マスキングシートを届けついでに

gun (1 - 1) 昨日の休日に予定が空いたので、以前こちらで紹介した「雪の結晶模様のマスキングシート」を、アートトイペインターのGUNさん宅に届けに行って来ました。GUNさん家の場所はいつもの通勤路の途中みたいな所にあるので、私の自宅からもそう遠く無いんですよね。

画像はその道中のいつもの多摩川で、向こうに見えるのは首都高羽田線、大師橋ジャンクション付近です。

gun (1 - 1)-2そしてGUNさん宅に到着です。おおお!?って。これは以前どこかで見た光景なような気が・・・!

実は以前デイリーポータルZなるサイトでGUNさんの事が紹介されていて、そこでこの棚に並んでいるフィギアの数々を見ていたんですよね。初めてその記事を見た時は随分と面白い事をやっている人が居るんだなと思いましたが、まさか実際にそこに行く事になるとは!(しかもこんなに家が近かったって。笑)。

gun (1 - 7) GUNさんはこういったフィギアなどを趣味で塗装していて(!?)、こちらのカスタムヴィンセントなどはなんと2015 Designer Toy Award の Custom of the Yearのファイナリストの6作品にも選ばれたらしいです。クオリティ半端無いですよ・・・。

gun (1 - 1)-3 翼に関してはワイヤーフレーム&FRPの造形で、全体をカーボン柄の水圧転写で仕上げ、細部に塗装を施してあります。パッと見ただけでも一体どこまで時間を掛けているんだか・・・と、もはや狂っているとしか思えません。

詳しい作業工程はこちらのページから見れますので宜しければどうぞ!

gun (1 - 1)-5 自宅にはこんな感じで本格的な塗装ブースがあったりして(業務用で言う調色ブースです)、自動車補修用のウレタン系塗料は勿論、見た事も無い特種な塗料も色々置いてあって凄く面白いです。って言うか、温度設定が出来る乾燥炉があるって意味が判りませんよ・・・。

gun (1 - 1)-5ちなみにGUNさんの本業はデザインやら企画開発やらで、職場で使っている機材とは別に自分の趣味用で(業務用の)溶剤プリンターなどが置いてあったりします。画像だと上手く纏まっているのでサイズ感が判り難いですが、見た事も無いくらい巨大なプリンターです。もはや自宅なのか仕事場なのか判らない状態です(笑)。

gun (1 - 1)-7 ちなみにこういった塗装済みのフィギアはGUNさんの通販用サイト?からも買えますし、2月に開催されるワンダーフェスタにも参加出店されるらしいので、興味のある方は是非ゲットして見て下さい。塗装屋の視点から見るとこの値段は安過ぎますよ!

gun (1 - 1)-8と言う訳で再びいつもの通勤路に戻っての帰宅です。すっかり長居してしまいました(すいません・・・)。

川を渡れば毎日通っている通勤路なので、まるで仕事を終えて帰るような気分になったのは気のせいでしょうか(苦笑)。

そうだ、小物塗装屋になろう(仮)⑨

factory_18前回は工場となる物件探しとか借りる時に必要な費用などを紹介しましたが、今回は小物の塗装に必要な設備やらその費用を紹介しようと思います。

上の画像は今の物件に入居して来たばかりの時で、この時で既に小物の塗装屋としては4年が経過していました。なので引越し中も既にご依頼を待って頂いている方が多くいらっしゃいまして、とにかく一日も早く塗装の仕事が出来るようにと結構大変な時だったと思います。

factory_17塗装の仕事に一番重要なのはクリーンなエアーで、以前間借りしていた工場ではそれがすこぶる良かったですから、私も今の工場ではそれを倣ってオイルフリーのコンプレッサーを入れる事にしました。右の四角いのがそのコンプレッサーで、エアーの水分を除去するドライヤーも内蔵されています。

左側で業者さんが梱包の木枠を解いているのが確か200リッターのエアータンクで、どちらもスプレーガンと同じIWATA社の物です。

factory-47その他エアーを繋ぐ配管やエアー内のゴミを取り除くフィルターが必要で、小物の塗装でもエアー関係には100万円くらいは必要になるかと思います。まあでもコンプレッサーは中古でも良いと思いますけどね。

factory_23 そして塗装を行う場所である「塗装ブース」ですが、これについてはピンきりで、大体300万~1000万円くらいと性能によって色々な種類があります。

