BMWパニアケース 本塗り

bmw8 先日サフェーサーを塗布していたBMW R1200RTの純正パニアケースです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させたらサフェーサーを研ぎ出します。

サフェーサーを研ぐ際に使う当て板はそれ専用の物としてゴム製の物などもありますが、私的には研ぎに使う当て板は固い方がラインが出し易いと思っているので、今は余り拘りは無く普通の木片を使っています。表面が荒れてもペーパーで研げばまた平らになりますしね。

bmw9 ただし固い当て板を使うと深い傷や曲線的なラインがカクカクとなるので、その後はゴムやスポンジ製などの柔らかい当て板を使って均してあげる必要はあります。

最後は#800~#1200のペーパーで手研ぎで、既存の塗膜肌の頭を刎ねるような感じで全体の肌を均し、さらに必要であればスコッチ+ウォッシュコンパウンドや足付け用副資材(バフレックス)などを使って研磨します。

standox四輪自動車の場合は新車色であればほぼ100%色の配合データはありますが、2輪車の場合はこれが無い事もありますので、その場合は別途調色費が必要となります。

ただ今回のようにBMWやハーレー、DUCATIなどは配合データが見つかるケースが多いですので、お問合せ時に「色名」と「色番号」(カラーコード)をお知らせ頂ければ先に調べるように致します。

bmw10配合データから作成したベースコートを塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。

bmw11この後はこのままの状態で自然乾燥させ、翌日にまた60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。その後必要に応じて磨き処理を行い、さらに数日寝かして完成となります。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMWパニアケース サフェ入れ

bmw2 どちらも傷の修理でご依頼を頂いておりますBMWの純正パニアケースです。

それぞれオーナー様は違うのですが、下地作業はほぼ同じ内容となりますので並行して作業を行っております。

bmw3 傷の部分は#120で削り落とし、さらに#180→#240で滑らかになるようフェザーエッジを整え、さらにその周りまで#320で足付け処理を行います。また周りにも傷が無い事を確認しておきます。

一般の方からすると深い傷の場合は「パテで埋める」と思われていますが、極力パテは使わず、傷は削り落とし、その分はサフェーサーで補填(充填)するといった方法がセオリーとなります(勿論ケースバイケースとなります)。

bmw4 よく脱脂清掃し、ロールマスカー(養生紙)を使ってマスキングをします。

bmw5 養生のやり方もケースバイケースで、今回のように余裕を持って大きめに貼る場合もあれば、プレスライン(山)を利用してそこでサフェーサーを区切ると言う方法があります。

この辺についてはマニュアルといった物は無くて、要は仕上りが良く、その後のトラブルも起きないように、それでいて最短時間(低コスト)でといった事が基本となります。勿論必要な所には時間を掛けますが、単に効率が悪いだけなのはナンセンスです。

bmw6 プラスチックプライマーを塗り、続けてサフェーサーを塗布します。

bmw7サフェーサーについては特に上塗りのメーカー(当店の場合はSTANDOX)に揃える必要は無いと思っていますが、色々なメーカーや種類を試した結果、今のSTANDOXのシステムフィラーにはとても満足しているので使っています(昔のSTANDOXはサフェが最悪だったらしいですが)。

この後60℃40分程の熱を入れて塗膜を硬化させ、サフェーサーを研いでラインを出したら全体に足付け処理を行い、本塗り用のマスキングを行ったらいよいよ本塗りとなります(ルパンブルーの方はもう少し後になるかも知れません)。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMWパニアケース 補修塗装承ってます

bmw 先日到着しておりましたBMW R1200RS用のパニアケースです。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座います。

bmw1実はこちらのパニアケースは少し前に当店にて塗装をさせて頂いたばかりの物で、その後装着してツーリングに出かけられた時に、イタズラか何かで車体を倒されてしまったとの事で今回のご依頼に至っています。何とも痛ましい限りで・・・心中お察しいたします。

bmw378ちなみに前回ご依頼頂いた時にはこちらの「色見本」の塗装もご依頼頂いておりまして、さらに今回はこれのキーホルダーVer.もご用命頂きました。ウェブショップのページでは紹介しているのですが、塗装のご依頼を頂いた方に限り¥3,000(税別)にて作成しております。

car86以前ご用命頂いた色見本は、裏側が未加工のままで塗装もしていない物となりますが、こちらのキーホルダータイプは裏側もフラットに、またサフェーサーで下地も整えていますのでハイクオリティな仕上りとなっています。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。同じくBMWのパニアケース補修塗装をご依頼頂いている案件がございますので、そちらと並行して作業が出来ると思います。

この度も当店をご贔屓頂き有難う御座います!

