ハーレーヘッドライトバイザー塗装 完成

harley92大変お待たせしました!ハーレーのメッキ製ヘッドライトバイザーと蓋の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

harley79本体は鋳鉄、蓋はスチール製で、どちらも装飾クロムメッキが施されていました。

harley93 色はソリッドカラーのブラックで、メッキ素地用の下地処理を行ってからの上塗り塗装となっています。密着剤などは使っていませんのでご安心下さいませ。

harley94クリアーには高品位なタイプのクリスタルクリアーを使用しています。

harley95 耐擦り傷性クリアーの特徴としては、硬さと言うよりかは塗膜に柔軟性を持たせる事で、塗膜にある程度の力が掛かっても弾性変形とし、表面温度がガラス転移点を超えれば元の状態に戻る=傷が消えると言うような事となります。

実際塗り上がった物に傷が付いても何かの序に一緒に恒温機に入れておけば勝手に傷が消えるので、わざわざ再ポリッシュなどはしなくても大丈夫だったりします(ただ普通はその時間が無ので結局は磨いた方が早いんですけどね)。

harley96 それをさらに強くしたのが「耐擦傷性クリアー」で、STANDOXだと「プラチナクリアー」がそれに該当します。大きなデメリットもあるので通常は使いませんが、時々裏メニューとして使用したり、テスト的に使ったりしています。

harley97 harley98 harley99それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ハーレーヘッドライトバイザー 本塗り

harley85 先日メッキ素地用の下地処理を行い、プライマーとサフェーサーを塗布しておいたハーレー用メッキ製ヘッドライトバイザーです。

その後熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、数日寝かした後に全体にガイドコートを塗ったらサフェトギ作業開始です。

harley86 最初は#400の空研ぎである程度肌を落とし、その後#600の水研ぎでライン出し、最後に#800で目消しを行います。

以前であれば#1200~#1500の耐水ペーパーで仕上げていましたが、近年は当たりの優しい布状の研磨副資材(アシレックス)が登場したお陰で最後の目消し作業は大分楽になりました。

harley87 その後よく清掃し、マスキングを貼り直したら台にセットして本塗り開始です。

harley88 フチの当たりにあった歪もサフェーサーで平らに研ぎ出しておきました。

harley89 ベースコートの黒を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

harley90 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。高美観、耐擦り傷性、耐UV性、耐薬品性などに優れたクリアーです。

harley91蓋は結局クリアーの表面張力でフチが多少盛り上がった感じになりましたが、最初に比べると綺麗なラインになっていると思います。

今回はソリッドカラーの黒ですので、他にクラウンアスリートのエンブレムとスバルXVのフロントグリルモールも全く同じ仕様ですので一緒に塗装しています。そちらも後程紹介しますね。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

メッキパーツ一式 下準備

legacy16 現在お預かり中の装飾メッキパーツ一式です。メッキ用の下地処理は通常とは少し違うので、まとめて一気に作業をしています。

crown4クラウンアスリートのフロントグリルエンブレムは元々メッキの上にスモーククリアー、そしてブルーメタリックが塗装されていましたが、そちらはシンナーとワイヤーブラシで剥がしました。

素材自体はABS樹脂なので溶剤(廃シンナー)に浸け置きは出来ませんが、元々塗られている塗装はシンナーを付けると表面がべた付く感じになるので、塗膜が柔らかくなったところにヘラやワイヤーブラシを使って擦ると剥がす事が出来ます。メッキに傷は付きますが、どの道最後はサフェーサーも塗るので問題ありません。ただかなりネチネチとした作業ですけどね(なので剥がさずに上から塗り重ねるケースが殆どだと思います)。

crown5 その後プライマーを塗り、さらにサフェーサーを塗って完了です。

legacy17 こちらはスバルレガシィのフロントグリルメッキモールと、奥にあるのはグリルの枠のパーツとなります。

メッキモールは一部ザラザラとした部分がありますが、そこはサフェーサーを充填し、完全硬化後に平滑に研ぎ出しておきます。ツルツルに仕上がりますのでご安心下さいませ。

legacy18後でフチから塗装が剥がれるのを防ぐ為、最初に裏側全体にプライマーを塗布し、その後表側にひっくり返して同じくプライマーとさらにサフェーサーを塗ります。

harley83 こちらはハーレーのヘッドライトバイザーで、他の部品はABS製のプラスチックですが、これは金属素材となります。鉄であれば普通にサンドブラストを掛けて大丈夫なのですが、磁石の付きが極端に悪い事から恐らくは鋳鉄と思われ、ブラストを掛けたらプラスチックパーツよろしくメッキがベロベロになったらとても嫌なので、他の樹脂素材と同様の下地処理にしています。

harley84 こちらの蓋は本物の鉄なのでサンドブラストを掛けても何ら問題ありませんが、これのみとなると効率が悪いのでやはり他と同じ処理方法となります。

ちなみにこの蓋ですが、成型時に鉄板を回り込ませて曲げた際にフチが盛り上がって格好悪いので、サフェーサーを多めに塗って完全硬化後平らに研ぎ出しておきます。多分パテを使う程では無いと思います。

xv26こちらはスバルXVのフロントグリルメッキモールです。中央が細くなっているので下手に力を掛けると折れてしまいますから注意して作業をしています。ABS樹脂自体は多少柔軟性があるので大丈夫なのですが、表面のメッキは異様に硬いので直ぐにひび割れるんですよね(ベンツのスターマークを外す際に細い根元部分がヒビ割れているのをよく見かけます)。

サフェーサーは5~6コートと結構塗り込んでいますので、取り敢えずこの状態で一日以上自然乾燥させてゆっくり塗膜中の溶剤を揮発させ、見た目硬化後に熱を掛けて強制乾燥~完全硬化させます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ハーレー メッキ製ヘッドライトバイザー塗装承ってます

harley79 先日到着しておりましたハーレー純正メッキパーツ2点です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

harley80ヘッドライトの上に取り付く部品との事で、今回はこちらを艶ありブラックに、またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

素材は蓋が普通のスチールで、土台の方は一応磁力はあるのですが磁石の付きが悪いので、恐らくは炭素を多く含んだ鋳鉄と思われます。

表面にはそれぞれ装飾クロムメッキが施されていますので、それ用の下地処理を経てからの上塗り塗装とします。

harley81 ちなみにこういった蓋を開ける場合ですが、装飾クロムメッキはとても固いので傷が付きにくいのですが、塗装を行った後に上の画像のように固い物で抉じ開けようとすると塗装に傷が付いてしまいます。

harley82塗装に傷が付く原因は、強い力を当てた状態で起こる摩擦によっての事なので、これの対策としては、塗膜との間に一枚何か滑り易い物を挟んであげればOKです。

幅に余裕があればプラスチック製の板やヘラを使いますが、今回のようにクリアランスが狭い場合はその辺にあるクリアーファイルを切って使えばOKです。さらにフィルムの下の塗面にマスキングテープなどを一枚貼っておけば確実です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!