SUBARU車達の部品 本塗り

subaru こちらの部品全ては一人のオーナー様からだけのご依頼品で、部品総数は20点近く、車種は「BRZ」「インプレッサ」「プレオ」(ダイハツのミラと同じらしいです)の三車種が混ざっています(ご家族の分らしいです)。これら全て本塗り完了しておりますので御安心下さい。大変お待たせしました!

subaru1 これらは主に内装のスイッチパネルカバーで、オレンジは以前ご依頼頂いた時に気に入られたフォルクスワーゲン社の「マグマオレンジ」になります。ちなみに今回これと似たオレンジもご依頼頂いていますがそちらはSUBARU純正色だったりします。赤は以前も御依頼頂いていたフェラーリのレッド「ロッソコルサ」です(カラーコードは300の方です)。

subaru2 こちらはBRZのインテリアルパネルですかね。手前が助手席の前に着くパネルで、奥はモニターの枠になるパネルだと思います。純正の状態では表面がザラザラとした梨地でしたが、これを艶々のフェラーリレッドでご依頼頂きましたので「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」の工程で平滑な下地を造っています。

subaru3 こんな感じで本塗り完了です。目の前がこれですから室内は随分と派手になりそうですね(笑)。

subaru4 こちらはミラ(プレオ)のドアミラーで、オプション?でウィンカー付きのミラーをボディ同色で購入されたようですが、結局普通のままでは飽き足らず(?)追加でこちらもご依頼頂く事になりました。オリジナルの塗装はホワイトパールのようです。

subaru5 そしてこちらもフェラーリレッド(ロッソコルサ)で本塗り完了です。白いボディにこのミラーは目立ちそうですね・・・。

subaru6そしてこちらも追加でご依頼頂いた、インプレッサXVに取り付け予定のフロントグリルです。既存のインプレッサスポーツのフロントグリルがXVにそのままつくらしいとの事で新たに入手されたようです。

subaru7 こちらはボディ同色の「タンジェリントオレンジ・パール」(カラーコード:G2U)で本塗り完了です。内装部品で塗っているオレンジとは違うオレンジです。ソリッドカラーに見えますがパールが入っていますね。中央は艶消しのグレーメタリックでそれはそのまま残します。subaru8これは上のグリルに装着されるメッキモールで、ただメッキに直接色を塗っても簡単に剥がれてしまうのでこれだけは別の方法で下地処理を行っています。

インプレッサスポーツのフロントグリルは今までの何度か塗装例がありますが、今までは半艶黒または艶消しの黒といったブラックアウト化ばかりでしたので今回のようなボディ同色は初めてです。鮮やかな色ですからこれはちょっと面白そうですよね。

それでは完成しましたらまた紹介しますね。もう少々お待ち下さいませ!

BRZ/インプレッサ/プレオ内装部品など 下準備

brz2 順番的には先日塗ったテールランプよりもこちらの方が先だったのですが、後から追加でご依頼頂いたミラーカバーとグリルもどうせなら一緒にという事で調整させて頂いております。もう少々お待ち下さいね。

画像は足付け処理中の作業で、そのままいつdめお塗装出来るようにセッティング準備もしておきます。

brz3 この画像は足付け処理まえの製品です。左側二個は透明なポリカーボネートに裏側からカーボン調の模様をプリントしています。近くで見るとこれがどうしてカーボン調に見えるのか不思議でなりません・・・。

一番右のパネルは左の二個とは違って「水圧転写」で作られた柄です。黒に塗ったベースに白っぽい模様の膜を被せ、最後にクリアーを塗ったって感じですかね。どちらも新品ですから今回の塗装を前提に購入された物だと思います。

brz4こちらはフロントグリルに付いていたメッキモール×2で、通常メッキ素材は塗装の密着性が非常に悪いので塗装するのは難しいですが、それ用の下地処理と材料を使えば通常の塗膜同様の密着性は得られます。特に今回のようなフロント周りの部品であれば飛び石被害は多いですからその効果は良く分かると思います。 飛び石傷が非常に多いバンパーやリップスポイラーなどは、塗膜の強度云々では無くそういった下地の不良が起因になっている事が殆どです。

今週中には本塗り出きる予定です。もう少々お待ち下さいませ!

スバルBRZ 内装パーツ 下地処理

brz4こちらはスバル系車種(インプレッサ・プレオ・そしてBRZ)で色々と御依頼頂いてる部品の一つで、こちらはBRZの助手席前面にある内装パネルですね。穴の開いている方はモニターパネルだと思います。

