建築塗装

factory_18 本日は午前中にお墓参りに行き、昼から壁面の作業に入ります。いやはや大変な一日でしたが・・・。

factory_19壁は12ミリの構造用合板の上に5ミリのベニヤ板を貼り付けた17ミリ厚になっています。と言うのも元々この工場は一時期荷物の保管倉庫として利用されていたらしく、床全面にこの板が敷き詰められていたのです。

工場の賃貸については「現状渡し」が条件でしたからまずそれを撤去しなければならなかったのですが、幸いにしてそれをそのまま壁に利用してしまおう!と言う事で一石二鳥となったのです。いや撤去するだけでも結構大変な作業だったんですけどね・・・。ただ大量のベニヤ板を廃棄する方が大変でしたから良い使い道があって本当によかったです。

壁には垂木で骨組みを簡単に造り、そこにこの合板をネジで固定していきます。蛍光灯は埋め込み式なので、壁は65ミリ、上の斜めの蛍光灯は330ミリの深さを確保する必要があるのです。富士型の蛍光灯ならこんな手間は必要無かったのですがやはりツライチの方が格好良いですからね。

そして大変だったのが昨日塗っておいたパテの研ぎ作業で、これは木材専用の砥の粉?のような物ですからいつものポリパテのような堅さは無いのですが、それにしても勢い余ってパネル全面に塗ってしまいましたからこれを研ぐ作業は本当に大変でした。これだけで3キロは痩せたのではないでしょうか(と言ってもこれは水分が出ただけで血がドロドロになる悪い傾向らしいですが)。

factory_22そして本塗り開始です。使った塗料は外壁用の水性塗料で、いつもならば「艶消し白」を選ぶところですが今回は「艶有り白」をチョイスしました。って言うかエマルジョン(水性)で艶有りなんてあったんですか?!

factory_20まずは多少希釈率を高くして下塗りを行います。マニュアルはありませんが多分普通はこうやる筈です。私が通っていた職業訓練学校では「自動車塗装科」と言いつつ教えてくれていた先生が建築塗装出身だった為かそちら方面も色々と教えてくれました。でなければ自動車塗装屋なのに「エマルジョン」「フタル酸「メラミン」とかは普通知りませんからね。自宅から立川まで通うのは結構大変でしたが(片道1時間50分!)今思えば良い経験が出来たと思います。

factory_21そして二度塗り目が完了です。下がちゃんと隠蔽して綺麗な城になりましたよね。パネル同士の継ぎ目もパテ処理のお陰で目立たなくなりました。っていうか「艶有り」の筈なんですが案の定艶は余り出ていないです(苦笑)。まあそんな所だとは思っていましたが・・・。

ちなみにこの状態だと天井がありませんがここには細かい目の二次フィルターとそれを固定するネットで装着されるので問題ありません。その前にはもう少し目の粗い1次フィルターがあり、巨大なファンでそれらのフィルターに強制的に空気を送り込む事によってブース内はクリーンなエアーで充満されるのです。そして汚れたエアーは明日搬入されるちょっと特殊な排気装置で排出され、これはフィルターレスでもかなりクリーンな状態にして大気に排出される(らしい)のです。これは本当に楽しみですね。

壁については実はまだ完成では無いのですが、とりあえずこの部分が塗られていないと蛍光灯が装着出来ないので先に塗ってしまいました。この後は床も塗らないと駄目ですし、こちら側の壁も設置しなければなりませんからまだまだ先は長いです。

そしてブースの作業が全部が終わったら今度はブース以外の壁と床も塗りますから、見た目のメージは全然違う物になると思います。心が汚れている分、せめて周りを明るくして誤魔化さないとならないですからね(笑)。

と言う事で、とにかく一日でも早く普通に仕事が出来る環境にまで持って行きたいと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!