ハーレーフェンダー&ラジエターカバー塗装承ってます

harley14 先日到着しておりましたアルミ製のフロントフェンダーとFRP製ラジエターカバー、そして色見本用としてお預かりした外装パーツです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

harley15 現状は既にパウダーコート塗装をされたとの事ですが、細部の仕上がりや全体のゆず肌が宜しく無いとの事で、今回再塗装のご依頼を承りました。

上の画像はエクボの個所との事ですが、普通の方は見つける事も出来ないと思います。

harley16パッと見は綺麗なのですが、確かに全体的にゆず肌が酷く、ただこれも殆どの方は気にしない(気づかない)レベルだと思います。

尚このゆず肌についてはこのまま上から塗り重ねても改善はされませんが(ですので当初は剥離までご希望されていました)、下地処理として#600→#800で肌目をカットしてあげれば問題無いかと存じます。ただご希望される仕上がりのレベルが高いようですので、最後は#1000~#1500で仕上げ、細部までチェックした後に本塗りを行う予定です。

harley17ラジエターカバーは社外品のFRP製品で、こちらはいつものように全体を#120~#240で研磨して均し、「2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」の工程で下地を作ってからの上塗りとなります。

harley18穴を開けた個所はヤスリが当たって削れている個所もありますが、この辺は面取りをしてからのサフェーサー塗布となりますので問題ありません。

色はハーレー純正色のVIVID BLACK(カラーコードDH)で、配合データはありますが、念の為と言う事で実際に色を作ってから色板にスプレーし、今回一緒にお預かりした部品で事前に色を確認します(有料となります)。その時点で色ブレが強ければさらに調色作業を行うかどうかを再度検討致します。

ちょっと型は違うのですが、以前施工したハーレーの前後フェンダーの画像がありますのでそちらも紹介させて頂きますね。

harley19 今の工場に移る前で、5年くらい前の案件となります。こちらはスチール製なので裏側の錆が酷く、ブラスト屋さんにお願いして塗膜を全部剥離してからやり直しています。丁度良いので後日まとめて施工例として紹介したいと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ハーレーダービーカバー塗装 完成

harley11 大変お待たせしました!ハーレー純正ダービーカバー(タイマーカバー)、艶有り黒の塗装で本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

harley元々装飾クロムメッキが施された物で、一旦これをサンドブラストで表面を荒らし、プライマーを塗って塗装の剥がれない下地を作っています。

harley12 文字の部分に元々塗られていた黒は塗料と言うよりかはゴムのような物で、今回はそれを全部取り除いてから塗装しているので、最初よりも見た目がクッキリとなっていると思います。

harley13それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。既に梱包も終わっていますので早めにご連絡頂ければ本日発送可能です。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

 

ハーレーダービーカバー 本塗り

harley6 大変お待たせしました!ハーレー純正のダービーカバー(タイマーカバー)、無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

画像は先日塗っておいたプライマーで、これに全体に軽くペーパーを掛け、細部はナイロンブラシ&ウォッシュコンパウンドで足付け処理を行ないます。

harley7 マスキングをし直し、台にセットして本塗り開始です。

harley8 まずはベースコートの黒です。

一応今回のはエンジンパーツの一部になりますが、使っているのは耐熱塗料とかでは無く普通の2液ウレタン塗料です。全く問題ありませんのでご安心下さいませ。

時々雑誌やネットで「耐熱塗装じゃないと」みたいな事が書いてありますが、それの多くが誤解でして、もしもそれらが正解ならば、新品のブレンボキャリパーの塗膜や、新車時から付いているヘッドカバーの塗装はあそこまで剥がれる事はありません。殆どの場合は下地や途中工程など作業的な問題で材料のせいではありません。

harley9 と言う訳でクリアーを塗って本塗り完了です。文字が埋まらないように最初の1コート目はその周りを控えめにし、2コート目は全体にしっかり塗り込んでいます。

harley10元々は装飾クロムメッキ仕上げで、そのまま塗っても塗料は密着しませんが(リン酸などの薬品も殆ど効きません)、サンドブラストをガッツリ当てて表面を荒らしプライマーを塗っているので通常の塗膜と同様に密着しています。使っている内に塗装がペリペリと剥がれて来たりはしませんのでご安心下さいませ(塗膜がペリペリと剥がれて来る場合もその殆どが塗料の劣化では無く、下地の問題です)。

それでは完成次第改めて紹介しますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ハーレーダービーカバー プライマー塗布

harley1大変お待たせしました!ハーレーのメッキ製ダービーカバー(タイマーカバー)も作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

現状は装飾クロムメッキが施されていて、そのまま塗装しても塗膜は十分に密着しませんのいでサンドブラストを掛けて素地を荒らします。投錨効果とかアンカー効果とか呼ばれるアレですね。

harley2こんな感じでブラスト完了です。クロムメッキの下にある銅メッキが出ていますが問題ありませんのでご安心下さい。

ちなみにプラスチックのメッキパーツは樹脂(ABS)とメッキ(銅メッキ)で密着はしておらず、あれは単に母材の周りをメッキで包んでいるだけなので今回のようにブラストを当てる事は出来ません。また経年劣化で剥がれて来たりもするので、塗装を前提でどちらかを選べるならば今回のようなスチール素材が良いと思います。またアルミへのメッキはひどい状態の物が多いので全くお勧め出来ません(化成処理が上手くいっていない為かメッキの下で腐食が発生して膨れて剥がれます)。

harley3 見えるのはフチより外側ですが、安全の為少し回りこんで塗装したいので裏側の周りもブラストを当てておきます。時々自動車のPP製バンパー(車は殆どこれです)の耳部分で塗装が剥がれているのを見かけますが、あれはフチまでしっかりとプライマーが入っていないからです。意識して裏まで塗るようにすればああはならないんですけどね。

harley4そのまま置いてしまうと裏側まで塗れないので、本塗りと同様に台にセットして浮かすような感じにしておきます。

harley5サフェーサーを塗ると細かい箇所が埋まってしまうので、今回は薄膜のプライマーのみとしてあります。

来週中には本塗り出来る予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ハーレーCVOウィンカーレンズ スモーク塗装 完成

harley20 こちらもお待たせしました!ハーレーCVO純正リヤウィンカーレンズ、「標準濃度」のスモーク塗装で完成となります。

harley23このウィンカーレンズの構造としては内部が反射板では無くLED基盤になっているのでそれが見えてしまうとちょっと安っぽく感じてしまうのかも知れません。標準濃度程度のスモークにすればそれも殆ど判らなくなります。

harley22 最初の軽いオレンジ色から比べるとかなり重厚感が出たと思います。

harley21ちなみに元々レンズに付いていた傷からすると恐らく車体に付くと側面は殆ど見えなくなるのだと思います。ただ余りそういった事は考えていないのでスモーク塗装自体は端まで綺麗に塗っていますのでこれ単品で見ても後から塗ったような違和感は感じられないと思います。塗装とはちょっと違った方法で、素材をお湯に浸けて染色するような方法がありますが、仕上がり的にはそんな感じですかね。

それでは後程完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有り難う御座いました!