当工場の場合は天井高が低かったので市販品の塗装ブースを入れる事は出来ず、上の画像の排気装置のみを購入して、後は自力でブースを作ると言う少し変則的な方法で行っています。

ちなみにこの排気装置は塗料溶剤の浄化装置も兼ねていて優れものではあるのですが、それだけにこれだけで安い塗装ブースが買える程の金額はしたりします。まあでもこれのお陰で都内の住宅地でも塗装の仕事が出来ているんですけどね。

factory_24塗装ブースを自作するのは実は二回目で、そもそも勤めていたディーラーでも在籍中に本ブースを4基導入すると言う光景を見ていましたから大体の構造は判っていて、作業自体は難しいと言う事ではありませんでした。機会があれば塗装ブースの作り方みたいなのも紹介したいと思います。

domaちなみにまともに買うと高いのがこういった蛍光灯ユニットなどの設備備品で、ただ工場移転の計画は1年前から始めていましたから、ネットオークションなどで出品されている在庫品などを見つけては買い集めて少しずつ溜め込んでいました。

factory-45と言う訳でこんな感じで塗装ブースが完成です。手作りと言っても給気系は本ブースと同じく1次フィルターと2次フィルター(天井フィルター)を通っていて、強制的にクリーンなエアーを供給出来るようになっています。天井がほぼ全面フィルターですからね。

本当は床から排気してくれるのが理想ですが、さすがにコンクリートの床を掘るまでには至りませんでした。出来るならばその方が間違いは無いです。

electric1 給排気のファンはインバーターで制御調整が可能で、これのお陰でブース内の気圧を一定に保てるようになっています。友人が機械制御の仕事をしているので本当に助かりました・・・。

と言う訳で、自分の工賃分を入れてしまうとアレですが、塗装ブース関係は先ほどの排気浄化装置を入れても大体500万円くらいで済んだと思います。まあでも普通ここまでのお金を掛けるなら本ブース買った方が早いですけどね。自分は他の事が出来ますし。天井高が4メートルあれば普通に買っていたと思います(ここは3.5mしか無かったのです)。

standox_4塗料に関してもピンキリで、外資系の塗料はまともに買うと300万円くらいはすると思いますが、私の場合は元々DUPONTを使っているところに今のSTANDOXに入れ替えるキャンペーンみたいなのがあったので、そのお陰で非常に安く揃える事が出来ました。

一般的には200万円くらいあればある程度の物は揃うと思いますし、またはミキシングマシーン(上記の棚)を中古で見つける事が出来ればもっと費用は抑えられると思います。私の場合はDUPONTの時も新品でしたが、これのハーフサイズにして費用を抑えていました。

factory-140その他エアーツールやらハンドツールなど、一から揃えるとあっという間に200万円くらいにはなってしまいますが、こういうのは徐々に増やしていけば良いのでとりあえず必要最低限の物から始めていけば良いと思います。エアーツールも昔に比べれば全然安くなりましたしね。

私が小物の塗装をする上で良かった事は、自動車塗装屋だった頃にある程度の塗料材料や工具(特にエアーツール)などが揃っていた事で、そのお陰でスムーズに小物の塗装に移行できたと思います。

またその後、知人の工場に「間借り」と言う形で塗装に必要な設備を使わせて貰えた事も大きいです。その間にお客様も増えましたし、都からお金を借りる事も出来ましたので。いきなり開業してお金を借りて設備を整える!と言うのは保険仕事の無い小物の塗装ではさすがに厳しかったと思います。

と言う感じで、工場物件を借りるのに200万円くらい、設備を整えるのに800万円程度、合計1000万円くらいあればいきなりでも塗装工場をオープン出来ると言う訳です。高級外車を買うくらいのお金で自分の工場が持てるなら決して高くは無いですよね。どうせなら土地を買って自宅兼塗装工場を建ててしまう!と言うのもアリだと思いますし(私も最後はそれで行こうと企んでいます。笑)。

今度機会があれば塗装ブースの作り方を紹介しようと思います。基本的な構造はそのままに、サイズだけを小さくすれば自家塗装でもゴミの付かない環境が作れるかと思いますので。肝は排気では無く給気なんですよ!と。

