BMW M6 前後バンパースポイラー 発送準備

BMW M6バンパースカート 補修塗装

先日本塗りを終えていたBMW M6の前後バンパースカートです。その後熱を入れて磨き処理も行っておきました。

現在このサイズはお受付しておりませんので、これを梱包する術が無くて困っていたのですが、以前間借りをさせて頂いていた会社の方から丈夫な緩衝材(プチプチ)を大量に頂き、また巨大な段ボールもわざわざ先日持って来て頂いて何とか梱包作業を終えました。色々有難う御座いました!

ちなみにバンパーは重なって見えますがそれぞれは殆ど接触していません。今回の塗装は軟化剤をかなり入れているので、圧力が掛かると跡がついてしまうのでその点でも気を遣う必要がありました。ちなみに耐擦り傷の高いクリアー(クリスタルクリアーも)はそれ自体が元々柔軟性がある為、完全硬化後でも強い力が当たり続けるとその跡がついてしまうので梱包には気を遣います。

発送もいつものクロネコヤマトさんでは運べませんが、宛先は取り付けを行う工場に直送と言う事で西濃運輸さんが使えますから、来週早々手配をしたいと思います。

尚、こちらと一緒にご依頼頂いているサイドスカートも順次作業進行していますので、そちらも本塗りが終わり次第改めて紹介したいと思います(今回のバンパースカート以上に強烈でした・・・)。

シビックブレンボキャリパー塗装 完成

 大変お待たせしました!シビック用ブレンボブレーキキャリパーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は赤色で、いつものようにクリアーだけが剥がれたような状態でした。ただ使用感的には程度は良い物に見受けられます。

 ベースカラーのシルバーはVW社のリフレックスシルバー(LA7W)で、

 ロゴの赤はフェラーリのロッソコルサを使用しています。塗料は普通の2液アクリルポリウレタン製、いつものSTANDOXです。

 サンドブラストはキャリパー全体に行っていて(ブレーキ屋さんに委託しています)、ただ車体との固定部を塗ってしまうと固着してしまうとの事なので(これもブレーキ屋さんからそう指摘されていました)今までそこは塗っていませんでしたが、サンドブラストを掛けた個所のアルミ素地が露出したままなのは余り気分が良く無いので、今はそこにもプライマーを塗装し、薄膜でベースコートの黒(これもSTANDOX)を塗るようにしています。前回ご依頼頂いた時にはしていなかった仕様ですね。

 自然光だとクリアーの艶が判り難いので室内でも撮影してみました。

 白とシルバーは光が反射し過ぎて質感を画像で表現するのが難しいです。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店を御利用頂き有難う御座いました!

スターバックスタンブラー塗装 完成

 大変お待たせしました!先日に引き続き、二本目のスターバックスのタンブラー(製品はサーモス社製)の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はステンレス素地にクリアー塗装を施し、正面にSTARBUCKSのロゴがプリントされていました。

 色はエルメスのショップを参考に、オレンジをベースにマルーン系エンジ色でロゴ&ネームを塗装で入れました。

 本来であれば底のシールは剥がしたい所ですが、近年のボトルは内部を真空にして断熱効果を上げている為、これを剥がすと穴が露出して断熱効果が低下してしまうので今回はマスキングで対応しています(新品のみの対応となります)。

以前施工した象印のステンレスボトルのように、既存の塗膜がボロボロになってしまっている場合は塗膜自体を剥がさないといけない為、このシールも剥がす必要があります。当店では再度真空には出来ませんのでご了承くださいませ。

画像は控えさせて頂いておりますが、ボトル正面にはスワロフスキーの取り付けも承っております。塗装屋が行うにはリスキーな作業なので通常はお受付しておりませんが(再塗装は出来ませんので失敗が許されません)、今回のような仕様であれば対応出来たりもします。

 一応自然光でも撮影をしてみました。

ぱっと見は茶色に見えますが、青味があって透明感のあるマルーン系の塗色となります(隠蔽性も高そうでとても低いです)。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店を御利用頂き有難う御座いました!

