トヨタ S800ステアリング塗装承ってます

toyota800 こちらも紹介遅れました。またこの度も御贔屓頂き有難う御座います!

こちらはここ最近、古い車のホーンリングやらステアリングボスなどを御依頼頂いていた方からの3度目の御依頼で、遂にと言うか今回はこちらのステアリングにまで行き着きました。だ、大丈夫でしょうか・・・(笑)。

toyota8001 状態としてはちょっとマズイ感じがしますが、もう程度の良い部品は手に入らないとの事で、今回はこういった亀裂部分の修理と塗装を御依頼頂きました。ちなみに今回は周りのグリップ部分には手を付けず、このボス周りのみとなります。

toyota8002見た目はゴムっぽいのですが一応しっかりとした樹脂で、修理方法としては亀裂の外側からエポキシ接着材を充填し、その他は前回と同じくサフェーサーで下地を作り直して「艶有りブラック」にて塗装をします。構造上完全な修理と言う訳にはいきませんがそちらはオーナー様も御了承済みですし、エポキシ接着材の接着力次第では今後の亀裂の進行も少しは抑えられると思いますので無意味では無いと思います。

ちなみに難しい点としては、金属製のスポーク部分と割れたプラスチック部分が元々一体化されているので、全ての作業でここをマスキングして最終的に自然な感じで仕上げるのに少し工夫が必要かも知れません。毎回バツ切りしていたら継ぎ目はとても汚い仕上がりになってしまいますからね。色々考えてみたいと思います。

それではこちらも作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。この度も御贔屓頂き有難う御座います!

ステアリングスモーク塗装 完成

handle こちらもお待たせしました!ウッド製の純正ステアリングも本日完成となります。

御依頼内容としてはウッドの部分をスモークでの塗装で、比較的濃く見えますがいつものテールランプの塗装で言うと「薄目」程度の濃さだったりします。反射板も奥行き間も無いので薄いスモークでも比較的濃く見えるのです。

テールランプのように内部に反射板があるような構造では無いので光源を向かい側にすると透明感は判り難いですが、光に当たるとちゃんと木目は確認出来ます。画像だと判り難いですが実物はもっとはっきりと確認出来ますので御安心下さい。

handle1 社外品のハンドルであればフラットな形状なのでそんなに意識しませんでしたが、今回の純正ハンドルは裏側はかなりボリュームのある形となっているのでこの辺がちょっと想定外だったというかかなり塗り難かったです。スプレーは「塗装面に対して垂直に」が基本となりますので、こういった円形の場合は対角から塗るとなるとスプレーパターンを一番細くして隙間から遠くを狙い打つ感じですかね。さらにマスキング際にはクリアーを塗り過ぎないようにしなければならないのでこの辺で神経をすり減らしましたかね。まあこれはいつもの事ですが(苦笑)。

handle3塗装屋に限る事では無いと思いますが、作業している人間からすると頂いているお金は「技術料」として考えている事は殆どありません。どんなに仕事が上手く出来たとしてもそれで多めにお金を頂いている訳ではないのです。

ではどうやって費用が算出されているかと言うと、実はその殆どは「時間工賃」と言う事で決まっています。その作業にどれくらいの時間が掛かったかと言う事ですね。あとはそれに多少なりリスク分が含まれている場合もあります。取り返しのつかない失敗をした時に発生する損害分はやはり考える必要がありますので。

なので仕事が上手い・下手と言うのは実際の費用には余り関係無く、この辺が「芸術品」とは大きく違うところだと思っています。当店で行っている事は全て工業的(または工芸品)なもので、仕上がりについては「選んで貰う基準」としてのきっかけ的な事だと思うのです。どんなに上手く出来たからといって余分にお金を貰う事はありませんからね。

ちなみに最近気付いたのですがこういった事を総称して「職人」と呼ぶのでは?と思った次第です。と言っても自分の事を職人だなんて思って事は一度も無いのですが(笑)。自由にやっている分、イメージ的には「傭兵」に近いかと(笑)。選ぶ自由が欲しいのです。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ステアリング 本塗り

handle3こちらもお待たせしました!ウッド製のステアリングは無事本塗り完了していますので御安心下さい。

画像は足付け処理前の状態で、スイッチ類に研磨粉が付くとマズイのでこの時点で全体をマスキングしておきます。尚足付け処理が終わったら本塗りの前に部分的にマスキングを貼り直します。

handle4 そして本塗り準備完了です。裏側も塗らないとならないので固定はせず単に乗せた状態で挑みます。ちょっと重いですが左手でこれを持って右手でスプレーしなければならないかも知れませんので・・・(真ん中周りの面積が大きく予想以上に塗り難い事に気付きました・・・)。

ちなみに艶が無いのは表面が足付け処理されているからです。

handle5 そして本塗り完了です。かなり黒く見えますが周りのマスキング部分を見ても判るように実はそんなに濃度自体は濃くありません。いつもスモークに塗っているテールレンズとは違って反射板がある訳では無いので濃淡の見え方が極端になるのです。

handle6今回のイメージとしては、元々の茶色っぽさは消しつつ、これが本物のウッドだと判るようにといった感じです。光に当たればちゃんと木目が判りますので御安心下さい(私も心配だったので既に確認しました。笑)。

来週半ばくらいには完成出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!

ステアリングウッド部 スモーク塗装承ってます

handleこちらは先週直接持ち込んで頂いたウッドのステアリングです。ご足労頂き、またこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!

handle2 今回のご依頼は木目部分のスモーク塗装でして、ちょっと勿体無い気がするのですがオーナー様曰く、

「当車両 スポーツグレードを選択したため艶有粒子入りのブラック系パネルの内装でして、元々、全本革ステアリングのグレードです。

 今回、車両のパネルの色に合わせる事はしないので、調色はしなくて良いのですが、スモークで茶木目部分の茶を分からなくし、黒木目風もしくはブラック寄りに出来ればと考えております。」

との事です。ニュアンスとしては茶色味を無くして黒くしつつ木目が見えれば、といった感じですかね。ただ「木目を残す」=「茶色を残す」という事になるので、この辺のさじ加減がちょっと難しいと思います。夜間は黒だけど昼間は焦げ茶色といった感じでしょうか。

handle1ちなみに今回のハンドルは純正なので革の部分と木の部分でしっかりと別れているのでマスキングは比較的楽です。木に直接革を巻いたような作りだとマスキングが難しいので(貼っても剥がれてしまいます)そういった場合は一旦革を剥がしてからの塗装というのが基本になるかと思います。ただそうなると費用も相当高くなると思いますが・・・。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!