スマートキー用トヨタエンブレム 増産

key34こちらは塗装の仕事でご依頼頂いている、トヨタのスマートキーカバーに埋め込む極小エンブレムバッジです。奥の物が元々着いていた物で、新たに入手した手前の物をブラックメッキ調に塗装してキーケースに埋め込み、さらに透明レジンで琥珀のように固めてしまおう!と言う作戦ご依頼です。

ただ作業をした時の事をイメージしてみると、どうやっても透明レジンを注いだ時に中に気泡が混入してしまい、かといって既に塗装した物を塗装したカバーに埋め込んでいる訳なので、もう取り返しが効かない・・・と言うような地獄絵図が頭の中に出来上がってしまいまして(苦)。

key43 と言う感じで、もう失敗する事が前提になってしまっているので、まずは複製品を使って練習&改善方法を模索する事にしました。最近流行りのシリコーン型です。

key44 もっと早く気づいていれば色見本用の車を作る時に一緒に出来ていたのですが、まあお陰で型造りの作業は随分と慣れました(笑)。

key45シリコーンが固まって台座から外した状態です。

key46 さすが買って開けたばかりのシリコン樹脂と言う事で、非常に流動性が良く細部まで気泡も入らず綺麗に型が取れました。

っていうかあれから色々と調べていたら、どうやら古くなって固くなったシリコーン樹脂に入れる専用シンナーと言うのがあるみたいですね。

key47 と言う訳で車型の色見本と一緒に複製作業に勤しんでいます(勿論仕事の合間にです)。

key48 食み出た分は研ぐのが面倒なので、上にクリアーファイル(ポリプロピレン樹脂)の切れ端を置いておきます。

key49さらにその上に重しを置いて余分を減らすようにします。

key50 そしてジャジャーン!と、複製品の出来上がりです。

key51 取り敢えず5個作製しました。

回りに付いたバリは裏側を平らに削っていれば勝手に取れてくれます。

key52 良かったのは元の金属製の物と違って樹脂なら簡単に削って薄く出来る事で、これならカバーのツラよりも確実に低く出来るのでしっかり樹脂の中に固める事が出来そうです。key53ついでに、なんてやっている内に色見本用の車の方も大量に出来てしまいました。これなら取り敢えずはシリコーン型を増産しなくてもやっていけそうですね。