BMWパニアケース&トップケース塗装 完成

bmw360大変お待たせしました!現行型BMW R1200RS用のパニアケースとトップケースカバーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

bmw345パニアケースは新品時のグレーメタリックの艶消し仕上げで、トップケースはプライマリー仕様のやはり新品部品となります。

bmw361パニアケースの色はBMW Motorrad(二輪車)純正色の「ルパンブルーメタリック」(カラーコード:M25)で、これから納車される車体色との同色となります。

bmw362 クリアーは全て高品位なタイプ「クリスタルクリアー」の仕様となります。

bmw363 bmw364 一応屋内の自然光でも撮影しておきました。

bmw365 bmw366 bmw367 bmw368 bmw369 そしてこちらはトップケースの蓋となります。

bmw370 同じくこちらもBMW Motorrad(二輪車)の純正色で、車体が2トーンカラーなのでそれに合わせてパニアケースと色を別けています。色名は「ライトグレイ」、カラーコードはM21となります。

bmw371 こちらもクリスタルクリアーの仕様となります。

bmw372 白に見えますが多少グレーっぽい色味となります。

bmw373 メタリックが結構入っていますが、パッと見はホワイトパールのように見える色です。

bmw374 こちらも同じく室内でも撮影しました。

bmw375 最近画像数が多くて少々クドイ感じがしないでもないのですが、オーナー様にとっては多過ぎて嫌な事は無いと思いますので余り気にしない事にしました。サーバーもまだ半分以上も余裕がありますしね(ただ以前は一杯になって引っ越しを余儀なくされましたが…)。

bmw376 bmw377 そして今回はこちらの色見本もご用命頂きました。今後のカラーコーディネートの際にご活用されたいとの事です。持ち運べるので便利かも知れませんね。

尚こちらの費用は暫定ですが、塗装のご依頼を頂いている方のみ「ついでに」と言う事で特別価格¥1,000(税別)で作成しております。在庫数が無くなり次第、または料金表が出来上がりましたら次第金額が上がってしまうと思いますので何卒ご了承下さいませ。

bmw378ちなみにこちらは型から抜いただけなので裏側の仕上りは汚く、また成型時に出来た巣穴も幾つか残っています。取りあえずは「単に塗るだけ」といった仕様となりますが、今後以前紹介したようなキーホルダーなども対応したいと思いますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

BMWパニアケース&トップケース 本塗り

bmw349昨日から本塗りを行っているBMWのパニアケースとトップカバーです。今回はそれぞれ違う色なので、先にこちらのパニアケースに色(ベースコート)だけを入れ、クリアーは翌日(本日)トップケースと一緒に塗りました。

bmw350 こちらがトップケースの蓋です。状態としては新品プライマリーなので表面を#800で研いで足付け処理をしてあります。

bmw352 ベースコートにBMW Motorrad(二輪車)純正色の「ライトグレイ」(カラーコード:M21)を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となっております。

bmw351 こちらの「ライトグレイ」はパッと見白に見えますが、塗料中の40%にシルバー(!)、30%がイエローパール(!)、白の原色に関しては実に14%程のみとなっています。それ故に隠ぺい力もとても弱く、元の下地が黒だったら下色にまずは白(もしくはグレー)を塗らなければ7コート塗っても隠蔽しないのでは・・・と思われます(ベースコートで7コートはさすがに危険です)。

bmw353 こちらのパニアケースについてはベースコートのみ昨日塗っておき、別に分けておいて本日トップケースと一緒にクリアーを塗りました。

bmw355 色はやはりBMW MONOの純正色で、色は「ルパンブルーメタリック」(カラーコード:M25)となります。どちらの色も車体に採用されている色で、それぞれを合わせて統一感を図ろうと言う感じですかね。

bmw356 こちらのルパンブルーはブルーの原色が2種、メタリックも2種、その他バイオレットとブルーパールが使われています。

bmw354 本日の本塗り時の気温は10度程で、硬化剤とシンナーの組み合わせをどうするか悩んだのですが、ハードなー(硬化剤)の方を遅めにしてシンナーを早めにしました。具体的にはハードナーを15-30、シンナーを10-20といった感じですね。これが硬化(締まりきり)の事を考えると、逆にハードナーを反応が早い方(5-25)にして、シンナーを遅め(15-25)にした方が良いのですが、後者の方が肌が荒れ易く、また前者の方がコントロール性は高いので私的には今回の仕様が気に入っています。

ちなみに車体のような面積が大きい場合はさらに速度(揮発速度及び硬化速度)を遅くしないと肌の馴染みが間に合いません。また使用するクリアーやスプレーガン、ブース内の風速や雰囲気温度によってもこの辺は大きく変わるのでその時の状況にあった組み合わせが必要です。当店の場合は小物に限るのでクリアーは二種類しか使っていませんが、車を塗っていた時は4種類使い分けていたので、さらに複雑な反面、それはそれで面白かったです(具体的にはラピッドとエクスプレスとエクストラとイージーです)。

bmw357 さらに今回はオーナー様から「 コーディネートに使いたいので、塗装時に板きれやプラスチックなど何かの切れ端にも塗装して、それをいただけないでしょうか」といったご要望がありましたので、当店で作成している色見本用の注型樹脂にも塗装をしました。

bmw358キーホルダーとして使うような物では無く、型に注いで抜いたままの物なので素地の出来自体は良くありませんが、今回のように持ち運べる色見本として使うのであればこれで宜しいかと思います。

現在販売用のページを作成していますが、ご希望の方はご用命頂ければ対応致します(有料となります)。尚、塗装作業をご依頼頂いている方のみのお受付となりますのでどうかご理解の程宜しくお願い致します。

それでは明日以降に熱を掛けて強制乾燥させ、後日完成しましたら改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!