ルーフアンテナ(SUZIKI ZVC) 本塗り

 先日お預りしておりましたビートソニック社製のドルフィンアンテナタイプ3です。

先程紹介したSUZUKIの内装シフトパネルの枠と同じシルバー系なので一緒に本塗りを行っていました。

下地処理としては#800相当の布状の研磨副資材(アシレックスレモン)での空研ぎによる足付け処理で、上塗りの前にはプラスチックプライマーを塗布しています。

 ベースコート塗布後、クリアーを塗って本塗り完了です。

色はスズキ純正色の「スチールシルバーメタリック」(カラーコード:ZVC)で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

こちらも一晩は自然乾燥させ、翌日以降に熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。ちなみに塗装直後でも、40℃15分程の余熱乾燥を行ってから60℃の本焼きと言う方法は可能なのですが(むしろこちらの方が一般的です)、特に本塗り作業が詰まっているという訳では無いので通常は一晩置いてからの強制乾燥としています。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

内装シフトパネル 本塗り

先日サフェーサーを塗っておいたスズキ純正部品の内装シフトパネルです。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、全体に黒をパラパラと塗ってガイドコートをしてあります。

 平面は当て板を使って#600で水研ぎをし、

 その後#800で全体を手研ぎ、最後に布状の研磨副資材(アシレックスレモン)でペーパー傷を均しておきます。

 良く清掃し、台にセットしたら最終脱脂処理を行い、本塗り準備完了です。

まずはプラスチック素地が露出している個所にプライマーを塗布します。

 ベースコートを塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

今回はそれぞれを別の色でご指定頂いておりまして、こちらの枠となる部品はマツダの「シルバーコントレイルメタリック」(カラーコード:25H)で、

 こちらの内側パネルはトヨタの「ブルーマイカメタリック」(カラーコード:8Q1)でご指定を頂いております。

クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

この後一晩は自然乾燥で塗膜中の溶剤をゆっくり抜かせ、後日60℃40分の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

DATSUN 3100 Valve Cover

 お預かりした時は既にサンドブラストで処理されていて、腐食防止の為に全体に油が塗られていました。

 その後アルカリ洗浄槽に浸け置きして油を除去し、リン酸処理を行っています。

 まずはプライマーを塗布し、

 全体に結晶塗装を行い、140℃程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

結晶塗装は熱硬化型のメラミン樹脂塗料の為、規定の熱に達しないと塗膜が完全には硬化せず、十分な強度が得られません。

 その後凸部を研磨します。最初はダブルアクションダンサーを使って塗膜を除去し、

その後は当て板を使って一方向に砥ぎ付けます。

最初にダブルアクションサンダーの#80→#120を使って研磨し、その後は手研ぎで#120→#180→#240→#320→#400の順に行います。

最後にアルミ素地にクリアーを筆で塗っておきます。

 クリアーが硬化したら完成です。

 色はグレーシルバーとなります。

オーナー様からは「仕上がりに大変満足しております。」とのお言葉も頂戴致しました。