ワイヤレスマウス塗装承ってます

 先日到着しておりましたロジクール社のワイヤレスマイク、LogicoolG Pro wirelessです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 マウスとしてはかなり高価な物で、重さもかなり軽く作られています。

今回はこちらを赤紫色の艶消し仕上げ塗装で御依頼を承っております。

 マウスカバーと、ボタンも全て塗装します。

 またサイドボタンは予備用にさらに4個付属していて、自分好みにカスタマイズが出来るようになっています。こちらも同色の塗装で承りました。

 分解については既に終わっていて(難易度は高かったですが無事出来ました)、今回塗装する物はこちらの11点となります。

 外したネジは26本で、内容を知らないとまず元通りには組めないので、各ネジはそれぞれ別にパックし、取り付け場所と順番を記載しておきました。

尚、分解作業についてはサービスで行っていて、今回は私的にも興味があったので(出来そうだと思ったので)対応出来ましたが、製品によってはお受付が出来ない物もありますのでご注意下さいませ。また分解によって生じた破損・不具合などには補償が出来ませんので何とぞご了承下さい。

分解作業については業務外と言う事もありますので、後日社外記で紹介したいと思います。ワールドワイドで情報を探しましたが肝心な所の説明が無く(多分意図的なのではと)、中々苦労しましたが、それらについても出来るだけ紹介したいと思います。

 上部カバーの「G」とインジケータ―ランプ3個は透過するようになっていて、一応素材的には別体になっているのですが、外せそうも無かったので(恐らく外すとマズイ物です)マスキングで対応する事にしました。

 ちなみにインジケーターランプのマスキングについては、いつものカッティングプロッターでは無く、予めカットされた物を利用する事にしました。

 カッティングプロッターは刃を動かしてカットしていくので、小さい物はどうしても綺麗にカット出来ませんが(特に円)、この製品は裁断用の型を使ってカットしているので綺麗な円に出来ています。ハイキューパーツさんの製品ですね。

 サイズは1ミリ~2.8ミリまで、0.2ミリ刻みになっています。私的には0.1ミリ刻みのか、これの間のが欲しいです。

 試しに貼ってみたところ、1mmサイズでピッタリでした。

 そして色についてですが、こちらはオーナー様に参考画像を御用意頂いているんですが、それがどうしても普通の色ではありません。カメラに詳しい方なら判ると思いますが、かなり彩度とコントラストを強くされた画像です。カメラ側を「ビビット」な設定にしたのか、もしくは後から画像加工していると思われます。これを塗装で再現すると通常の顔料では不可能で、蛍光顔料を混ぜたりしなければなりません(ただしそれは避けたいと考えています)。

 ちなみにこちらは当店の色見本ですが、上の画像はいつものようにサイズの縮小以外は未加工の物です。右の色見本は、以前ピンクカモフラに採用した4色の内の一つです。

 先ほどの画像を、フリーソフト(JTrim)で加工した画像です。コントラストを強調しました。作製した色を、後からこうやって画像加工すれば、似たような色味にする事が可能です。

さらに先ほどの画像を、Photoshop Lightroomで編集加工し、見本のマウスの色に近づけてみました。元画像がJPEGファイルなので粗さが出てしまっていますが(これがRAWファイルならさらに綺麗に加工できます)、画像ソフトを使えば色の要素=「色相」「彩度」「明度」は自由自在に変更可能なので、これだけ見ると何が本当の色なのか全く判らないかと思います。

いつも当店で紹介している完成画像に「画像は縮小以外は未加工です」とわざわざ記載しているのはそう言う事で、最近は無料アプリやカメラ側の設定で簡単に画像の加工が出来ますから、内容が判らない物は全く信用が出来ません。

画像の編集加工については以前何度か社外記で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

色の見え方

S-WORKSのRAW画像加工

カメラと撮影

たまにはこんな感じに

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

Computer peripherals

 パソコン用のキーボード、マウス、ペンタブレット、キーパッドです。

通常は分解した状態でしか対応が出来ませんが、仕上がりが劣る点についてご理解・ご了承を頂ければマスキングで対応出来る場合もあります。

 ただし塗装作業の特性上失敗してもやり直しと言う事は出来ませんので、その点についてはどうかご理解頂けますようお願い申し上げます。

タブレットの一部にはLEDランプがあるので、こういった箇所もマスキングで対応します。

 FILCOのロゴ部分はアルミの素地が露出している為、ここは塗装後にペーパーを掛けてアルミ素地を光らせます。

 キーパッドのランプ部や、

この辺のスイッチも全てマスキングで対応します。

ペンタブレットはセンサー部とボタンをマスキングします。

裏側も塗りません。

キーパッドも各部をマスキングします。

裏側に貼ってあった滑り止めのゴムシールは一旦剥がします。

当然ですが部品単体の状態よりも手間が掛かるので費用も大きくなります。金額を抑えたい場合は分解してからご依頼される事をお勧めします。

全てのマスキングが完了したら良く脱脂清掃をし、まずはプラスチックプライマーを塗布します。下地処理としては足付け処理を行っています。

キーボードはフチまでしっかり塗りたいので浮かした状態にセッティングします。

そして本塗り完了です。

尚今回ご指定頂ている塗色は「艶消しの白」で、通常であれば最後に艶消しクリアーを塗りますが、今回のご依頼ではその分のコストを落とすべくベースコートのみの仕様となっています。

