インプレッサインマニ 結晶塗装 本塗り

imp31 先日より溶剤槽に漬け込んでおいたインプレッサのインテークマニホールドです。旧塗膜を剥離して洗浄したらリン酸処理を施して再度よく洗浄し、水気をよく取ったらマスキングを行います。

インジェクター?が挿さる箇所は真円なので予め作成してあるマスキングシートから丁度よさそうなサイズを選んで使っています。エンジン周りのパーツを塗装する際には意外とこれの出番が多いんですよ。

imp32 そしてブースに持ち込んで本塗り開始です。今日は土曜日でしたので比較的のんびり作業をしていましたから、実質行った仕事はこれだけです。今日だけで見ると完全に赤字ですが(苦)、3月は色々塗らせて頂いたのでトータルでは黒字になっていると思います。そろそろ今月分の帳簿も付けないとですね・・・。

imp33 そしてプライマー塗布です。画像だと立った状態ですが最初は寝かした状態で裏から塗ってその後表側を塗っています。

imp34 この状態で撮影するのも珍しいのですが、今日はこれだけですしね(笑)。これだけを見ていると普通の塗装と変わり無いように見えますが、それにしてもかなり塗り込んでいるのが判ると思います。これが塗り足り無いと結晶目が細かくてはっきりとしないので、多少リスクはありますが一気に4~5コートくらいを塗り重ね、また全体が同じ膜厚になるように意識して塗ります。

imp35そして熱を掛けて焼き上がった状態です。熱が冷めるとテープが剥がし難くなるのでこの後直ぐに剥がせる箇所は剥がしておいてます。

結晶塗装用の塗料は確かに「塗って熱を掛けるだけで!」と言うところもあるのですが、実際の塗り方はスプレーガンのノズルパターンを一番細くした状態で(勿論最初から最後までです)、部品から出ているイボイボの突起を避けならが塗っています。いつかウェアラブルカメラを装着して塗る日が来ましたら動画でも紹介出来ればと思います。見ていて気が遠くなると言うか酔うと思いますが(笑)。

それでは完成しましたら改めて紹介させて頂きますね。もう少し寝かして来週半ばまでには完成出来る予定です。もう少々お待ち下さいませ!

馬の置物 下地作業

horse 先日塗っておいたエポキシ系プライマーが完全硬化したので、同じくエポキシ系の樹脂(固形分の多い接着剤)で継ぎ目を埋めておきます。使うのはいつもの3Mのパネルボンドですね。

今回は「ラインを平滑にする」と言う作業では無く極力周りのラインを崩さないようにしなければならないので余分な所に接着剤が付かないようにマスキングをしておきます。

horse1 元々は左右別々に作成した鋳物を溶接で繋げているようです。当時はベルトサンダーやリューターなどが無かったので狭い箇所の溶接は敢えてしないでパテで仕上げていたのだと思います。時代的には東京タワーが出来たくらいでしょうか。

horse2当時だとこういった場合に使っていた樹脂は恐らくラッカー系のパテだったと思います。どこかの本で「自動車板金塗装業界で20世紀中に一番進化したのはパテ」みたいな事が書いてあったと思いますがまさにその通りだと思います。樹脂についてはある程度成熟してきた感があるので今後は環境面、作業者の健康面などに重きが置かれるのでは無いでしょうか。好きだからという事だけでそれを仕事にするのは難しいですからね。

と言う事で少しずつですが手が空いた時に進行させていきたいと思います。もう少々お待ち下さいませ!

レクサス内装パーツ一式 塗装承ってます

lexus2 先日はわざわざご足労を頂き有難う御座いました。またこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!

こちらはレクサスの内装パーツ一式で、今回はこれをトヨタ純正色のBLACK(カラーコード:212)で承っております。艶有りのブラックですね。

lexus3 ただこれを艶々にするにはちょっと大変なところではあります。プラスチック素地の表面はいつもの梨地では無く、まるでレザーのような大きなシボ模様になっています。

lexus5粗いだけならまだマシなのですが、それに加えて繊細な形状になった箇所もあるのでこういった箇所はサフェーサーで埋めてしまわないよう注意が必要です。

lexus4インナーハンドル周りは先ほどのシボ模様程では無いにしても表面はザラザラとした梨地なのでやはり「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地作業が必要となります。ロック部については塗装では無くメッキを施す(またはその部品に交換する)らしいので塗装は不要との事です。何にしても作業上これらの部品がついたままだと面倒なのでまずは取り外してからの作業になるかと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!

 

シトロエンC4テールランプ 塗装承ってます

citroen 先日到着しておりましたシトロエンC4のテールランプ一式です。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

ご依頼頂いているのはスモーク塗装かと思いきや今回はそうでは無く、テールランプの上部分をボディ同色の「マティボワール」(カラーコード:KCH)で承ってます。

citroen1テールランプは上下で分割するようになっていて、上側は全面をボディカラーに、下の大きい方はマスキングテープより上側のみボディーカラーに、クリアーはテールランプ全面に塗るようにします。またブレーキランプ灯火時の明かりが今回色を塗った箇所に影響しないよう、一応黒系の色を下色として灯火を完全に遮断しておくよう承っております。

レンズをボディカラーに塗ってしまうと言うアイデアは普通では中々思いつかないところがありますが(固定概念が邪魔をしますよね)、やり方によっては車体全体のイメージを大きく変えられますから中々面白いと思います。当店でも以前何回か塗っていますがオーナー様の満足度は高かったようですし(最初にご依頼頂いた時は私の方がビックリしましたが)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!