テスラ ハンドルカバー 本塗り

 先日お預りしておりましたテスラ用の社外品アウターハンドルカバーパネルです。

素材はアルミで、表面にはカーボン柄が水圧転写されてクリアーが塗られているのですが、フチを折り込んである構造のせいか、またはクリアーの塗り方が変なのか(多分両方)、全体的に変なウネリが生じています。

 余り研ぎ過ぎると下地を出してしまいチヂレ等の心配がありますが、当て板を使ってある程度は平滑になるよう研ぎ付けておきます。ペーパーは切れる方の#800を使っています(切れる方はコバックスで、ソフトな方は3Mの#800を使っています。同じ番手でもメーカーや製品によって切削性や傷の深さなど性質が異なります)。

 硬い当て板を使った場合は、やはり同じ番手でも傷の入り方が変わる為、この後は#800を手研ぎで行い、最後はフチも含めて凄くソフトな#800(布状の研磨副資材=アシレックスレモン)を使ってペーパー目を均し、フチの足付け処理を行います。

 台にセットし、最終脱脂を行ったら本塗り開始です。

 まずはベースコートを塗布します。

色はテスラ純正、ボディ同色の「ディープブルーメタリック」(カラーコード:PPSB)で、パール2種、メタリック2種、合計8原色で構成されています。艶が引けているのはフリップコントローラー(MIX008)が入っているからです。

フリップコントローラーにはメタリック粒子をギラつかせる効果があり、また透かしを白くし正面を暗くすると言う性質も併せ持っています。また「艶消し」といった副作用もあって、これ自体はクリアーを塗れば関係は無いのですが、クリアーを塗らない場合に(【激安コース】など)、艶を消したい場合に使うと有効です。塗装性能自体に弊害を起こさないで使える裏技みたいな感じで、例えば先日完成したAMGのブレーキキャリパーサポート(ブラケット)の黒ですが、もっと艶を消したい場合にはこれを使ったりします。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。大変お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

裏側に回り込むように塗っていますので、フチと断面にもしっかりと色とクリアーを塗れていると思います(塗装の弱い部分は断面で、10年とか20年とか経年で剥がれてくるとしたらこういった切れ目から問題が起こる場合が多いです)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アドレスV マフラープロテクター塗装 完成

 大変お待たせしました!スズキアドレスV125の樹脂製マフラープロテクターの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

素材はポリプロピレン樹脂製で、素地はザラザラと梨地だった物を、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理で平滑にした上で上塗りを行っています。

 色はポルシェ純正色の「TITAN」(カラーコード:A7(D7Z)で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 色は事前に色見本帳をお貸出しし、その中から選んで頂きました。

色見本帳はご依頼が決定されましたら無料でお貸出しが出来ますのでお気軽にご利用ください(キャンディーカラーや結晶塗装等の特殊色は対応しておりません)。

 ご依頼のコース自体は【お任せ仕上げコース】となりますので磨き処理はしていません。塗ったそのままの状態で、艶のある仕上りの肝はベースコートの塗り方と、下地が重要なのが判るかと思います(ベースコートをドライコートで荒らしてしまうと幾ら艶々に塗っても強制乾燥後に艶が引けたような仕上りになってしまいます)。

 サフェーサーを含む下地処理はフチまで行っていて、ベースカラーとクリアーも裏まで回り込むように塗っているので、装着時に隙間から裏が見えても違和感は感じられないかと思います。

 自然光下でも撮影してみました。

尚ボルト取り付け部についていたゴムは元に戻しておきましたのでご安心下さいませ(画像では着いていない状態です)。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!