液晶モニター&リモコンスイッチ 下準備

 先日ロゴデータとデカールを作製しておいた、車載モニターのカバーパネルとリモコンスイッチ2個です。

 表面のシボ模様はそのまま活かすので、ナイロンブラシとシリコンオフで細部を清掃、#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)を使って足付け処理を行います。

 格子の裏側には布が貼ってあったりするので、今回は下地処理を余り派手には行わず、脱脂に重点を置いて細部は密着剤を併用するようにします。

 また一部に亀裂があったので、

 構造用エポキシ接着剤(3Mオフホワイト)を使って固定しておきました。

 固まった後に軽くペーパーで研磨しておきます。

またその他ピックツールで抉ったような個所もあったので、そちらはパテを詰めて目立たないようにしておきます。

 脱脂清掃後、工場の二階に移動してマスキング作業を行います(画像の順番が違いますがイメージし易いようにしていますので気にされなくて大丈夫です)。

 こういったシールも残すよう承っておりますので、

 サイズを計測してIllustratorでデータを作製し、カッティングプロッターを使ってマスキングシートを切り出します。

 先にマスキングテープを貼ってから余分をカッターでカットと言う方法もありますが、溝がしっかりしていないと難しいのと、フリーハンドだと角のアールが綺麗に切れないので、時間があれば今回のような方法の方が綺麗に出来ます。何より被塗物に傷を付ける危険が無いので安心です。

 多少長さが違っても二枚を重ねたりすれば良いのでそんなに手間ではありません。

 この辺りの金属部分もマスキングで承っています。金具部分のカバーにも一部欠けなどが見受けられますので、外そうとは試みたようですが割れる危険があるのでマスキングで、と言う流れになったのだと思います。貼れる隙間が狭いので1ミリ幅のマスキングテープなどを使っています。

 フリーハンドで綺麗な円を切り取るのは難しいですが、これも径を測ってデータを作り、機械に切って貰えれば簡単です。いずれAIが進化すれば J.A.R.V.I.S.みたいに声を掛けるだけで切り取ってくれる時代が来るのではと(まあ今でも十分過ぎる程助かっていますが)。

 と言う感じでマスキング作業が完了です。

また今回はこちらの「PUSH」のロゴの再現も承っておりますので(画像は作業前の物です)、

先日作成したデカールを使い(こちらも画像は先日の物です)、

透明なフィルムを貼って位置が判るよう目印をつけ、元々あったPUSHの文字の上にデカールを貼り付けます。さらに剥がれないよう、その上からも透明なフィルムを貼り付けます。

さらに裏側にも透明なフィルムを貼り、元位置が簡単に判る転写シートの完成です。

本塗り時にはPUSHのロゴが消えてしまいますが、これがあれば簡単に元の位置にデカールを貼り付けられると言う寸法です。先日作成したインプレッサ内装パネルの照度マークと同じ方法で、ノギスで測るよりも簡単&正確に出来ます。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アルファロメオヘッドカバー 色検証

 先日お預りしておりましたアルファロメオGT 2.0 JTSヘッドカバーの塗色を検証しました。

今回はヘッドカバーと一緒にPANTONEのカラーチップを添付して頂きまして、こちらの「187C」なる色は、フェラーリの赤(画像にあるロッソコルサ300)より茶色寄りの筈なのですが、実際の色見本と比べてみるとピンクに見えるくらい白い(淡い・明るい)感じです。

「???」な感じがしますが、この辺が印刷と塗装との違いでして、やはりと言うか実際に塗装した物と見比べてみないとこういった事は判らないものです。

画像は色見本帳から適当な赤を選んで並べた物で、どちらも同じソリッドカラーの赤ですが、右側が「鮮やかな赤」、左側が「落ち着いた赤」といった色味となります。

 先程と同じ様に、右側が鮮やかな赤で、左側が落ち着いた赤の色見本に分けてみました。

今回は左側の「青黒い赤」の中から選ぶような感じにします。

 尚、今回のパントンの色に近い色見本と言うのも見つかったのですが、ピンクが濁ったような色で、塗装として見ると全然綺麗ではありません。

また参考までに、アルファロメオの代表的な赤「ロッソアルファ」(カラーコード:130)とも見比べてみました。大分違いますよね・・・。

尚、今回のイメージとしては、「余り派手派手しくない反面、濁りは感じられないような落ち着いた赤」といった色にしようと考えておりますが、そういった事から考えるとフェラーリの赤でも悪くは無く、ただそれよりも多少なり青黒い色味と言う事で、

 こちらのホンダミラノレッド(カラーコード:R81)にしようと思います。

こちらは以前施工した日産L型ヘッドカバーにも採用した色で、一見派手に思われがちですが(オーナー様もそう感じられているかと思います)、フェラーリのロッソよりも落ち着いた色味で、今回御希望されるイメージに丁度良いのでは、と思った次第です。

またこちらのR81の配合データの色見本は4種類ありますので、その中から一番青黒い色(最下段milano red/BL.D)を採用しようと思います。

作業着手はまだかなり先になるかと思いますが、進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう暫くお待ちくださいませ!

ホンダシビックメッキエンブレム塗装承ってます

先日到着しておりましたホンダ純正シビック用メッキエンブレムです。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

こちらのオーナー様は以前同シビックのメッキモール一式を艶ありブラックでご依頼頂いた方で、今回はこちらをボディカラー同色の「ホワイトオーキッドパール」(カラーコード:NH788P)で承りました。

またメッキ素地に直接上塗りを行っても塗料は密着しませんので、前回と同様、メッキ素地用の下地処理を行ってからの塗装となります。

尚、前回ご依頼頂いたメッキモールを装着された画像も頂いておりますので、後日画像投稿&レビューのページでも紹介させて頂きたいと思います、。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度もご贔屓頂き有難う御座います!