BMWヘッドカバー&サージタンク 結晶塗装承ってます

bmw91先日到着しておりましたBMW MPowerのヘッドカバーとサージタンクです。いつもご贔屓頂いている業者様からのご依頼ですね。この度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!

ご依頼内容は結晶塗装の黒で、凸部は塗装後に面研して光らせクリアーを筆で塗っておきます。現状はサンドブラストがされていますので直ぐに塗れる状態ですが、作業着手はまだ先になりそうですのでアルカリ洗浄槽に浸け置きして内部の汚れを取っておきます。

ちなみに以前ご依頼頂いた案件がありますのでそちらも紹介しますね。

img547こちらは今回と同型のパーツで、結晶塗装自体は今回のご依頼と同じく黒なのですが、凸部がゴールド(!)になっています。確かこの案件が初めてのご依頼で(もしかしたら二回目だったかもです)、最初にこれについてお問い合わせを頂いた時は随分と無茶な事を言われるなぁと思いましたが(笑)、お陰様で良い経験が出来ました。

詳しい作業内容についてはこちらでまとめていますので宜しければどうぞ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度も当店をご利用頂き有難う御座います!

BMW MPowerヘッドカバー&インマニ結晶塗装 完成

bmw455 大変お待たせしました!お預かりしておりましたBMWのエンジンパーツ4点のうち、まずはこちらの2点ヘッドカバーとインテークマニホールドが完成となります。

bmw456 凸部分は塗装後に研磨して光らせ、クリアーを筆で塗ってあります。

bmw457 凸部の面研は、ダブルアクションサンダー#80,#120、シングルサンダー#120,#240で粗研ぎし、その後#120,#180,#240,#320,#400の手研ぎで仕上げています。実は塗っているよりも大変と言う噂が・・・(まあプレッシャーは全然楽ですけどね)。

bmw458 サージタンクは表面に丸味があるので文字部分もアールが掛かっています。

bmw459 裏側も綺麗に仕上がっていると思います。見えないところですがこういったところも綺麗に仕上がっていると嬉しいですよね(多分ですが)。

bmw460結晶目を近くで見るとこんな感じです。ボディーシューツのように表面が突起している訳では無いので表面はザラザラとしている訳ではなく、なのでウェスなどで拭いても繊維が引っかかったりはしません。ホコリで汚れたら濡れたウェスで拭き取れば結構簡単に綺麗になります。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。引き続きシルバーの方のヘッドカバーと、あとグリーンの方はサージタンク待ちですね。時間があれば先にALPINAの凸文字を作成しておこうと思います。

この度もご贔屓頂き有難う御座いました!

BMW MPowerヘッドカバー&サージタンク結晶塗装 本塗り

bmw445BMW MPowerツインカム?のヘッドカバー&サージタンクもは先ほど紹介したトヨタ86のインマニと並行して作業していますのでこちらも無事本塗り完了しております。

bmw446 旧塗膜の剥離とサンドブラストは既に業者様の方で処理して頂いていますので、当店では洗浄~リン酸処理のみしてあります。

ちなみにサージタンクは裏側が非常に塗り難いのですが固定方法を工夫して一緒に塗れるようにしています。

bmw447 プライマー塗布です。ちなみにプラグホールに圧入されたパイプ形状の部分はいつも通り塗りませんが、サンドブラストが当たってザラザラになっていましたのでペーパーを掛けて磨いておきました。ピカピカとはいきませんがそのままの状態よりかはマシになっていますので御安心くださいませ。

bmw448 こちらも塗った直後の撮影を忘れていました(すいません・・・)。結晶塗装は複数個を纏めて熱を入れるので、違う色を塗る場合は途中でスプレーガンを洗ってなど結構バタバタしてしまうので忙しいです。必要かどうかは判らないのですが熱を入れるタイミングとかも結構気にしているんですよね。

bmw449サージタンクの方も綺麗に結晶目が並んでくれました。裏側は撮っていなかったのですが塗り難いながらもそちらも綺麗に塗れていると思います。着くと二度と見えない場所ですが(笑)。

他に2点(と後日もう一点)御預かりしていますが、先にこちらをお納めするように致しますね。

それではこちらももう少々御待ちくださいませ!