マウスはスクロールボタンもマスキングで対応しています。

白キーボードそして完成です。

苦労した甲斐もあってマスキングで塗ったとは思えない仕上がりに出来ていると思います。

剥がしておいたゴムシートも元に戻しました。ネジも外していたので色は着いていません。

ペンタブレットも完成です。

パイロットランプもマスキングで残せました。

各製品は既存の黒い部分を上手く残す事でシンプルな2トーンカラーを表現しています。

FILCOの文字部分は塗装後に表面を削ってアルミ地を光らせています。

その後オーナー様から設置後の画像とご感想も頂きましたので紹介させて頂きます。

「帰宅後、早速設置をしてみましたので、写真を添付いたします。何だか感無量で、しばらく机の前でぼーっとしていました。

ある程度は消耗品ですので、永久にとはいかないでしょうが、世界で一つだけの作品、大切に大切に使っていきたいと思います。

この度は夢を叶えていただき、本当にありがとうございます。」

こちらこそこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ペンタブレット等PC周辺機器塗装 完成

pc25 こちらもお待たせしました!ペンタブレット・キーボードカバー・キーパッド・マウスの塗装も本日完成となります。

pc8最初の状態はこんな感じの黒系で、今回の塗装で大分雰囲気が変わったと思います。

pc26 しかし一番面倒だったのはこちらのキーパッドで、とにかくこのままの状態で塗っていますからマスキング作業は困難を極めました。ただ今回はクリアーを塗らない仕様なのでその点でプレッシャーは殆ど無かったのが救いです(と言うかその場合はさすがに分解しないと無理です)。

pc27 裏側は塗るつもりは無かったのですが、むしろここを塗らない方が難しい感じがしたので、結局ゴムパッドと見える部分のネジのみを外して一緒に塗っています。恐らく言われなければ後から塗ったとは判らないくらいには出来ていると思います。

pc28 ペンタブレットの塗装は上面だけで、側面にあるパーティングライン(成型時の継ぎ目)を境目にマスキングをしています。画像だとその辺は見えませんが、比較的自然な感じに仕上がっていると思います。

pc29 ペンタブレットの塗装面には、恐らくは電源ランプだと思われる部分もマスキングで無事残せました。うっかり見逃さなくて良かったです。

pc30 今回の塗装ではどの製品も濃いグレーと白のツートンカラーになっていて、とてもシックで良い感じに仕上がっていると思います。作業机に並んだこれらを見て、仕事が捗るどころか、ついついニヤケてしまい全然作業が進まない・・・と言う事にならなければ良いのですが(笑。いや、以前ご依頼頂いた方がそんな事を仰ってましたので)。

とにかくオーナー様の狙い通りといった感じになっていると思います。

pc31FILCOのエンブレムは外さずにそのまま塗装し、最後にペーパーを掛けて素地のアルミを露出させて光らせています。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

マウス&キーボードカバー塗装 完成

mouse_1 大変お待たせしました!マウスカバーとキーボードの枠は艶消しシルバーで完成となります。マットなシルバーは上品で良い感じです。

mouse_3マウスのカバーは届いた時はかなり凄い状態でしたが、ラバーコートは全て剥がし下地からやり直したので綺麗な状態に戻せたと思います。それでも新品が買えるのでは、と思うような費用は掛かっていますから「お揃いの色」と言うところに拘ったのでしょうね。

mouse_2 今度は使っていて塗膜が擦り切れるという事は無いと思いますから、キーボードが壊れても新たに買った製品をまた分解して換装すれば長く使い続けられると思います。組み付けも是非がんばって下さい。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

マウス&キーボードカバー 本塗り

mouse3 こちらもお待たせしました!先日下塗りを行っていたキーボードの枠とマウスカバーは無事艶消しシルバーで塗りあがっておりますので御安心下さいませ。

画像は色を確認しているところで、今回はスタンドックスの原色色見本帳を参考にしてMIX812の原色を選ぶ事にしました。

mouse4 ちなみにこちらは色の参考にとお預かりしたキーボードで、手のひらが当たる箇所の塗装は擦れて消えてしまっています。結局ベースコートのみの塗装だとこうなってしまう訳ですよね。今回はクリアーを塗るので、手の摩擦程度で塗膜が擦り切れるという事はありませんから御安心下さい。

mouse5 先日塗っておいた下塗りは表面を軽く研磨してあります。

mouse6「塗装するのは表だけだから」と油断していると、意外とフチに色が入っていなかったりするのでこんな感じで宙に浮かしたような状態にするのは小物塗装の基本的なセッティングです。ちょっと見た目はアレですが、塗る時は左手で板を持ってグルグル回しながら右手でスプレーします。なので裏返しにしても落ちないように固定しています。

mouse7 シルバーを塗ったら艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。画像だとちょっと輝き過ぎていますが実際にはシットリと落ち着いたシルバーになっていますので御安心下さい。艶も綺麗に消えて良い感じに仕上がっていると思います。

mouse8キーボードも同様に完成です。元の黒いプラスチックから考えると全然違いますよね。部品の形自体が角ばった形状なのでとても機械的と言うか格好良いです。恐らくは今回の塗装費用でキーボードが何個か買えるくらいですから相当お気に入りの一台なんでしょうね。

前回同じようにマウスの塗装例を紹介しましたが、他にも似たような物があったのでちょっと紹介させて頂きます。

wii1コントローラーのゴールドカラーが限定色なのかどうかは判りませんが、このヌンチャク(と言うコントローラーらしいです)をお揃いのゴールドに!という事で御依頼を頂きました。もう二年前なんですね。

wii そして出来上がったのがこれです。笑っちゃいますよね。ボタンも同じようにアイボリー色に塗ってあります。

遊びにしてはお金が掛かり過ぎている感がありますが、これとは別にSEGAか何かのコントローラーを塗った時はそのオーナー様曰く「殿堂入り」という事でショーケースに飾っていたりするそうです。世の中変わった方も居るんだと思いましたが、それに対応する塗装屋が居るというのもちょっと変わっているのかも知れませんね(笑)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!