この二部品は元々は表面がザラザラとした「梨地」で、これを他の部品同様の艶々にする為に表面を平滑に処理します。

先日素地調整~2液ウレタンサフェーサー塗布まで済ませてあるのでこれを平滑に研ぎ出します。画像で黒く煤汚れているのは「ガイドコート」として表面に缶スプレーの黒を吹き付けてあるからです。研ぎ忘れ防止とラインの確認の為にですね。

brz3平面な部分は最初はダブルアクションサンダーで研ぎ出し、その後手研ぎで仕上げていきます。塗装の費用は比較的高額だと思いますが、それでもこういったエアーツールのお陰で安くは済んでいるのです。全て手作業だったら伝統工芸品みたいな金額になってしまいますからね。

brz5一旦は空研ぎで全て研ぎ終わったのですが、どうも良く見るとラインが歪んでいてみっともない状態になっています。まあこれは元々解っていたのでその分厚めにサフェーサーを塗っておいた訳ですから私のミスですね。 という事で改めて#600の耐水ペーパーで水研ぎしてラインを整え、#800→#1000で表面を均します。

空研ぎの利点は水を使わないのとペーパー傷が均一で安定している事ですが、微妙なライン出しはやはり堅い当て板を使って水研ぎをするのが確実ですかね。コストも安いですし(耐水ペーパーの方が安いのです)。

カングーのミラーカバーなど サフェ入れ

kangoo1 カングーのミラーカバーは順番的にまだ先になるのですが(大物のベンツのカバーがありますので・・・)、他にサフェーサーを入れる作業があるのでこういった物は一緒に作業してしまいます。小物塗装だけで仕事が成立たせるには効率良く動かないと、ですね。

傷の具合としては、そこだけ綺麗に塗膜が削れているような状態で、もしかして普通の方が見たらパテで埋め込みたくなるのかも知れませんがそんな事をする塗装屋は居ませんかね。樹脂(プラスチック)パーツでパテを使うケースと言うのは実はそんなに無いんですよ。

kangoo2 樹脂パーツに限らず、傷は埋めるものでは無く「削り落とすもの」が一般的な修理方法です。よく自動車のボディにイタズラで線状の傷を付けられたりしていますが、あれも同じくパテなんて使う事はありません。私的な見解ですが、そんな直し方している所はちょっとマズイですよ・・・。

という事で、傷の部分は#180で削り落としながらラインを整え、#240→#320→#400と均します。サフェーサーを塗るだけなら#240で終わりで構わないのですが、サフェを部分的に塗る場合には「足付け」の為と上塗りに影響が無い番手までにしておく必要があるのです。

kangoo3で、待ち構えていた他の部品と一緒にサフェーサーを塗る準備をします。

左の二個はSUBARU BRZの内装部品で、真ん中の黒いのはNIKONのカメラフードです。そして一番右がミラーカバーですね。

レンズフードは素材はアルミなのでプライマーは他の樹脂パーツとは違います。改めて説明しますと、プライマーは素材によって変えますが、サフェーサーは「塗膜厚の充填」がその役目ですから大事なのは「プライマー」の方なのです。よく自家塗装の説明などで、サフェーサーの使用用途に「密着性の為に」と紹介されていたりしますが厳密にはそれは間違いです。例えば塗装済みのミラーカバーで、傷が無く下地の旧塗膜に問題が無ければ足付け処理だけで塗装は可能です。サフェーサーは塗らなくても剥がれてきたりはしません。大事なのは「プライマー」の方で、これは素材によって色々と種類があるので用途によって使い分ければOKです。

kangoo4 BRZの内装部品は梨地の平滑化とラインの修正ですので結構タップリ塗ります。どの道後で殆ど削り落としてしまいますしね。

kangoo5NIKONのレンズフードとカングーのミラーカバーは旧塗膜の膜圧分+αで良いのでそんなにタップリぬる必要はありません。そもそもサフェーサーはコート毎の膜厚は上塗り塗料に比べて固形分が多いので4コート程度で十分な膜厚になります。ただしこちらも半分程度は研ぎ落としてしまいますかね。

サフェーサーは「シール性」や「充填性」が重要視されますが、作業者にとっては「研ぐ」もセットで考えなくてはならないので「切削性」も製品選びの要になってきます。以前は良いサフェーサーが無いのでエポキシ系を使っていた時期もありましたが、今使っているSTANDOXのシステムフィラーはそれらが全て満たされているのでかなり満足しています。下地塗料は上塗りと揃えなければならない訳では無いので、エッジマッピングなどで困っている塗装屋さんにはお勧めですかね。ただしお値段は国産に比べるとやはり高いかも知れませんが・・・。

SUBARU BRZ 内装パーツ 下地処理

brz 先ほどのNIKONレンズフードと並行して作業しています。こちらはBRZの内装部品で、表面はザラザラとした「梨地」になっているのでサフェーサーで平滑な下地を造る必要があります。

ただ画像を見て頂いても判る通り、処理するのは梨地だけではなく製品自体の歪みも取る必要がありますかね。梨地の場合なら気付かない表面の凸凹も艶が出てしまうとはっきりと判るので下地の段階で処理しておきます。

brz1全体的に#120→#180とダブルアクションサンダーで削ったら#240で手研ぎ、最後にシリコンオフ+スコッチで毛羽立ちを抑えておきます。

こちらもサフェーサーの塗布はまだ行わず、塗る準備までで止めておきます。もう一点サフェーサーを塗りた製品があるので、全部まとめて効率良く作業をしたいのです。もう少々お待ちくださいませ!