メルセデスW124ヘッドカバー 素地調整

w124W124のヘッドカバーは腐食が酷かったのでサンドブラスト専門店に送って強力な直圧ブラストにて処理して貰っていました。無事戻って来ましたので作業着手です。

w1241 腐食がひどかった箇所は素材自体が抉れて穴が開いているような状態になっています。

w1244このヘッドカバーではいつもの事ですので(実際に走っている車に付いているのも多分こんな感じです)今更驚く事ではありません。恐らく重量を軽くする為にアルミでは無くマグネシウムにしているのだと思いますが、この車体で今更その分軽くして意味があるのか・・・と思う次第です。それより腐食しないでくれた方が嬉しい気がしないでも無いですが。

w1242 そのまま塗っても使用上は特に問題無いと思いますが、仕上がりが悪くなるのは困りますのでエポキシを詰めておく事にします。いつもの3Mパネルボンドですね

w1243全体的に素地表面は荒れていますが、そもそも結晶塗装はそういった鋳造製品の粗さを「そのまま塗るだけで」美しく見せる為に採用されている塗装ですから(多分ですが)、本当にひどい箇所のみを処理して後はそのままでOKとします。

尚今回は重防錆仕様ですのでこの後に塗るプライマーはいつものとは違う浸透型エポキシプライマーを使います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

CBR1000RR 配合データ

cbr1000rr先日も紹介しましたCBR1000RRのアンダーカウルです。既に左のカウルには「HONADA」のロゴシールが貼ってありますが、これは黒い文字だけでは無くその周りのボディーカラーも一体になっていたりします。技術的には文字の黒だけのシールに出来る筈ですから嫌がらせか何かかも知れませんね。無用に在庫が増えるだけとも思えますが。

cbr3 今回のご依頼は新たに用意したステッカーの色に合わせると言う事で、手元にある色見本帳から似た色を探していたのですが、そう言えば二輪車用の色見本帳があった事を思い出してそれを照らし合わせてみました。

cbr4 ステッカーにあるグレーメタリックは色名もカラーコードも判りませんでしたが、二輪車用の色見本調から照らし合わせるとこの色で間違い無いかと思います。色名は「Euro Grey Met」、カラーコードは「NH284M」です。

ただしこの色見本帳は当店が使うSTANDOXでは無くPPGなるメーカーの物です。以前担当して貰っていたオートサプライヤーさん(塗料を直接販売してくれる塗料屋さん)が「こんなのありますよ」との事で教えて貰っていたのです。ちなみにPPGはディーラー在籍時に使っていた塗料です。今はどうだか判りませんが余り使い易い塗料ではなかった気がします。一応フェラーリ指定塗料だったみたいですけどね。

cbr5ただし二輪車の場合は色番号が判ったとしても配合データが存在すると言う訳では無く、メーカーによってはかなりの確立で無かったりします。私的な見解(と言うか経験)ではYAMAHAは厳しく、HONDAは比較的ある方だと思います。BMWやハーレーの場合は色数が少ない為か意外と存在していたりします。

ちなみに今回の色は最初「NH284M」で検索してみましたが存在しなく(結構ショックでした・・・)、ただもしかしてと思ってカラーグループ(カテゴリー別)の「GRAY」から探してみたらありましたありました。何と途中にハイフンが入っての「NH-284M」で存在したのです。

配合データを探す際には塗料メーカのサイトにアクセスして検索しますが、これは一般的な検索エンジンのように多機能(と言うか親切機能)が無いのでこういったちょっとした違いでも色を見つけられなかったりします。今回はラッキーと言うか奇跡的に配合データを入手出来たと思います。勿論色ブレはあると思いますがそれにしても手前にある色見本帳からでは一番近似色だったのではと思う次第です。助かりましたよ。