エアガンパーツ 本塗り

 ご紹介が遅れましたが、先日お預りしておりましたエアガンのパーツです。

 こちらのオーナー様からは以前にも何度か当店をご利用頂いておりまして、今回はこちらの亜鉛ダイキャスト製パーツの塗装をご依頼頂きました。この度もご贔屓頂き誠に有難う御座います!

現状は既にサンドブラスト等の処理が施されていて、苦労して成型された物なので丁寧に扱って欲しいという事もあり、作業開始まで安全な場所で保管しておきました。

塗装時の固定部は上の画像の穴の部分でご指定を承っておりまして、また物理的な足付け処理(ペーパー掛け・サンドブラスト処理等)は行わないように、リン酸処理も控えるよう承りましたので、今回はシンナーでの洗浄&脱脂のみに留めておきます。

 固定は被塗物を傷付けないよう割り箸で、ただ強く挿して先端が折れると非常にマズイので、こちらは緩めにし、落下しないよう針金で補助するようにしました。

 針金は穴の内側に接触するかしないかくらいな感じにしておきます。

 割り箸はわざと細目に削っておき、穴のフチで塗料がくっ付かないようにしておきます。

まずはプライマーを塗布します。

 続けてベースコートの黒を塗ります。

また今回はクリアーを塗らない仕様で承っておりまして、ただオーナー様からは「光を当ててもあまり反射しないようなマットな仕上り」とご指定を頂いておりますので、先日紹介したインプレッサのシボ部分と同じように、

ベースコートに10%程こちらのフリップコントローラー(MIX008:メタリックアディティブ)を添加します。本来の使い方ではないですが艶消しの効果があり、またこれ自体ベースコート用の原色なので入れても何ら問題はありません(ただし最大15%までとなります)。

またクリアーを塗らないので硬化剤も同様に10%添加しておきます。

 先ほどの画像に比べて若干艶が消えているのが判るかと思います。

クリアーは塗りませんが硬化剤は添加していますので、この後はいつも通り60℃40分程の熱を掛けて硬化させておきます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

モデルガンパーツ塗装 完成

 大変お待たせしました!モデルガン用のパーツ6点の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

 元々同じような艶消し黒の状態だったのですが、こちらのオーナー様は何度か当店をご利用頂いておりまして、また以前には同じようなモデルガンのパーツの塗装も承っていますので、恐らくは既存の物よりも新たに塗装した質感が気に入っておられるか、他部品との統一化を図るような感じだと思います。

 こちらは新たに塗装した物です。

打ち込まれているネジは、根元部分は本体と一緒に塗装し、ネジ山の個所はマスキングして塗らないようにしています。

 今回の塗装は艶消し仕上げですが、クリアーは塗らずベースコートに直接硬化剤を入れて仕上げた【激安コース】の仕様となっています。

 ただし打ち込まれたボルトの質感を変えられたいとの事で、ここのみ半艶クリアーを塗った2コート仕上げとなっています。

 こちらはグリップ部の部品で、金属製に見えますが樹脂素材です。最初の状態も紹介しますね。

恐らくは木柄のフィルムを水圧転写で貼り付け、最後につや消しクリアーを塗って仕上げた物だと思われます。

こちらも同じ艶消し黒で統一されました。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!

モデルガンパーツ ボルト部塗装

 先日艶消し黒で本塗りを終えていたモデルガンのパーツです。艶消しクリアーは塗らない仕様ですが硬化剤は添加しているのでその後熱を掛けておきました。

アルミ本体の一部にスチール製のボルトが打ち込まれていて、オーナー様からは「ここの質感を他と違うようにしたい」との事で半艶黒の塗装で承っていました。

ボルトの頭の径を測り、カッティングプロッターでカットしたマスキングシートを貼り付けます。

ボルト頭部分を足付け処理し、 他の部分をマスキングしたら本塗り開始です。

 色は同じですが再びベースコートの黒を塗り、

 半艶クリアーを塗って本塗り完了です。

半艶クリアーもつや消しクリアー同様、塗ってから徐々に艶が消えていきます。

この後自然乾燥させた後にマスキングテープを剥がし、再度熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

モデルガンパーツ 本塗り

先日サンドブラスト作業を終え、プライマーを塗っておいたモデルガンのパーツです。

グリップ部分は樹脂の上に木目を水圧転写し、つや消しクリアーで仕上げられた物と見受けられた為、平面は#800で軽く足付け処理をし、窪み部分はナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで足付け処理を行っています。画像は本塗り前のシリコンオフとナイロンブラシで脱脂をしているところです。

 今回はクリアーを塗らない【激安コース】の為、台の上に置いて反面ずつ塗る方法で行います。

 こちらの二点はネジが打ち込まれている物とネジ穴がある為、それぞれ棒に固定した状態で全体を塗ります。

 ベースコートに数%程硬化剤を入れ、3コート程塗って本塗り完了です。

尚、こちらの部品については、打ち込まれたボルトの頭を「半艶黒」で承っておりますので、この後熱を入れて硬化させた後、改めてマスキングを施して丸い頭の部分だけを塗装します。

こちらの部品はナットの為、ネジに挿した状態で一度の塗装で完了しました。

 これらの部品は反面ずつ行う為、

 片面を塗装して十分に乾燥させた後、裏返してもう反面を塗るという方法です。硬化剤は入れていますが少量の為、扱いとしては「指触乾燥の遅いベースコート」と言う感じです。

 グリップ部については裏側を塗らないので、丸めたガムテープを貼って段ボールに固定し、

同じくベースコートを3コート程塗って本塗り完了です。同じつや消しでもつや消しクリアーを塗った場合に比べて耐久性は劣りますが、室内保管で飾るような物であればかなりコストを落とせますので、お勧めな仕様でもあります(ただし艶消しに限ります)。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

モデルガンパーツ 素地調整

 こちらもお待たせしております。モデルガンのパーツ、スコープマウントの作業も進行しておりますのでご安心下さいませ。

 サンドブラストの前に巣穴があるのでまずはこちらを除去しておきます。

そのまま角を削るとラインが無くなってしまいますので、最初は側面と下面を削っていき、その後エッジを均します。

 こんな感じで目立たなくなりました。

 今回はグリップ部のパーツもご依頼頂いていますが、そちらは「単に塗るだけ」の仕様で、サンドブラスト処理を行うのはこちらのパーツ4点となります。

 サンドブラスト処理の完了です。元々の黒はアルマイトでは無く塗装でした。

 シンナーに浸けて洗浄した後、プライマーを塗布します。

 表を塗って乾燥したら裏側を塗るというようなやり方で、

 こちらの2点は固定が出来たので裏表を一緒に塗ります。

スコープマウントに打ち込んであるスチール製のボルト部分は「本体とは質感を変えたい」との事でして、一旦全体を艶消し黒に塗装した後、最後にボルトの頭の箇所(円)だけを半艶黒に塗装します。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!