘッドカバーだけだと思っていましたが、手前の腐食が酷い方も実は元々シルバーが塗ってあったようです。

アルカリ洗浄槽から出した後は水洗いをしているので、よく水分を飛ばす為に数日乾燥させて、この後溶剤槽に浸け置きをしておきました。

 余り変わり映えしない状態ですが、数日溶剤槽に浸け置きをして塗装を剥がした状態です。

 シルバーに見える箇所は今度は塗装では無くアルミ素地です。

 その後裏側と表側をマスキングし、ブラストボックスに入れて、

 サンドブラストを行いました。

 また先日凸部を研磨しておいたアルファロメオのエンジンカバーとサージタンクも並行して作業を行います。

 こちらも全体にサンドブラストを当てました。

サンドブラストは箱の中で行いますが、それでも体中砂まみれになってしまうので、「もう今日は清潔な作業はしない!」と言う状況になったらまとめて行うようにしています。

ちなみにブラストボックスがあるのは工場二階のベランダで、身動きが取れないままの作業が続く為、この時期は蚊取り線香と扇風機が必須です。

この後はリン酸処理~洗浄を行い、タイミングが来たら本塗りを行う予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スターレットヘッドカバー結晶塗装承ってます

 先日到着しておりましたトヨタスターレットのヘッドカバー×2です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼内容は結晶塗装の黒で、「TOYOTA」の凸文字部分を研磨して鏡面状に光らせ、腐食の進行を遅らせる為にクリアーを筆塗りしておきます。また腐食も出ていますので、サンドブラスト処理も行います。2個とも同じ仕様となります。

ぱっと見こちらは軽症かと思いましたが、シルバーなのはアルミ素地では無く塗装で、その下からはやはり同じように腐食が発生しています。

違う色ですが、以前同型の部品を塗装した施工例がありますので、そちらの画像も紹介しますね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させていただきます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!