メルセデスベンツW124ヘッドカバー 本塗り

先日お預りしておりましたメルセデスベンツW124のヘッドカバーとプラグカバーです。

 ブラスト専門店にてサンドブラスト処理を行ってもらい、腐食を根こそぎ削り落として貰いました。

 その後シンナーで洗い流すようにして脱脂清掃を行い、

 まずは裏側全体に浸透型エポキシプライマーを塗布します。

入り組んだ個所の奥や裏はスプレーでは届かない為、筆で塗り込んでいきます。

 フィンの谷部分も全て筆指ししておきます。

 溝も全て塗りました。

 その後一旦60℃40分くらい熱を掛けて塗膜を硬化させ、

 裏側からマスキングをし、続けて表面の塗装となります。

 同じように全体にエポキシプライマーを塗布します。

 ヘッドカバーは未使用品ですが、やはりと言うかささくれた個所が多いです。

 こういった個所もスプレーでは奥まで入らないので、

 虱潰しに筆指しをしていきます。

 奥まで染み込ませました。

 再び熱を掛け、

 結晶塗装用の塗料(リンター)を塗布します。こちらは鮮やかな赤です。

 時間差で「濃い目のグレー」を塗布します。

 再び熱を掛けます。少量のエネルギーで済むよう、網棚の下に反射フィルムを貼った板を敷いてます(かなり有効です)。

 120℃で30分くらい熱を掛け、結晶目が出た状態です。大変お待たせしました!

グレーはかなり黒寄りで、以前施工したレパードのエンジンパーツの結晶塗装を参考にしています。

この後は恒温器でもう一度120℃20分程熱を掛け、オイルフィラーキャップ取り付け口を研磨し、プラグカバー装着部の当たり面に元々着いていたスポンジモールを取り付けておきます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

メルセデスベンツM103ヘッドカバー結晶塗装承ってます

先日到着しておりましたメルセデスベンツM103 BRABUSエンジンヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は結晶塗装の鮮やかな赤で、以前の施工例がありますのでそちらを紹介しますね。

この画像だと暗い赤に見えますが、他の画像を見て頂けると鮮やかなのが判ると思います。

尚こちらではフィン部を研磨して光らせていますが、今回はこれを行いません。赤に塗ったそのままの仕上りとなります。

 今回のヘッドカバーの中央にはBRABUSの凹み状の文字がありますが(恐らく3.6L仕様かと)、現状塗装がタップリ塗られているせいか、文字の上の方は輪郭が見えなくなっています。

 他の場所を見ると腐食して浸食された跡が見受けられますので、いつものようにブラスト専門店にて全体を処理して貰い、耐食性の高い浸透型エポキシプライマーを使って重防錆仕様とします。

キャップを閉めた跡が無いので、塗装後は未使用なのが判ります。それにしても男前なマスキングで・・・。

裏側にはバッフルプレートが着いていますが、こちらは既に取り外しておきました。ネジが仮止めみたいな状態だったので、そのまま使わなくて良かったと思います。塗装後には耐熱液体ガスケットを塗って締めておきます。また浸透型エポキシプライマーは裏側にも塗装を行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

メルセデスベンツW124ヘッドカバー 結晶塗装承ってます

 先日到着しておりました、メルセデスベンツW124のヘッドカバーとプラグカバーです。こちらのオーナー様は以前も同型のヘッドカバーをご依頼頂きまして、今回は少し違う内容で新たにご依頼を頂きました。この度もご贔屓頂き誠に有難う御座います!

 ご依頼内容はヘッドカバーを前回と同じような「鮮やかな赤」の結晶塗装に、プラグカバーは「かなり濃い目のグレー」で承っております。

 ちなみに今回のヘッドカバーは新品を多少加工した物のようで、至る所でバリをサンダーで削った跡が見受けられます。また平面はバフ掛けをしたような所も見られます。

 オイルシールも圧入された跡がありません。

 裏側もバッフルプレートを取り付けられた跡がありません。

いつもは裏側にも腐食が見られますが、現状はとても綺麗です。

 ただ元々塗られているプライマーは非常に薄く、しっかりと塗られていない所もあるので、今回は裏側も含め、直圧サンドブラスト&浸透型エポキシプライマーを塗った重防錆仕様で承っています。

 プラグカバーは既に腐食が発生し、一部は膨れて来ています。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座います!

メルセデスベンツW124ヘッドカバー結晶塗装 完成

 大変お待たせしました!メルセデスベンツW124のヘッドカバー、結晶塗装の赤で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は黒に塗装されていて、一見すると腐食も隠れて綺麗に見えるのですが、

塗られている塗装が普通の黒(半艶)だった為、腐食の浸食痕がそのまま見える状態でした。恐らくは腐食を目立たなくする為に色だけ塗られたのだと思われます。

既存の塗膜と腐食はいつものサンドブラスト屋さんにて強力な直圧ブラストで処理をして頂き、

腐食の再発を防止する為に耐蝕性の高い浸透型エポキシプライマーを使用し、

結晶塗装で仕上げています。

この画像だと赤が暗く見えますが、

 実物は鮮やかな赤に見えますのでご安心下さいませ。

 凸状になったフィン部は研磨して光らせた後にクリアーを筆で塗ってあります。

結晶目を近くで見るとこんな感じになっています。

 また今回は色の比較の為に屋外でも撮影してみました。

こちらはいつも作業前の状態を撮影する場所(ベランダ)で、実際にご依頼頂いた方だと判ると思うのですが、赤の結晶塗装は画像で見るよりも実物の方が色味が濃くて鮮やかに感じられると思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

メルセデスW124ヘッドカバー結晶塗装 凸部研磨

先日本塗りを終えていたW124のエンジンヘッドカバーです。

その後二度目の焼き付けを行い、凸状になったフィン部分を研磨して光らせます。

最初は#80から始めて120→180→240→320→400までを空研ぎペーパーで行い、その後布状の研磨副資材(アシレックス)の#320相当(スカイ)→#800塗装(レモン)でさらに輝かせます。念の為ですが水もコンパウンドも使いません(と言うか汚れるので使えません)。

金属素地が露出したままだと激しく酸化し易い為、最後にクリアー(普通の2液ウレタン)を筆で塗って腐食の進行を遅らせるようにします。

さらにこの後、今度は普通に熱を入れて(60℃40分程)クリアーを硬化させたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!