レガシィテールランプ スモーク塗装承ってます

legacy68 こちらも無事到着しておりますレガシィのテールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

legacy69御依頼内容としては「全体を薄めと標準の中間」のスモーク塗装で、また「もし中間が難しいようでしたら、薄め寄りにしてください」との事も伺っておりまして、ちょっとした事ですがこういったニュアンスは最終的に迷った時の良い判断材料となりますので助かります。スモーク塗装は毎回の事ですが「後1コート塗るべきかここで止めておくべきか」と悩んでいるのでして・・・(このストレスが尋常ではありません・・・)。

またクリアーは「クリスタルクリアー」で承っております。先程紹介したBRZのテールランプも、塗装する前の状態とその後の質感の違いは全然違うと思いますから是非その辺りも気にしてみて頂ければと思います。塗装屋であれば「同じクリアーでもこんなに違うのか」と思うのが普通ですが良いクリアーはやはり誰が見ても美しく見えると思いますので。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

BRZテールランプスモーク塗装承ってます

brz45 紹介が遅れましたがこちらも先日無事到着しておりますちょっと珍しいBRZの社外品テールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

brz46オーナー様のご意向としては、

「ちょっとクリア過ぎて気に入らないため、スモーク塗装を施していただきたいと考えております。燈火部分がかなり特徴があるため、下手な塗り分けをせずに、あまり下品にならない薄めのスモーク塗装が良いと考えております。」

との事ですので、今回は「極薄目と薄めの中間」濃度のスモークで、またクリアーは「クリスタルクリアー」への変更で承っております。この「クリアー過ぎて」と言う事には、確かに私もこれを見た瞬間にそう思いまして、恐らくそれの理由は「プラスチックの質感」と「細部の仕上がり」が理由では無いかと思います。

brz47レンズ素材は普通のレンズ同「PMMA」(アクリル)ですが、どうもこの素材自体の質感が安っぽい感じがします。そもそもアクリル樹脂は重合体ですから製品によってのバラつきは確かにあると思います。これは測った訳では無いので何とも言えませんが、美観だけでは無く耐久性にも違いがあるように見受けられます。塗装で溶けるABS樹脂と大丈夫なABS樹脂があるのと一緒ですかね(前者は主にPC製品のパーツに多く、後者は自動車に使われている部品です)。

そして細部の仕上がりですが、テールレンズは防水の為にプラスチック同士を溶着(溶接)して付けられているのが主流で、ただ今回の製品はそこがモロに見えてしまっているのでちょっと安っぽく見えてしまうのだと思います。まあ細かい事を気にしてしまうとキリは無いのですが・・・。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

VWトゥアレグブレンボキャリパー 本塗り

brembo13紹介が遅れましたが、VWトゥアレグ純正のブレンボキャリーは先日ブレーキ屋さんより「洗浄~ブラスト処理~マスキング」を終えて戻って来ていまして、その後少しずつ準備して無事本塗り完了しましたので御安心下さい。

純正の状態は未塗装ですが表面はアルマイト処理が施されているので、それに塗装をする場合はサンドブラストで表面を荒らしてあげる必要があります。

brembo14 全体的にプライマーを塗ります。これも省けません。

brembo15 ベースカラーの塗布が完了したらテープフリーになるまでよく乾燥させ、予め用意しておいたマスキングシートを貼ってロゴの塗装を行います。今回はベースカラーにSUZUKIの「チャンピオンイエロー」、bremboロゴはガンメタリックでご依頼承っております。ガンメタはこのイエローに合う物を使いました。

brembo16 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。隠蔽の悪い色ですから下色は二段階に分けて行いました。

brembo17 使っている塗料は特にキャリパー専用の塗料と言う訳では無くいつものスタンドックスです(2液ウレタン塗料です)。「キャリパー専用塗料じゃなくて大丈夫なの?」と思われそうですが、むしろキャリパー程度であれば特に問題は無いと考えています。先日も以前塗装をご依頼頂いたランサーのオーナー様から別件でお問い合わせがあり、サーキット走行で使っていても全く問題無いとの報告を頂きました。ちなみに走行会レベルでは無くタイムアタックをしている程の使い方で、記憶が間違っていなければ確かコスワースのエンジンに載せ買えてコースレコード持っている程だったと思います。剥がれたりしていないのは勿論、色焼けも無いとの事で驚いていました。

brembo18ブレンボの純正塗装が剥がれているのは大抵は「層間剥離」で、その原因は恐らく下色を塗った後に一度焼き付け、時間が経ってからそのまま足付け処理無しでクリアーを塗っているからだと思います。焼付け型塗料は密着性は良いのですが、それを過信してしまう為か下地処理無しで(プライマー塗装無しで)塗ってしまうケースをよく見かけます。そういえば職業訓練学校に来てくれていた金属塗装の講師の方も言ってました。「大量生産品ではそこにコストは掛けられません」と(苦)。

それが原因かどうかは断定出来ませんが以前の画像があるのでちょっと紹介させて頂きますね。brembo3下の赤は剥がれてはいないのですがその上に塗ってあるクリアーだけが浮き上がってしまった状態です。ブレンボキャリパーではよく見る光景ですよね。

また元々はもっと鮮やかな色だったと思いますが、自動車ボディの新車塗膜と同じで焼付け型の塗料(アクリルメラミンでしょうか)は色褪せが早いです。現在の新車塗膜のベースコートには水性塗料がメインだと思いますが、もしかしたらその方が褪色はし難いかも知れませんね(その他の性能は不明ですが・・・)。

それでは完成しましたらまた紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!