ホンダシビックヘッドカバー 本塗り

先日お預かりしておりましたホンダ シビック用のワンカムD15Bエンジン用ヘッドカバーです。その後アルカリ洗浄槽にて浸け置きし、裏側のバッフルプレート部をマスキングしておきました。

今回は腐食が酷いので、ボルト穴周りやプラグキャップ取り付け部も一緒にサンドブラストを行います。

いつもは吸い上げ式のブラストガン(画像に映っている物)を使いますが、

今回は腐食が酷かったという事もあり、直圧タイプを使う事にしました。

その後リン酸処理→洗浄を行い、よく乾燥させておきました。

マスキングもやり直してあります。

まずは全体にプライマーを塗布します。これを塗らないと経年で塗膜が剥がれ腐食が発生します。ホンダの純正ヘッドカバー(特に結晶塗装済み品)がペリペリと剥がれるのは、金属素地に直接上塗り(結晶塗装)を行っているからですね。

続けて塗膜を厚くしたくない箇所にベースコートの黒を塗布します。ボルト取り付け部・ホースパイプ部・プラグキャップ取り付け部です。

ベースコートの黒が乾いたらそれらの箇所をマスキングし、

結晶塗装の黒を塗布します。こちらは専用の塗料で、大泰化工社のリンターなる製品となります。全体の塗膜が均一になるよう、ウェットで6コート程塗っています。

その後120℃~170℃程の熱を掛けて塗膜を硬化(熱重合)させます。

30分程熱を掛けたら一回目の焼付け完了です。

マニュアル上だと120℃15分で焼き付け完了なのですが、実際にはそれだと焼きが甘い感じがするので、後日恒温機で120℃30分程の熱を掛けて二度焼きを行います。

その後VTEC HONDAの凸文字を研磨してアルミ地を光らせます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ホンダシビックヘッドカバー 結晶塗装承ってます

先日到着しておりました、ホンダ シビック用のワンカムD15Bエンジン用ヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容は、まず素地調整としてサンドブラスト処理(軽め)と結晶塗装の黒、

凸文字部は研磨してアルミ素地を光らせるよう承っております。

以前施工した同型部品の施工事例がありますのでそちらを紹介させて頂きます。

この時はブルー系のパールを入れた仕様となります。シビック用ですが、シティに搭載するとの事でした。

こちらは似ていますが違う物で、オデッセイ用のヘッドカバーとなります。

今回の製品は素地の状態が悪いので、ボルト穴周りとプラグキャップ取り付け部もサンドブラスト処理を行い、プライマー→ベースコートの黒を薄膜で塗ろうと思います。

以前施工したCR-Xのヘッドカバーの時と同じような感じですね。

膜厚を着けたく無い箇所(結晶塗装を塗りたくない箇所)は、サンドブラスト後にそのままマスキングでも良いのですが、アルミ素地が露出しているとそこから腐食が再発する為(特に今回のように一度錆びた物は再発し易いです)、プライマーはしっかりと塗りつつ、結晶塗装は塗らないようにしています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!