マスキング レーザーカット

laserここで時々登場するレーザー加工機ですが、分類としては「炭酸ガスレーザー」(またはCO2レーザー)と呼ばれる物で、裏の蓋を開けるとこんな感じで長いガラス管があったりします。主にアクリル板やMDF板などをカットする事が出来て、イメージとしてはビームライフルをそのまま小さくしたような感じでしょうか(と言ってもこれは金属が切れる程の威力は全くありませんが・・・)。

laser1 レーザー加工機の大まかな構造としては、先ほどの長いガラス管の中でエネルギーを増幅させ?、出てきたレーザー光を、各部に設置された鏡(のような物)で屈折させて対象物まで届かせると言う仕組みです。望遠鏡を扱う方ならイメージが湧き易いと思うのですが、その他としては、ルパン三世とマモーが対決した時に使った斬鉄剣の破片みたいな感じですかね(むしろ判りませんか・・・)。

laser3 レーザーの出力は0%~100%まで調整可能で、またモーターの速度を変える事によって作業スピードを早めたり分厚いものをカットしたりも出来ます。試してみた事はありませんがアクリル板なら1センチまで切れるらしく、繰り返しせばもっと厚いのもいけると思います。

上の画像はテストカットの為に普通のコピー用紙をカットしている物で、データさえあれば細かい切り絵なんかもこんな感じで簡単に作れたりします。名刺やら年賀状を作ったりするのにも使えますよね。

laser4今回試しているのは小さな雪の結晶模様をマスキングテープで沢山作る!と言う事で、 前回試した時に既に上手くいっていますが、今回は新たに本番用のデータを使ってのカットと、また前回は下にタイルを敷いてレーザーカットしましたが、今回はタイル無しで直接カットが出来るかも試してみました。

laser5レーザー出力の微調整では限界がありましたが、改めて焦点距離をピッタリ合わせる事によって、紙は切らずに上に貼ったマスキングテープだけをカットする!という事が出来ました。カッティングプロッターなら普通の事なんですが、レーザーでもこれが出来るとは思いませんでしたよ。いやはや本当に凄い機械です。

laser6 これでサイズは直径10ミリくらいで、ここまで線が細くなると台紙から剥がす時に型崩れの心配がありますが、今回使った台紙は非常に塩梅が良く、余分なところのカス取りも、また形も全く崩れずに簡単にこれだけを剥がす事が出来ます。と言ってもその台紙は単にクロネコヤマトの伝票を剥がした後に要らなくなる物を再利用しているだけなのですが(笑)。

laser7と言う訳でちょっと試しに貼ってみました。線が細いので、曲面でも良い感じに馴染んでいる模様です。これなら使えそうですね。

ちなみに私の場合、カッティングプロッターでは無理な小さいサイズはドライプリンターを使ってデカールを作り、ベースコートの上にそれを貼ってクリアーを塗るといった方法を行っていますが、今回のこれが想像以上に上手くいったので今度私の仕事にも応用してみようと思います。

こんな感じで、違う分野の塗装から新たな発見みたいなのが生まれるのは凄く面白いですよね。一体どういう物が出来るのかも凄く楽しみです!

PRO_Fitエンブレムエントリー有難うございます

trek (1 - 1)先日よりエントリー受付を開始している”PRO_Fitオリジナルカーボンエンブレム”はお陰様でご好評頂いておりまして、この場を借りてお礼申し上げます。いつも当サイトにご訪問頂き有難うございます!

ちなみに先日紹介したエンブレム以外で「ボツ品」のゴールドが一枚あったので、ちょっと試しに私の自転車に貼ってみました。

さすがキャンディーカラーと言うか、遠目で見てもかなり目立ってます。

trek (1 - 1)-2左側は以前試しに作ったゴールドプリントのエンブレムで、右が今回配布する中に入っているキャンディーイエロー(ゴールド)のエンブレムです。存在感が全然違いますよね。

ちなみに左側のエンブレムは曲面タイプなのでフレームにフィットしていますが、右側のエンブレムは平面タイプなので上下で隙間が出来てしまっています。自分の自転車にこれを貼るのにこれが気に入らなかったので、その後曲面形状のカーボン板を自作する事になったんですよね。今思うとなんて余計な事を、と(苦笑)。

エントリー受付はもう少し続けますので、ご希望の方はこの機会に是非どうぞ!→第四期PRO_Fitオリジナルカーボンエンブレムエントリー

それにしても皆さん、本当にフェイスブックが嫌いなんですね(笑)