TOYOTA 86樹脂製インマニ結晶塗装 下準備

toyota8669トヨタ86の樹脂製インテークマニホールドです。結晶塗装の前に足付け処理を行いますが、いつものようにアルミでは無いのでリン酸は効かず、かといってこれをペーパーで研磨するのは中々難儀な作業なので、こういった場合はサンドブラスト処理が有効です。と言っても樹脂素材に対して普通の塗装でこれをやると大変な事になるので(超毛羽立ち状態になります)結晶塗装の場合に限ります。また他にも理由はあるんですけどね。

brz119 サンドブラストが塗らない部分に当たるとそこも大変な事になるので事前にマスキングが必要です。念のためですが本塗りの為のマスキングでは無く足付け処理(サンドブラスト)の為の作業で、本塗りの前にはもう一度全部やり直します。

穴の部分は丸いマスキングシートで覆いますが、予めカットしておいた物もあるので一応その中から探してみます。が、やはりピッタリの物は無いので結局各部ノギスで測ってデータ入力~マスキングシートをカットして作っています。

brz120 インマニの素材はPA(ポリアミド)で、これはポリエチレンやポリプロピレンと同じくヌルヌルした樹脂で、塗装との相性(密着性)も比較的悪い部類に入るので、特にストレスの多いエンジンルーム内のパーツでは素地を激しく荒らすサンドブラストが有効です。ペーパーだけでも足付け処理はできない事は無いですが、どうしても隅の方が甘くなってしまう恐れがあるので、という事ですね。ちなみに足付け処理が不要とまで言われている(ような)塗装との相性が良いABS樹脂であればペーパーでも大丈夫ですかね。

brz121 こんな感じでブラスト作業完了です。ゴッホゴッホ(いやブラストボックスはちゃんと蓋が閉まりますし防塵マスクもしてますので大丈夫です。笑)。

この後綺麗に水洗い~エアーブローをしてしっかり清掃し、脱脂処理をしたら本塗りとなります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

bmw441こちらと並行して作業しているBMWのヘッドカバーは、赤い方(ツインカム?)はそのままでも大丈夫なのですが、シングルカムの方は凸部のシャープ感が足りないのでそちらを調整しておきます。

bmw440こんな感じで「凸」と言うよりはカマボコっぽい形なので塗装前にある程度上面を平らに削っておきます。と言っても見ての通り凸部の厚みもかなり少ないので本当に若干って感じですかね。

ではこちらももう少々お待ち下さいませ!

BMW MPowerヘッドカバー結晶塗装 完成

bmw393こちらはかなり前にお預かりしていたBMW MPowerのヘッドカバーで、「二個目もあるのでどうせなら一緒に」という事でお待ちしていたのですが、そちらはまた後日と言う事で先に作業着手する事になりました。なのでうっかり紹介するタイミングを逃してしまい本日他のヘッドカバーと一緒に完成しております。一応最初から撮影していますので紹介致しますね。

上の画像は届いた時の状態で、このヘッドカバーはいつもこんな感じでペリペリと剥がれてしまうので今までも結構塗っています。

bmw394旧塗膜は溶剤浸け置きで剥がし、その後燐酸処理を行なって良く洗浄しマスキングしています。

bmw395いつものようにプライマーを塗り、

bmw396結晶塗装の黒を塗ったら140℃~170℃程の熱を40分程掛けて硬化させます。チヂレ目はその過程で勝手に発生しますが、塗膜がしっかりと付いていなかったり、均一に塗れていない場合は綺麗な結晶目が並びません。

bmw397最後の仕上げとして、凸部を面研して光らせ、一応保護の為にクリアーを筆で塗っておきます。

実はこの作業が塗る以上に大変で(ただその代わり本塗りの時のようなプレッシャーはありませんが)、例えばこれだけをご依頼頂いてもお受け付けは出来ません。塗装の付帯作業としてのみ行なっている事ですので何とぞご理解下さいませ(と言うくらい大変でやりたくは無い作業と言う事です・・・)。

bmw389 そしてクリアーが硬化したら完成です。

bmw391 比較的平べったい形をしたヘッドカバーですが、MPowerのロゴやフィンなどの装飾があるので格好良いんですよね。

bmw390 日本車に例えるとソアラの5Mエンジンのヘッドカバーに似ている感じがします。と言っても全体の形は全然違ってフィンとロゴの雰囲気だけですけどね。

bmw392二個目のヘッドカバーはどこかを溶接加工するだとか仰っていまして、それが終わり次第改めてご依頼頂けると思います。まずは先にこちらのヘッドカバーをお納めしますので、仕上がりを見て頂きモティベーションを上げて頂ければと思います(最初の状態からこれになると相当上がりますよね。笑)。

明日発送予定です。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!