ハーレービキニカウル等塗装承ってます

harley 先日到着しておりましたハーレーのビキニカウル、ラジエターカバー左右、ネックカバー左右、合計5点となります。

尚、こちらのオーナー様は以前同ハーレーのアルミフェンダーとラジエターカバーをご依頼頂いた方で、前回の仕上りでは「綺麗に仕上げてあるので、車体に取り付けるのが勿体無く飾っておきたいくらいです。」とのお言葉も頂戴しました。この度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座います!

harley1 状態としては全体的に綺麗で、傷などもありませんから「足付け処理→本塗り」のみの作業と想定しています。

harley2 ただ塗膜の上に塗られたコーティング剤が良く無かったようで、パーツの一部では表面が少し白っぽくなっている物があります。

harley3 近くで見るとこんな感じで、恐らくはガラス系のコーティング剤の厚塗りが原因では、と思われます。

harley4 こちらのラジエターカバーは前回のご依頼で色見本としてお預かりした物で、色については前回採用したSTANDOX原色MIX854そのままでご指定頂いております。また前回採用した「クリスタルクリアー」も気に入って頂けたようで今回もそちらをご指定頂きました。尚、ビキニカウルについては裏側も多少なり艶が出るように表と一緒に塗装します。

harley5 こちらもコーティング被膜にクラックが生じていますが、これらは足付け処理の際にスコッチとウォッシュコンパウンドで除去しておきますのでご安心下さいませ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!

ハーレーヘッドライトバイザー塗装 完成

harley92大変お待たせしました!ハーレーのメッキ製ヘッドライトバイザーと蓋の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

harley79本体は鋳鉄、蓋はスチール製で、どちらも装飾クロムメッキが施されていました。

harley93 色はソリッドカラーのブラックで、メッキ素地用の下地処理を行ってからの上塗り塗装となっています。密着剤などは使っていませんのでご安心下さいませ。

harley94クリアーには高品位なタイプのクリスタルクリアーを使用しています。

harley95 耐擦り傷性クリアーの特徴としては、硬さと言うよりかは塗膜に柔軟性を持たせる事で、塗膜にある程度の力が掛かっても弾性変形とし、表面温度がガラス転移点を超えれば元の状態に戻る=傷が消えると言うような事となります。

実際塗り上がった物に傷が付いても何かの序に一緒に恒温機に入れておけば勝手に傷が消えるので、わざわざ再ポリッシュなどはしなくても大丈夫だったりします(ただ普通はその時間が無ので結局は磨いた方が早いんですけどね)。

harley96 それをさらに強くしたのが「耐擦傷性クリアー」で、STANDOXだと「プラチナクリアー」がそれに該当します。大きなデメリットもあるので通常は使いませんが、時々裏メニューとして使用したり、テスト的に使ったりしています。

harley97 harley98 harley99それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ハーレーヘッドライトバイザー 本塗り

harley85 先日メッキ素地用の下地処理を行い、プライマーとサフェーサーを塗布しておいたハーレー用メッキ製ヘッドライトバイザーです。

その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、数日寝かした後に全体にガイドコートを塗ったらサフェトギ作業開始です。

harley86 最初は#400の空研ぎである程度肌を落とし、その後#600の水研ぎでライン出し、最後に#800で目消しを行います。

以前であれば#1200~#1500の耐水ペーパーで仕上げていましたが、近年は当たりの優しい布状の研磨副資材(アシレックス)が登場したお陰で最後の目消し作業は大分楽になりました。

harley87 その後よく清掃し、マスキングを貼り直したら台にセットして本塗り開始です。

harley88 フチの当たりにあった歪もサフェーサーで平らに研ぎ出しておきました。

harley89 ベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

harley90 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。高美観、耐擦り傷性、耐UV性、耐薬品性などに優れたクリアーです。

harley91蓋は結局クリアーの表面張力でフチが多少盛り上がった感じになりましたが、最初に比べると綺麗なラインになっていると思います。

今回はソリッドカラーの黒ですので、他にクラウンアスリートのエンブレムとスバルXVのフロントグリルモールも全く同じ仕様ですので一緒に塗装しています。そちらも後程紹介しますね。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ハーレー メッキ製ヘッドライトバイザー塗装承ってます

harley79 先日到着しておりましたハーレー純正メッキパーツ2点です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

harley80ヘッドライトの上に取り付く部品との事で、今回はこちらを艶ありブラックに、またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

