インプレッサインマニ結晶塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたスバルインプレッサ(GC8)のアルミ製インテークマニホールドの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

届いた時には塗装が剥がれた状態で、

それを洗浄→剥離→サンドブラスト→リン酸処理といった下地処理を行い、

全体にプライマー塗装、ネジを着ける箇所(結晶塗装をしなくはない箇所)にはベースコートの黒を塗ってマスキングをしています。

色は結晶塗装の赤で、純正と同様の鮮やかな赤としています。フェラーリのヘッドカバーなどに採用する赤ですね。ちなみにその他には日産系のドス黒い赤などもお選び頂けます。

結晶塗装は近くで見るとこのような縮れたような模様目になっています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

インプレッサインマニ結晶塗装 本塗り

 先日サンドブラスト処理を行っておりましたスバルインプレッサ(GC8)のアルミ製インテークマニホールドです。

 その後リン酸処理を行い、洗浄~乾燥させておきました。

 ネジ穴はそのままで、

 まずは全体にプライマーを塗布します。先に裏側から塗ります。

 そして表側にもプライマーを塗布します。

プライマーは薄膜で、ただし塗り残しが無いよう全体に満遍なく塗っておきます。

その後、結晶塗装を塗りたくない部分にベースコートの黒を塗ります。主にネジ穴やインジェクター取り付け部などですね。

黒く塗った部分が乾いたらマスキングを行います。

 再び台に戻し、本塗り開始です。

まずは裏側をしっかり塗り込み(ここは余裕が無いので撮影はしていません)、

再び表側に戻してこちらもしっかり塗り込みます。

その後赤外線ヒーターで熱を掛けて塗膜を硬化(反応)させます。

熱が100℃を超えると結晶目が現れ、さらにその後140℃~170℃の熱を30分程掛ける事で塗膜が硬化します。

熱々の状態だと塗膜はまだ柔らかく、この後冷えると固くなります。

さらに後日今度は恒温機で130℃30分くらいの掛けて二度焼きを行います。他に熱を入れる物がある時に、先にこれを130℃設定で熱を入れ、その後60℃まで下がった時に予熱で他の塗装済み品を入れて一緒に熱を掛けるといった方法で、念のため、且つコストを抑えるようにしています。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

インプレッサインマニ 下地処理

 先日お預かりしておりましたスバルインプレッサ(GC8)のアルミ製インテークマニホールドです。

その後アルカリ洗浄槽~溶剤槽に浸け置きし、内部の洗浄~旧塗膜の剥離を行っておきました。

全体的に綺麗ですが、塗膜が剥がれていたところには多少なり腐食が見られます。

特にインジェクター取り付け部は粉を吹いています。

恐らく水(湿気)が溜まってしまうのではないでしょうか。

ガスケット取り付け部にマスキングテープ→ガムテープでマスキングをし、

 ブラストボックスに入れ、

 サンドブラストを行います。

粉を噴いていた箇所も綺麗に削り落しておきました。

その後リン酸処理を行い、綺麗に洗浄してよく乾燥させ、再びガスケット取り付け部をマスキングしておきました。

後は本塗りのタイミングが来たら全体にプライマーを塗布し、ネジ取り付け部を艶消しの黒に塗装し、マスキングをしておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

インプレッサインマニ結晶塗装承ってます

 先日到着しておりましたスバルインプレッサ(GC8)のアルミ製インテークマニホールドです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!」

 現状はこの型にありがちな塗膜がペリペリと剥がれた状態ですが、

 アルミ素地自体は比較的綺麗な状態です。

ただ念のため、今回はサンドブラスト処理(軽め)の作業も承りました。

 ちなみにこうなってしまった原因は、素地調整(足付け処理やリン酸処理など)がしっかりされていなかった、またプライマーが塗っていなかった事が理由で、塗膜が劣化したからという訳ではありません。未だに「焼き付け塗装じゃないと」といった都市伝説のような話を聞きますが、そういう訳では無いのです(そもそも結晶塗装も焼き付け塗装です)。

ご依頼内容は結晶塗装の赤で、以前施工した時の画像がありますのでそちらを紹介させていただきますね。

切削加工されたネジ穴周りが艶消し黒に塗られているのはサンドブラスト処理を行ったからで、今回もこちらと同じような内容&仕上がりとなります。以下の記事より作業内容が見れますので宜しければご参照くださいませ。

SUBARU 22B STi Intake Manifold

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SUBARU 22B STi Intake Manifold

 スバルインプレッサ22B STi Versionのアルミ製インテークマニホールドです。

現在似たような部品を業者様からお預りしておりますが、そちらはスバルインプレッサWRX STIの物で今回の物とは形が違いました。

尚こちらは以前施工した案件で、改めて作業内容を纏めて施工例としている記事となります)。今日は業者様からの作業がメインで紹介する記事がありませんでしたのでこちらの紹介となっております。

  インプレッサ22BはWRX typeR STi VersionⅣをベースに400台限定で販売されたスペシャルマシンで、こちらのインマニはそれの二台目に着いていた物との事です。

 インジェクション取り付け部付近には若干の腐食が出ていて、オーナー様としてはこれからも長く乗られていくとの事でサンドブラスト処理(軽め)もご希望されました。

 その後アルカリ洗浄層にて浸け置き洗浄を行い、さらに溶剤槽への浸け込みで旧塗膜を剥離しました。

 各部をマスキングし、ブラストキャビネットに入れます。

 腐食している個所を重点的にサンドブラスト処理を行います。

 裏側も同様に処理します。

 その後リン酸処理を行い、よく洗浄します。

 ガスケットが装着される個所にマスキングを行い、

 まずは全体にプライマーを塗布します。

 良く乾燥させ、

 続けてネジ穴周りに艶消しの黒を塗布します。

通常は単にネジ穴をマスキングをするだけですが、今回はサンドブラスト処理を行っているのでその部分にはプライマーを塗布し、また膜厚を極力着けないよう薄膜で済むベースコートの黒を塗装しています。

 予め作成してあるマスキングシートを用意し、

 艶消しの黒に塗った個所をマスキングします。

 腐食が出ていた個所にもプライマーを塗った為、今後腐食の発生は抑えられると思います。

 そして本塗りです。結晶塗装の赤を塗布し、140℃程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

 さらに後日もう一度140℃程の熱を掛けて完成となります。

 色は「鮮やかな赤」の結晶塗装となります。

 フェラーリのヘッドカバーを塗る際に使用する赤です。

その後オーナー様からご連絡を頂き、綺麗に仕上がっていて驚いた、非常に嬉しいとご報告を頂きました。わざわざ有難う御座いました!