ホンダメッキエンブレム 本塗り

honda14 先にテールランプのスモーク塗装をご依頼頂いておりました、トゥディに装着予定のホンダ純正メッキエンブレムです。先日メッキ素地用の下地処理を行い、プライマーとサフェーサーが完全硬化したので早速研いで本塗りを行いました。

honda15 サフェーサーは塗膜厚を充填出来る効果がある反面、肌が荒れてしまう、またラッカーとは違いそのまま塗ると密着しないので必ず足付け処理も必要ですから(艶はありませんが2液性なのでその辺の扱いはクリアーと一緒です)、こういった研ぎ難い部品は少々手間が掛かります。

またウェット・オン・ウェットと言う方法もありますが、やはりそれも肌が荒れる等のデメリットがあるのでケースバイケースですかね。

honda16 研ぎを終え、台に設置したら本塗り開始です。

honda17 まずはベースコートの黒を塗り、その後艶消しクリアーを塗布します。

艶消しクリアーは専門の物で、塗り方はいつものクリアーと同じようにウェットに塗りこみます。ここで肌を荒らすと艶ムラや傷の付き易い塗膜になってしまうので、しっかり肌を作って塗りこむ必要があります。

honda18そして一時間くらい自然乾燥させると画像のようにすっかり艶が消えてくれます。

ただしこれは最近の艶消しクリアーがよくなったお陰もあって、 昔の艶消し仕様は、通常の(艶有り)クリアーに後から艶消し剤を入れる!と言う方法が主流でしたが(と言うかそれしかありませんでした)、それがまたやり難いというか酷いというか・・・(DUPONTのAU175は大変でしあが、まだあるのでしょうか)。

honda19近年は最初からパッケージになった艶消し専用のクリアーなどが主流で、これはベンツやポルシェなど新車のラインナップで艶消し塗装されたボディが登場した事によって、それらの補修に世の中の塗装屋さんは相当苦労をした筈ですから、そういった事へのフォローとして各塗料メーカーがしっかりと対応してくれた、と言う感じだと思います(または新車で販売される前に開発~販売もされていたかも知れません)。それまでは後から添加するタイプが主流だったので、仕上がりにバラつきがあって大変でした。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。先にお預かりしておりますテールランプも近々作業着手予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ホンダメッキエンブレム サフェ入れ

honda13こちらもお待たせしました!ホンダ純正のメッキエンブレムはサフェ入れまで完了していますのでご安心下さいませ。

今回は先ほど紹介したレガシィアウトバックの内装パネルとGIVIのアルミパネルと同時にサフェーサーを塗っていますが、下地に使っているプライマーはそれぞれ別の物を使っています。

下地処理の内容も全部違うので、最初は別々に作業をしていますが、全部準備が出来たらタイミングを合わせて一緒にサフェーサーを塗っている、と言う感じです。サフェは2液ウレタンなのでクリアーと同様取り置きが出来ませんし、また熱を入れるのも一個だけでは効率が悪いですから、その辺は一度にまとめて作業出来るようにしています。

車の板金塗装屋さんからすると、保険作業の無い小物の塗装でどうやって食べていっているのかと不思議に思うかも知れませんが、上手くやれば車を塗っているのと同程度の品質で(と言うか当時以上に手を掛けていると思います)、しかも同じ給料で働いていたりします(自営業ですが給料制ですので)。まあ確かに経費での贅沢は出来なくなりましたが(笑)。

それではこちらも完全硬化後に全体を研磨し、次回では本塗りを紹介出来る予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ホンダメッキエンブレム塗装承ってます

today1 こちらは現在トゥディのテールランプをスモーク塗装でご依頼頂いている方で、追加でホンダのメッキエンブレムを艶消し黒でご依頼いただきました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

ちなみに車体の方は現在板金塗装屋さんにお預け中との事で、そちらでもこれの塗装を御願いされたとの事ですがお断りされてしまったとの事です。確かに普通に考えるとメッキ製品への塗装は塗料が密着しませんから、むしろ非常に誠意のある塗装屋さんだと思います。

today2 裏側にはプラスチックのクリップと両面テープが一部に貼られています。両面テープは一旦剥がしてしまうので、後で貼り直す時の確認の為に撮影しておきます。大体3日経つとすっかり忘れてしまいますので(もう本当に・・・)。

today3 プラスチックのクリップは、プラスチックのヘラなどを下に敷いてマイナスドライバーなどでテコで力を掛けると簡単に抜けてくれます。周りのスポンジやクリップ自体を破いてしまうと装着した時にパネル内部に水が入ってしまうのでそれに注意ですかね。

today4外した部品は大抵の場合元の箱に入れておきます。うっかり着けるのを忘れていても流石にここで気付くと思います。両面テープも忘れる可能性があるので予めカットして一緒に入れておきます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

ホンダメッキエンブレム塗装 完成

honda10 大変お待たせしました!メッキ製のホンダ純正エンブレム、艶消しブラックで完成となります。何だかんだ一ヶ月以上掛かってしまいましたね。

honda11こういった純正のエンブレムは、素材はABS樹脂のプラスチック製で、その上に金属の装飾クロムメッキが施されているのが一般的です。塗装をする上ではこのメッキが厄介なのです。普通に塗っても密着しません。被塗面は金属ですがいつも塗っているアルミや鉄とは全く別のやり方で下地を作っています。

ただ自家塗装で行うなら市販の缶スプレーでミッチャク□ンなる下地剤がありますし、艶消し黒ならば缶スプレーでも結構綺麗に塗れるのでそんなに難しくは無いと思います(勿論耐久性は別の話ですが)。

honda12取り付け車両はホンダのアコードユーロR(CL7)との事で、そちらのフロントグリルに装着されている物らしいです。ちょっとした小物ですが結構雰囲気が変わりそうですね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ホンダメッキエンブレム 本塗り

honda6 大変お待たせしました!ホンダのメッキエンブレムは無事本塗り完了しております。

画像は既に下地処理が終わってプライマーが塗られた状態で、素地が装飾クロムメッキなのでいつもの下地処理とプライマーとはちょっと違う作業方法となっています。

honda7 ご依頼は「艶消し黒」で承っておりまして、上の画像だと見た目は既にそうなっていますが、ただこの状態ではベースコートのみ塗られた状態なので耐久性は缶スプレーとさほど変わりありません。洗車しているうちに塗膜が擦り切れてしまい角から下地のメッキが出て来てしまいますので・・・。

honda8 そして艶消しクリアーを塗布します。塗った直後は当然艶がある状態ですがここから徐々に艶が消えていきます。クリアー自体はいつも塗っている2液ウレタンクリアーと同じですので耐久性も同様にあります。

honda9自然乾燥で一時間くらいするとこんな感じで艶が消えてくれます。まだ完全硬化はしていないのでゴミ乗っかるとっ付いてしまうのでこの間ブースは回しっぱなしにしておきます。

それでは完成次第また紹介させて頂きますね。週末辺りには完成出来る予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!