素材は蓋が普通のスチールで、土台の方は一応磁力はあるのですが磁石の付きが悪いので、恐らくは炭素を多く含んだ鋳鉄と思われます。

表面にはそれぞれ装飾クロムメッキが施されていますので、それ用の下地処理を経てからの上塗り塗装とします。

harley81 ちなみにこういった蓋を開ける場合ですが、装飾クロムメッキはとても固いので傷が付きにくいのですが、塗装を行った後に上の画像のように固い物で抉じ開けようとすると塗装に傷が付いてしまいます。

harley82塗装に傷が付く原因は、強い力を当てた状態で起こる摩擦によっての事なので、これの対策としては、塗膜との間に一枚何か滑り易い物を挟んであげればOKです。

幅に余裕があればプラスチック製の板やヘラを使いますが、今回のようにクリアランスが狭い場合はその辺にあるクリアーファイルを切って使えばOKです。さらにフィルムの下の塗面にマスキングテープなどを一枚貼っておけば確実です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ハーレーアルミフロントフェンダー&FRP製ラジエターカバー塗装 完成

harley66 大変お待たせしました!ハーレー純正のアルミ製フロントフェンダーと、社外品FRP製ラジエターカバーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

harley14フロントフェンダーは元々他店にてパウダーコート塗装が施されていた物を下地を整えて再塗装を行いました。

harley67 元々は肌の凹凸が大きいゆず肌でしたが、それらを研磨して平滑に均し、純正塗装のような肌の無い艶々になるよう仕上げています。

harley68 色に関しても現車とはちょっと違っていたようですので、今回は当店にてハーレー純正色の配合データを作成しお預かりした見本部品と色を比べて確認、さらにそれに使われている原色(MIX854)単体での使用としました。並べてみても全く色の違いは感じられないと思います。

harley69 難易度が高かったのは画像手前のラジエターカバーのラインで、山と谷のラインがうねるように組み合わさってこれを自然なラインに繋げるのに時間を費やしました。

harley70平らなラインでは無いのですが、研ぎに使う当て板は平らでなくてはなりません。昔はアール形状の当て板など色々工夫しましたが、結局それだと被塗面に当たる面積は「点」でしかないのでいつまで経ってもラインは出ないのです。

harley71 なので最初は長めの当て板で大まかなラインを作っていき、その後サイズを小さくしていって多角形を徐々に曲線に仕上げるみたいなイメージで研いでいます。最初はカクカクしたポリゴンを、データ量を増やして徐々に滑らかにし、最後にスムースシェービングするような感じですかね。

harley72 自動車やバイクはこういった逆アールのラインが多く使われていて、小僧(見習い)の頃はこういったラインをどうしても綺麗に出せず、泣きながら何度もサフェーサーを塗っては研いだ記憶があります(悔しくてです)。

harley73 フェンダーはライン自体はそのままで、元の凸凹した塗装を研いで平滑にして塗り直しています。

最初の状態も紹介しますね。

harley45 艶はあるのですが、肌が大きく凸凹しているので写り込みが良くありません。ただこういうのを気にしない(気づかない)と言う方も結構いると思いますので、一概に「再塗装が必要」と言うのはこちらでは決められないところもあります。

harley74 今回は細部までの仕上がり要求の高いご依頼でしたので撮影も多めにしました。

harley75 今回の費用は普通の方からするとちょっと詐欺みたいな金額と思われそうですが、基本的には工数(指数×作業時間)から算出となりますので、言い値で勝手に決めている訳ではありません。今回もかなり時間を掛けてはいますが、指数=レーバーレート自体は以前行っていた自動車塗装の時よりもかなり低く設定していますので結果的にはお得だと思います(以前は1時間当たり¥8,000でしたが、今はそれの半分くらいといった感じです)。

harley76 「レーバーレート」は工場の設備や立地条件などで変わり、東京・横浜だと国産車で¥7,000くらい、外国車で¥8,000くらいが相場になります。ちなみに私が最初に勤めていた会社は¥12,000で(世界一高いとアジャスター=保険調査員が言ってましてよく揉めていました)、その後のPRO_Fitはやはり相場と同じく国産車¥7,000、外国車¥8,000でした。

harley77以前の自動車塗装を行っている時にも小物の塗装はしていましたが、それは宣伝・営業的な事も含めて出来ていた事であって(その後の保険修理での入庫を見込んでと言う事です)、あのままのスタイルで小物の塗装だけと言うのは難しかったと思います。

今の工場では車を入れる事は出来ませんが、塗装の対象を小物として特化した事で固定経費を下げ、今のようなスタイルでも仕事が成り立つように出来ています。保険作業無しでSTANDOXのような塗料材料を使えるのは相当恵まれていて、これもご依頼頂ける方々がいらっしゃるお陰だと思います。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!