インプレッサ インマニ結晶塗装 本塗り

インプレッサ インマニ結晶塗装承ってます

先週お預りしておりましたスバルインプレッサ22Bのアルミ製インテークマニホールドです。

その後アルカリ洗浄槽で浸け置きし、さらに溶剤槽に入れて旧塗膜を剥離しました。

 今回はサンドブラスト処理(軽め)も承っておりますので、各部をマスキングした後、ブラストボックスに入れてサンドブラスト作業を行います。

 ちなみにアルミ素材でもガッツリとブラスト作業を行う場合はいつものブラスト屋さんにお願いします。

何が違うかと言うとまず設備が全っていて、当店にあるのは「吸い上げ式」ですが、ブラスト屋さんで行う物は砂自体に圧力を掛けてガンから吹き出す強力な「直圧式」となります。

ただし送料なども掛かりますので(当初近県の所にお願いしていたのですが色々あって現在お願い出来る方は凄く遠いのです)その分コストは掛かってしまい、なので今回のように「そこまでの必要ないけどブラスト作業は行った方が良い」という場合は「軽め」のブラスト作業として当店でお受付しております。

 幸いにしてブラストボックスのサイズだけは大きいので、今回のようなインマニでも箱の中でひっくり返したり回転させる事が出来るのは幸いでした。

 エアーブローをして砂ホコリを落としたらリン酸処理→洗浄を行います。

 良く乾かして水気を飛ばしたらマスキングを行いいよいよ本塗り開始です。

 今回はサンドブラストを掛けたのでインジェクション取り付け部やネジ穴面にもプライマーを塗ります。

ちなみにいつもなら面をマスキングしてアルミ地を残すか、ネジ穴だけ詰め物をしてマスキングして一緒に結晶塗装を塗ってしまいます。

 裏側も同様に。

 その後ネジ穴取り付け面にベースコートの黒を塗り、

 それが乾いたらサイズの合うマスキングシートを貼ります。HONDAのヘッドカバーなどはボルト穴個所が一段下がった綺麗な切削仕上げなので各径のサイズをノギスで測ってデータ作成→カッティングといった事をしますが、今回のような場合は面より少し食み出たくらいの方が仕上りが良くなるので大体の径が合っていればOKです(と言ってもかなりの種類を用意はしていますが)。

ホンダのヘッドカバーは以下のような感じです(てっきり施工例のページがあるかと思っていたのですが無かったので今度作成しておきます)。

HONDA H22Aヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

 黒く塗ったネジ穴面とインジェクション取り付け個所をマスキングしました。

 今回は何故かこの付近に腐食が多く見られたので、普段は何も塗らないインジェクション取り付け部にもサンドブラスト処理を行ってプライマーを塗りたかったという次第です。

 そして結晶塗装用の塗料を塗って本塗り完了です。最初に裏側を塗ってからひっくり返して一気に6~8コート程を塗り重ねています。

 その後140℃程の熱を掛けると結晶目が出てきます。

 今回は「鮮やかな赤」で承りました。他には日産系の「ドス黒い赤」なども対応しております。以下ページの記事が判り易いかと思います。

NISSAN LY28 Engine cover

既に焼き付け(強制乾燥硬化)は完了していますが、明日以降でもう一度140℃20分程の熱を掛けておきます。2個以上あれば乾燥炉(恒温機)で熱を入れますが今回はこちらの一個のみなので赤外線ヒーターで行う予定です(恒温機は箱型なので省エネかと思いきや、温度管理の点からスイッチのオンオフが激しく余り省エネでは無い事が最近判りました…)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー 本塗り

 先日素地調整~サフェーサーの塗布までを行っていたマセラティの社外品リモコンキーカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、サフェーサーを研磨します。サフェーサー表面にある黒い点々は研ぎ具合を確認する為のガイドコートです。

 サフェーサーを研磨後マスキングを貼り直して台にセットし、本塗り開始です。まずはプラスチック素地が露出している個所にプラスチックプライマーを塗布します。

色は「元の色のような紺のメタリック・パールで」とお任せ頂いておりましたので、深みのある紺に細目のブルーパールが使われているスバルの「ダークブルーマイカⅡ」(カラーコード:52D)を選びました。ちなみにSTANDOXのブルーパール原色は4種類あって、今回使われているPE839は一番粒子が細かいタイプです。

 ベースコート塗布後、クリアーを塗って本塗り完了です。

ボタンとエンブレムが入る部分は内側側面に膜厚が付かないよう外側から塗るようにしています。

この状態で一日(一晩)以上常温(自然乾燥)で寝かせ、その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を強制乾燥~完全硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!