トヨタTE47室内レンズ等 下準備

先日お預かりしておりましたトヨタTE47トレノGT用の室内ルームランプと、ナンバー灯カバーレンズ3点です。

ご依頼内容はクリアー塗装によるリフレッシュで、ただそれだけに汚れが残っているとそれがそのまま封入されてしまいますから、

まずは全体を#800相当の布状研磨副資材で研磨し、ウォッシュコンパウンドとナイロンブラシで表面を一皮剥くようにします。

ただルームランプカバーは黄ばみが酷く、削っても削っても染みのように残ってしまうので、徐々に番手を下げていき(粗くして)、#320→#400→#500で研磨しました。

さらに重曹を使ったウェットブラストも行います。

今回は裏側にもクリアーを塗るのですが、内側やレンズカット加工のような模様になっている箇所はペーパーで研磨するのが難しく、その点で粒子状の研磨材(今回の場合は重曹)を投射して被加工物に衝突させ、表面の研削行えるウェットブラストはとても有効です。

完全とは言えませんが、ルームランプカバーもかなり黄ばみは取れたと思います。

この後まずは裏側にクリアーを塗り、一旦完全硬化させた後に表側のクリアー塗装を行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

トヨタTE47室内レンズ等塗装承ってます

先日到着しておりましたトヨタTE47トレノGT用の室内ルームランプと、ナンバー灯カバーレンズ3点です。こちらのオーナー様からは以前にも同じ部品の塗装をご依頼頂いておりまして、今回新たな部品を入手出来たようで再びご依頼頂きました。この度もご贔屓頂きありがとうございます!

ご依頼内容は前回と同じで、

現状経年で劣化してしまった透過性パーツに、クリアーを塗って美観を取り戻す、といった内容となります。

かなり古い物ですので(恐らくは50年くらいかと…)、傷に汚れが染み込んで簡単には取れないような状態になっていますから、

前回と同じくウェットブラストを行って、全体的に一皮剝くようにしてからクリアーを塗装するようにします。裏表一緒には塗れないので二回に別けての塗装ですね。

参考までに以前の完成画像も紹介します。

素材自体に黄ばみが出てしまっている物は仕方がないのですが、

汚れと小傷が無くなった事で、元の状態からは比べ物にならないくらい透明感が復活しているかと思います。

室内灯カバーもウェットブラストを行っていますが、

こちらは透明では無く、元々白濁りさせた樹脂になっているようです。光が分散して柔らかくする為ですね。クリアーは今回もクリスタルクリアーへの変更で承っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

TE47トレノライトカバー&ウィンカーレンズ塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたTE47トレノのライトカバーと、フロントウィンカーレンズの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

裏と表の全体に細かい傷があって、前回ご依頼頂いた時よりも状態は芳しく無く、

 

ですのでライトカバーは裏側を二回塗る事で対応しました。

画像だと判り難いのですが、元の状態を知っているとかなり良くなったように見えるかと思います。

ウィンカーレンズは元々新品だったので、いつも通り表面を軽く研磨したのみとなります。

こちらも最初の状態も紹介します。

新品ではあるのですが当時の成型技術が余り良くない為か少し曇った状態でしたが、

今回のクリアー塗装で新車時以上の仕上がりに、また耐久性も向上したかと思います(アクリルポリウレタン塗料は耐候性が良いので、アクリル樹脂のそのままの状態より紫外線に強く長持ちすると思います)。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

穴の内側は、深い傷にネジから発生した錆が染み込んだようになっていましたが、

母材を痛めないようにしつつ入り組んだ箇所を研磨出来るウェットブラストで綺麗に取り除きました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難うございました!

TE47ライトカバー 本塗り

先日裏側を塗っていたトヨタTE47トレノのヘッドライトカバーです。

裏側はクリアーが塗装されたので透明になっていますが、表面は足付け処理がされているので白く曇って見えています。

着色する場合は色や濃さが見えるよう透明なフィルムを使いますが、今回はクリアーだけなので通常通り養生紙を使ってマスキングをします。

よく脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばします。

全体にプラスチックプライマーを塗布します。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。大変お待たせしました!

クリアーは2回(2コート)、1コート目を塗ってからは15分程の乾燥時間(フラッシュオフタイム)をおいてから2コート目を塗っています。

2回目のクリアー塗装直後、フチのマスキングを剥がしておきます。フチに溜まったクリアーがそのまま固まると剃刀みたいに尖ってしまうからですね(塗装屋さんならこれは良く判るかと…)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めてご連絡を差し上げますどうぞもう少々お待ちくださいませ!

TE47トレノライトカバー&ウィンカーレンズ 本塗り

先日お預かりしておりましたトヨタTE47の純正ライトカバーです。

古い物なので、フチには接着剤が固着していたり、ねじ止め周りに錆の色が移っていたりします。

今回は前回と同様「裏表面をクリアー仕上げ」といった内容になる為、こういった汚れ等をしっかりと除去する必要がありますが、入り組んだ箇所なのでペーパーでの作業は難しく、またヒビが入った箇所に汚れが染み込んでしまっていたりするので、

前回と同様、ウェットブラストを使って研磨(切削)する事にしました。

使用するメディアは重曹なので対象物への当たりは柔らかく、ただし切削能力は低い為、施工するのは部分的に留めておきます。

またカバー全体には無数の傷がある為、

#500~#800で研摩し、

さらにスコッチとウォッシュコンパウンド、#1500の水研ぎで表面を均しておきます。

ライトカバーは最初に裏側から塗る為、表面をマスキングします。また追加でご依頼頂いたフロントウィンカーレンズも同時に行います。

よく脱脂清掃し、エアーブローを行って、

プラスチックプライマーを塗布します。

凹んだネジ回りはプライマーも入り難い為、全方向からしっかり塗り込むようにします(ただしプラスチックプライマーの厚塗りはトラブルが起こる為、ガンは口径小さめの0.6mmを使用しています)。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

ライトカバーは後日表側の本塗りを行います。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

 この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!