マイク ファイアーパターン塗装承ってます

 先日お預かりしておりました、ボディが銅製のエフェクトマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 マイクボディの銅には表面にクリアーが塗っていて、ただ鎚起による物なのかクリアー下には細かい皺や打痕が残っています。このまま塗装するとそれらの粗が目立ってしまうので、一旦「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程を行い、平滑な下地を作ってからの上塗りとします。

 塗装するのは本体だけで、ステーやボルトなどは取り外します。

 両側の蓋は位置が判るよう内側に印をつけておきました。

当初マイクのコイル部分は接着されているのかと思っていましたが、くっ付いていたのはそれのストッパーとしてあったアクリル樹脂だけでした。

なのでコイル部はそのままポロっと取れてしまいました。

配線はC型コネクタがネジで止まっているだけだったので、こちらも簡単に取り外せました。こちらも元々着いていた極が判るよう印をつけています。

そして分解完了です。

ご依頼内容は「艶あり黒」と「艶消し黒」を組み合わせたファイアーパターンで、既にこれのマスキングシートとなるベクトルデータを作成し、イメージイラストもご案内しております。

今回難しいのはファイアーパターンの位置合わせで、それぞれ外周が違うのでマスキングシートもそれに合わせて作成する必要があります。

また単に色の塗り分けでは無く、今回は同じ黒をそれぞれ「艶ありクリアー」と「艶消しクリアー」の塗り分けになるので、各作業は非常にシビアな内容になるかと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHURE BETA58マイク レッド&ブルー レース塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたSHURE BETA58Aボーカルマイクの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々はいつものマイクに、レース生地を使って模様を入れました。

 下色にシルバーを塗装し、青→紫→赤のキャンディーカラーでグラデーションを施しています。

 またレース模様を施した時に段差が出来るので、本塗り後には一旦表面を研磨し、もう一度クリアー塗装を施しています。

 下色のシルバーに光が反射して、発色の良い(彩度・明度の高い)色味を表現してくれます。

 尚、今回グリル部分は塗装はしていません。

 各画像はサイズの縮小以外は未加工(撮ったそのまま)となります。

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

 ストロボを使った撮影も行いました。上の画像が正面となります。

 こちらは向かって左側です。

 こちらは正面に向かって右側となります。

 こちらは真後ろです。

 使用するレース生地についてですが、こちらは好みの物を購入して頂いてそちらを送って頂いても構いません。ただし素材によっては塗装に適さない物もありますので、何種類かをご用意して頂くか、こちらで実際に見て使えない場合には買い直して頂く事になるかも知れません。何卒ご了承くださいませ。以前実際にお持ち込み頂いた物で対応した事例がありますので、宜しければ以下リンク先をご参照くださいませ。

レース生地持ち込みによる施工例→>SHURE GLXD2/BETA58 Microphone

 当店で用意しているレース生地についてはこちらのページで紹介しておりますので、宜しければご参照くださいませ。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!